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ママ友・毒親・パワハラ上司・モラハラ配偶者……人間関係に息苦しさを感じるあなたに


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:南野原つつじ(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
ママ友に支配された結果、わが子の命を失ったという痛ましい事件が報道されました。
「信じられない、どうしてそんなことが起こったんだ」
と思う方もいるかもしれません。
 
でも  心ならずも先輩ママに支配され、わが子をないがしろにしてしまった、
そんな苦い経験が私にもあります。
 
今日はママ友だけじゃなく毒親・パワハラ上司・モラハラ配偶者……人が精神的に支配されてしまうメカニズムと、またそうならないためにどうすればいいか、自分の実体験から考えてみたことをお伝えします。
 

 
今から20年前、子どもが通う幼稚園先輩ママのPTA会長と副会長に出したメールです。
 
「申し訳ございません。今日のPTAミーティングお休みさせていただくかもしれません。小学校1年生の上の子が37度5分熱を出し学校を休んでしまいました」
 
「そんなことでお休みするなんて……
私なんて子どもが39度熱を出していたときも、PTA活動してました。
今日は会長さんがわざわざご自宅に私たちを招いてくださる日ですよ」
と、副会長からの返信のみ。
 
てっきり「それは心配ですね、どうかお大事に」という返信がくるとばかり思いこんでいましたが、それ以上なにも言えず、仕方なく涙を飲んで参加することに……。
 
振り返ってみれば、そのミーティングは三役が集まり、園の音楽会に誰が何を持っていくか決めるだけのもの。
後で欠席者に
「ゴミ袋とお盆を持ってきてくださいね」とか連絡すればいいだけの、実質30分もかからないものだったのに、会長様手作りの昼食をいただくと言うことで拘束され、病気の6歳児にたった1人ぼっちで何時間もお留守番させてしまったのでした。
幸い無事でしたが、その留守が思わぬ惨事につながっていたら……と思うとぞっとします。
 
今でこそ、そんな理不尽な……と、思いますが、当時は【園のPTAの世界の中で力を持っている先輩ママが『こうだ』といえば、他の皆もそれに従わなければならない】という閉塞感、同調圧力を常に感じていたのでした。
 
それでも転園するわけにはいかないとか、会社を辞めるわけにいかない、家から独立できないとか……離れることができない、他に選択肢がないとき、人はその場にとどまるために、ついつい波風を立てたくないと思ってしまいます。

3回の子育てを経て実感したのは、(乳幼児の母は、常に子どもを連れていて自分一人で身軽に動けない分、行動範囲も人間関係も狭くなってしまう)ということでした。
 
子どもが小さいときは、親の人間関係がそのまま子どもにも影響を与えることが結構あったりしますので、
「親の私がボスママの権威・長いものに巻かれなかったせいで、可愛いわが子が孤立しちゃったらどうしよう……」
とか、ついつい思っちゃうんですよね。
 
逃れようのない狭い世界なので、自分の言いたいことも胸に納めてしまう……
とにかく力あるものの望むようにしておけばいい、と一種の思考停止状態に陥る人も少なくありません。実際私もそうだったと思います。
 
 
このように、息苦しさを感じる相手から物理的に離れたいけど、いろいろなしがらみがあって難しい場合、どうすれば良いんでしょうか。
 
・自分と相手との間に心理的な距離を置く。
・境界線を引けば良い。
・「あなたはそう思うんですね。わかりました。でも、私はあなたとは違う人間で、違う価値観を持っています」
と角を立てずに表明できれば楽になる。
 
その後20年間の様々な体験を通して、私はそんなことを学びました。
 
それができないから、相手の価値観に自分が合わせなければならないことが当たり前になる、結果として精神的に支配されることにつながってしまうのでは……と思います。
当時の私は「病気になった子を放置してでも、PTA活動に参加すべき」という価値観を振りかざしてきた先輩の言いなりになって、上の子を犠牲にしてしまいました。
 
でも今の私だったら、
「うわぁ、○○さんは、すごいですね〜。さすがは○○さん!
でも、私には到底まねできません」
と、返します。
(あなたがPTA活動について献身的ですばらしいことはわかりましたが、私はすごくないから、あなたの価値観は共有できませんよ)と。
 
そうやって境界線を引いたにもかかわらず、それでもまだ踏み越えて自分の価値観を押しつけてくるような人には
「私には残念ながら、そんな気概も根性もありません。
もし、参加している間に上の子になにかあったら……と、思うと、そんな思い切ったことは私にはできないです……。
すみません、今日は欠席してご迷惑をおかけしますが、またその分私にできることがあれば何でもさせていただきますので……」
 
などと、
(一人で留守番させてる間に取り返しのつかないことが起きたら、どうする?)ということを、柔らかな物腰の中に毅然とした態度で伝えると思います。
 
そのように、自分の立場や思いを率直に伝えるコミュニケーションができると、ストレスが減り、元気になれます。
 
私は難病にかかったのですが、そんな人間関係のストレスも、少なからず関係しているように思うからです。
難病を治すために、今までのあり方やコミュニケーションについて考え直し学び、
思うことを言えるマインドとスキルが身についた結果、毎日を楽しくイキイキと生きられるようになったと自負しています。
 
昔は必要以上に良い人と思われたくて、うわべだけを取り繕って中は不満がドロドロ渦巻くような、そんなコミュニケーションでした。
我慢しきれずに堪忍袋の緒が切れ爆発し、人間関係にひびを入れたこともあります。

でも、率直に自分の思いを上手に小出しに出せるようになればなるほど、コミュニケーションの質が上がり、イライラすることも減り、人間関係が改善しました。
人の価値観に自分を無理やり合わせるのではなく、「私も私の価値観を持ってていい」と思えるようになった結果、自己肯定感も上がったのでした。
 

 
もしあなたが今【狭い世界の中で、力がある人の価値観を無理矢理押しつけられて、逃げ場所がない】と息苦しさを感じておられたなら、こんなことをお伝えしたいです。
 
・あなたはあなたの価値観を持ってていいんですよ。
・その価値観をどうか大切にしてください。
・例えば、その人が「ここのパフェはおいしい!」とパフェを押しつけてきたとしても「今日はあっさりしたものが食べたい気分なので」と本当に食べたいみつ豆をオーダーするとか、そんなささやかなことでも自分の気持ちを大切にしてみてください。
・「仰せのままに……」それが続いて当たり前になることから、精神的支配や依存がはじまりますので。
・まずは、自分の思いを表現して良いというマインドを、そしてできればその思いを相手を傷つけることなく角を立てずに上手に表現できるスキルも身につけてください。
 
 

 
そんなスキルを身につけたい方には、私自身学んで良かったなと思う、
【自他を尊重した自己表現・アサーション】をお勧めします。
関連する本もたくさん出版されていますので、よかったら読んでみてください。
漫画で読みやすく解説したものも出ていますので……。
 
 
 
 
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2021-04-09 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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