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誰でも簡単に幸せを手にいれる方法を発見した件


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:綿谷しふみ (ライティング・ゼミ 超通信コース)
 
 
「幸せって何だっけ?」大昔こんなコマーシャルがあった気がする。そう。思い出した。ポン酢しょうゆのコマーシャル。
 
そんなことはどうでもいい。まさか呑気にこのコマーシャルをみていた子供時代、「幸せってなんだっけ?」なんて本気で考える日がくるなんて思ってもみなかった。
 
幸せの定義は人それぞれだと思う。けれども大方の人が考える幸せとは、どれだけ人がうらやむものを手に入れているか、多くの人生の武器を手に入れたのかということではないだろうか。
 
何を隠そう、私もそう思っていた一人だった。
 
 
社会での成功、結婚していること、子供がいること、スレンダーな体、きれいな肌、愛らしい容姿、上げるときりがないけれど、とにかくたくさんの羨ましいを手に入れることが幸せになることだと信じていた。
 
本気で信じていたから、必死に自分にないものを手に入れようと努力をした。
本当に必死に。
 
幸せを手に入れるための手始めはダイエット。お次は資格取得と続き、幸せの最高峰とされる結婚にたどり着き子供を産んだ。
 
けれども、心から幸せだと感じられる時は手に入れたほんの少しの時間だけで、また幸せを追い求めることになる。
 
これを幸せの自転車操業とでも呼んでおこう。
 
ダイエットから始まった自転車操業は撃沈することになる。
 
私は子供の頃からポチャリとした肉付きのいい子供だった。元気そうだの、女子プロに入ってはどうかだのモラハラ的なことを大人に言われながら育った。
そんなことを言われながら育った私が、自分の体形にコンプレックスを持たないはずがない。
 
中学に入る頃からダイエットに励み、ドンドン太っていった。
 
ダイエットに励んだのに太るのは可笑しいと思われたかもしれない。早い話が、ダイエットに失敗してドンドン太っていっただけの話だ。
 
 
そんな私も高校に入り好きな人ができた。「こんなデブじゃ振り向いてもらえないよねー」と思い、今までとは違う本気のダイエットに挑んだのだ。
 
本気ダイエットは功を奏した。1年かけて10数キロ体重は落ち、夢にまで見たスレンダーな体を手に入れることができた。
 
 
いやしかし、喉から手が出るほど欲しかった体形を手に入れることはできたものの、恋は実らなかった。
 
「ぽっちゃりした人が好き」と言われあえなく敗退。幸せはやってこなかった。あんなに頑張ったダイエット。ぽっちゃりが好きだとは、まるでギャグみたいだ。
 
「あら? 思っていた展開と違う」と思いながらも、片思いしていた男子のことはデブ線認定することにして、さらなる高見を目指し、社会人になってからは資格マニアと化すのである。
 
ケイコとマナブを読んでは何かいい資格はないかと探しまくる日々。目についたものは片っ端からチャレンジしたものの、資格は足の裏についた米粒と化しただけだった。
 
足の裏についた米粒とは取っても食えないという意味である。早い話が役立たずということ。
 
そして次に人生の一大イベントである結婚と子育てに突き進んでいった。これもまた「思っていたのとは違う」となる。
 
 
 
子供の頃に読んだおとぎ話によると、結婚すればハッピーエンドになるというお約束になっていた。素直な私は結婚しさえすれば幸せの高揚感がずっと続くのだと思い込んでいたのだ。これをポジティブバカと言わず何といえばいいのだろう。
 
 
ここからが幸せ探しの幕開けとなる。幸せが何かを手に入れることではないのなら、一体全体幸とは何なのか。皮肉なことにその答えは辛い出来事が教えてくれた。
 
合わない上司のもとで仕事をした時、モラハラ、パワハラのオンパレードでひどい目にあったことがある。自分でいうのもなんだけど、その上司の下で働くまでは、仕事の評価は高かった。
 
それなのに仕事が上手くいかないように妨害され、評価はがた落ち。
 
その時に振り返って考えてみた。評価が高かった頃の私は頑張っているのだから評価されて当然だと思っていた。
 
でも実は自分の努力や頑張りの他にも、その頑張りを発揮できる場所が用意されている必要がある。
 
それは一緒に仕事をする仲間や上司があればこそ。一人だけの力ではない。辛い状況にあったその時、やっと気づくことができた。
 
私はそれ以降、感度の高い人間になった。優しや思いやり、そして楽しさや喜びを感じる感度だ。
 
 
つかみどころのない幸せを追い求めるのではなく、今、目の前にある日常の中にこそ幸せはたくさん転がっている。
 
幸せを見つけられるかどうかは、小さな喜びや思いやりを拾い上げることができるかどうかなのだ。人がうらやむものをたくさん持っていることではない。そのことにパワハラ上司の下で働いた3年間が教えてくれた。
 
最後に幸せ見つける感度を上げてくれた大嫌いな上司にも「ありがとう」の言葉を送りたい。
 
 
 
 
***
 
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2021-04-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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