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私の頭の中のプログラム


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記事:yokoyan(ライティング・ゼミ 日曜コース)
 
 
私の頭の中には自ら決めたプログラムがインストールされており、そのプログラムに従って規則正しい生活を送っている。
 
毎朝6時に起床し、シャワーを浴びて朝食をとり、筋トレをして、8時くらいに家を出て会社に向かう。
仕事が終わり家に帰ると19時頃を目途に夕食を食べる。食べながら録画したバラエティー番組を観て、食べ終わったら少しパソコンで動画を観たりスマホでメールをチェックしたりする。
ただし、テレビ・パソコン・スマホなどの画面を見るのは20時まで。音楽やラジオを聴いたり、漫画を読んだりすることも、20時以降は基本的に控える。
とにかく自分にとって強い刺激になるものを避けるようにして、ぼーっと考え事をしながら過ごしたり、ゆっくり本を読んだりする。
そうして21時半を過ぎたあたりから寝る準備を始め、22時までには布団に入って就寝する。
規則正しい生活は平日のみならず、休日にも変わらず続けている。金曜の夜でも22時には就寝して、土曜の朝は6時に起床する。
 
とはいえ、さすがに私も人間である。
多少寝坊することもあるし、20時を過ぎてパソコンやスマホを見ることもあるし、いつも22時までに布団に入れているわけではない。飲み会があった日や友人と電話した日の夜なんかはもっと夜更かしすることもある。
しかし、基本的には自分で決めたルールに従って毎日生活している。
 
なぜか。
一言でいえば、そのほうがラクだからである。
友人に自分の普段のこの生活の様子を話すと、「修行中なの?」とか「刑務所に服役しているみたい」とか言われる。
別に強くなりたいわけでもないし、何の罪も犯していない。
そのほうがラクだからそうしている、というだけである。
逆に、周りの自堕落な生活をしている人を見ると私は、「ストイックだなあ。むしろそれつらくない?」と思ってしまう。
 
というのも、今の私の生活は、言うなれば大学付属のエスカレーター式の中学校を受験するようなものなのである。
中学受験自体はもちろんラクなものではないと思う。
周りの小学生たちが毎日遊びほうけている間、自分は塾に通ったりしながらひたすら勉強。
遊ぶのを我慢して勉強に勤しむのはラクなことではないはずだ。
しかし、その受験を突破しさえすれば、あとは高校受験も大学受験もパスすることができる。
そうすれば、ゆとりをもって伸び伸びと学業に励んだり、部活動に専念したりすることができる。
皆より少し早い段階で先を見据え、少し早くスタートを切るだけで後がラクになり、本当にやりたいことのためのパフォーマンス向上にもつながってくる。
 
私が今自分で決めたルールに従って規則正しく生活している理由も、イメージとしてはこれに近い。
 
20時以降は刺激的なものを避けるようにして22時に就寝、6時に起床すると何がいいか。
非常によく眠れるのだ。
 
人間は朝起きて太陽の光を浴びた時点で体内時計がリセットされ、それから約15時間後に脳内でメラトニンという物質が放出される。
このメラトニンの量が多いほど睡眠の質が高くなる。
ただし、夜に強い光などを目にするとこのメラトニンはたちまち減少してしまう。
本来人間の体はスマホやパソコンの画面を見ることにそれほど適応していないのである。だから寝る前くらいはそういうものは控える。
 
人間として非常に理にかなったこの生活リズムを保っていると睡眠の質も量も十分に確保できる。
すると朝目覚めたときの全知全能感が凄まじい。
これだけで今日は幸せな一日だといえる。
さらに、この状態で日課の筋トレを加えれば気分はさらに向上し、そのまま会社に出社する。
 
会社ではもはや何をやっていても楽しい。
冷静に仕事内容を見れば別にそんなにワクワクすることをしているわけではなく、地味な作業を淡々と進めていることがほとんどだが、それでも気分がいい。
皆が眠くなるようなお昼の時間帯も自分はまったく眠くならない。
コーヒーやお茶など、カフェインが含まれる飲み物を一滴も飲まなくても頭は冴えわたっている。
頭が冴えているから仕事も捗る。ミスをすることも少ない。
結果的にそれほど苦労を感じることなく、毎日過ごすことができている。
 
この生活を半年以上続けているが、自分の人生の中でも今が一番ラクだと断言できる。
 
かつての自分はこうではなかった。
大学に入ってからの数年間は日付を超える前に就寝したことはなかったし、毎日余裕がない生き方をしていた。
高校のときも、電車通学だったのだが、毎朝布団から跳び起きて急いで身支度をしてしんどいなあと思いながら家から最寄り駅まで走っていた記憶がある。
 
こういう余裕がなくてきつい生活はもうやめたいと思い、就職したタイミングで少しずつ自分にルールを設けて変えていった。
「そんな生活、自分には絶対真似できない!」という人も多いだろうが、少しずつ、少しずつ生活リズムを変えていって、やがて全てを習慣にしてしまえばそれほど難しいことではない。習慣の力はとても偉大だ。
 
私が平日のみならず休日も22時-6時のリズムを崩さないのは、習慣を保つためである。
金曜日だからといって羽目を外しすぎると、積み重ねていった習慣が崩壊し、なかなか立て直せなくなる。そして月曜日の朝に死にたくなる。
金曜日であっても変わらず今までと同じリズムで生活していれば、特に苦労を感じることもなく新しい一週間を始められる。
 
少しだけ、ほんの少しでもいいから先の未来を見据えて備えていれば、生きるのはもっとラクになるし、自分の持てる力を最大限発揮できるようになる。
私の頭の中のプログラムはこれからもアップデートを重ねていく。
 
 
 
 
***
 
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2021-05-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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