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子ども生後1か月。「あぁ、自分の頭がおかしくなっているな~」と思って救われた。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:中安 さつき (ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
「頭がおかしくなって当たり前だと思って!」
 
これは、私が出産を控えた人や、出産後の人にかける言葉だ。
1か月前にも、出産したばかりの従妹に伝えた。
 
産後うつ、という言葉を聞くことがあると思うが、本当に、誰でもなる可能性があると思う。
自分も、子どもが生まれて1~2か月の頃、訳も分からず虚しくなって涙が出ることがあった。そんなある時、「あぁ、今、自分は頭がおかしくなっているな~」とふと思った。
そしてその瞬間に、ちょっと気が楽になったのを覚えている。
 
睡眠不足もあるし、常に精神的に元気でいることは、難しいかもしれない。だが、辛いのは当たり前だ、と思うことで、気持ちを軽くすることができるのではないか。
だから私は、「頭がおかしくなって当たり前だと思って!」と伝える。それで少しでも深刻にならずにいてもらえたら、嬉しい。
 
特に一人目の育児は、保育士や小児科の医師や看護師でもなければ、両親とも新人だ。なのに、何となく、完璧にやることを求められている気がするし、自分でも求めてしまっている気がする。
 
しかし、たとえば職場に配属されたばかりの新人ならどうだろう。新人に完璧な仕事を求めるだろうか。そして、新人自身も、自分が仕事を完璧にできると考えているだろうか。
 
しかも、赤ちゃんは何をどうしてほしいかを、言葉では伝えてはくれないから、察しなければいけない。さらには、24時間体制のサポートが必要だ。しかも相手の命に関わるから、気も抜けない。
新人営業が、超難易度の高いお客様の担当になってしまっているような状況だ。そして、24時間体制というのは、緊急時にも対応します、ということではなく、常に対応することだ。
 
生後すぐは、授乳は3時間おきだ。
ミルク準備から寝かしつけまで、うちの子どもの場合は、通常1時間半はかかった。一番ひどい時には、2時間半近くかかった。つまり、次の授乳までのフリータイムが30分しかないのだ。
この30分~1時間半の間に、自分の睡眠、食事、入浴、炊事・洗濯、などなどをしなければならない。しかも、その間に赤ちゃんが目を覚まして、泣いたりすることだってある。
 
参考までに、1回の授乳でやることを挙げてみる。
・ 粉ミルクを計って哺乳瓶に入れる
・ お湯を入れる
・ 母乳をあげる
・ (ミルクが冷めていたら、温める)
・ ミルクをあげる
・ ゲップをさせる
・ (ミルクを吐かれたら着替え。たまに自分の服も汚れる)
・ オムツを換える
・ 寝かしつける
・ 哺乳瓶を洗って、消毒する
これを1日に8回繰り返す。慣れるまでは、粉ミルクを計ることだって、オムツを換えることにだって、いちいち時間がかかってしまう。
 
睡眠不足でもうろうとしている中、超難易度の高い顧客対応を、常時24時間体制で行っているのだ。先輩ママたちが、「あの頃の記憶がない」というのも、頷けるだろう。本当に記憶がないのだ。
 
冬のある時、自分の髪の毛をドライヤーで乾かす時間もないから、泣いている子どもを抱っこしながら、エアコンの吹き出し口の下に立って髪の毛を乾かそうとしたりしていると、「大丈夫、大丈夫」と、子どもの背中をトントンとたたきながら、なんだか虚しくなって、こっちも泣けてきた。
この授乳、オムツ、寝かしつけ、の無限ループの中にいると、「何もしていないまま、今日も一日が終わったな」という気分になったりする。
 
誤解しないで頂きたいのだが、子どもがかわいくないのではない。かわいいと思える余裕がないのだ。オムツの換え方もミルクのあげ方も、抱っこの仕方も、何から何まで「これでいいのかな?」という不安しかない。
 
確かに寝ている赤ちゃんは可愛い。でも、その寝ている間が、こちらの貴重な睡眠時間であり、食事時間であり、入浴時間であり、その他家事の時間なのだから、赤ちゃんの寝顔をのんびり眺めている暇などない。
 
ここまで読んで頂いて、何となくでも、「頭がおかしくなるかもしれないな」と思って頂けただろうか。
 
散々脅してしまったかもしれないが、でも、安心してほしい。
数か月もすれば、抱っこにもオムツ換えにも慣れてくる。そして、個人差はあるが、赤ちゃんが5~6時間連続して寝てくれるようになるので、こちらの睡眠時間も確保しやすくなる。
 
さらに、赤ちゃんが笑うようになったり、手足をばたつかせたり、「あー」とか「おー」と発したり、分かりやすく可愛らしくなってくる。
それまで動物学的な「ヒト」だったのが、社会的に関わる「人」になってきたようだな、と感じていた。
 
こうして、親は新人から中堅になり、子どもはコミュニケーション能力が上がってくる。(とはいえ、まだまだその後何年も、察することは必要なのだが)
 
最後にもう一度言いたい。
もうすぐお子さんが生まれる予定があるとか、生まれたばかりという方であれば、「頭がおかしくなって当たり前だ!」ということを覚えておいてほしい。少しは気分が落ち着くかもしれない。
 
「頭がおかしくなって当たり前、ならなければラッキー」くらいに思えたら、いい。数年経てば、その頃のことも懐かしい思い出になる。
あまり具体的な記憶はないけれど。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
 


 
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2021-05-08 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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