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メディアグランプリ

今 試合終了のゴングが鳴っている、私のかく闘技


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:南野原つつじ(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
毎週毎週【かく】闘技にガッツリ取り組んだ4か月が終わろうとしている。
 
体調が良いときも悪いときも毎週毎週リングに上がってた。
最近3回続けて負けている。正直リングに上がることが怖くなっている。
スランプだ。いつも負け試合の後はどこが悪かったのか一人反省会をしている……。
 

 
毎週毎週、投稿課題を提出し続けた天狼院書店のライティング・ゼミは、私にとって【書く】闘技だった。
2月から始まって、今日5月31日のまもなく訪れる23時59分締め切りの提出で終わる。
 
初回講義のとき講師から、こんなお話があった。
「このゼミでは、毎週2000字の課題提出をしていただきます。合格した人はウェブ天狼院に掲載されますが、合格確率は大体5~10パーセントくらいです。不合格の場合はどこが悪かったか、きっちりフィードバックします。それが私たちの大切な仕事で、そのフィードバックにより成長できますから……。だから不合格でも、どうか落ち込まないようにしてくださいね」と。
 
でも、スランプで自分が思うようなものを書けないときは、なんだか頭をかきむしりたくなる。
 
かくのは文字や頭だけじゃない。
 
締め切りが近づいているのに原稿が書けていないときは、手のひらに汗が滲む気がする。心拍数も上がってると思う。
 
おまけに、あわてて提出したあと、誤字脱字を発見したときには、冷や汗までかいてしまう。
 
リアリティとインパクトのある原稿を書こうと思うあまり、四捨五入して4割になる自分の体脂肪率まで公表したりして、恥も外聞もかなぐり捨てて無我夢中で突っ走ってきた。
 
ただ文章を書くだけではなく、汗もかく、頭もかく、恥もかいて、ああでもない、こうでもないと試行錯誤の【かく】闘技だった。
 

 
今回は、負けて不合格だった原稿の講評にもう一度目を通し、自分なりに敗因を分析してみる。
 
自分の不注意で文字数を数え間違えていて規定の文字数をオーバーしていて審査すらしてもらえなかったという情けない不戦敗もあった。
 
導入部分で失敗してたり、1つの記事に言いたいことを詰め込みすぎてたり、ついつい熱くなりすぎて突っ走ってしまったり、専門用語を解説なしに書いてしまったりと……。
まぁ、ほんとにいろいろとやらかしてたな~と思うが、一言でまとめるなら、
 
“読者の視点に立てず独りよがりになってしまっていた”
 
というところが最大の私の弱点だったと悟った。
 
私は今まで書くことが好きで、自分なりに納得がいくものを書き終えた後の爽快感たるや、卓球の試合でスマッシュがうまく決まったような気持ちになっていたが、書くということが、こんなに苦しく難しいこととは思いもよらなかった。
 
結局今までは何も考えずに書いていたのだ。
 
私はこのゼミで、はじめて書くということの本質を教えていただいた気がする。
 
何のために書くのか?
伝えるために書くのなら、伝わるように書かなきゃいけないということだ。
 
その意味と、そのやり方と、そしてそのことを自分の中に落とし込むということに徹底的に向き合った4か月だった。
 
これを伝えたいということを決めて後は捨てる覚悟も必要。でも、私の場合は、ついついこれもあれも伝えたいと言う気持ちになってしまって、結局ぶれてしまったりしてた。
 
また書くということは、各自伝えたいことに向き合う過程で今まで隠されてたものをあぶりだす、あぶりだされることでもあると気づいた。
うまくごまかしたつもりでも、文章の中に自分を少しでも大きくよく魅せたいというケレン味やいやらしさが出てたところを、講師にそれとなく指摘されたときもあったように思う。
 
と、こんなふうに悩みながら悪戦苦闘しても、なかなか勝てなくて、勝率は半分以下。よれよれのヘロヘロになりながら、書くと言うことの難しさ、苦しさ、奥深さ……を堪能した4か月だった。
 
でも、今まで少しでも良い文章を書きたいと思い、文章術やライティングの本をたくさん買って独学で学んできたが、実際のところ自分の癖や陥りがちなところは第3者に指摘されないとわからない。
ライティング・ゼミでは独学では身につかないようなことをこれでいいのかと悩みながらも自分の中に落とし込んでいけるのが、ほんとに良かったしありがたかった。
 
よれよれになりながら、1回も休まず戦い抜いた4ヶ月、泣いても笑っても、まもなく全試合終了のゴングが鳴る……
 
お世話になった先生方、時折励ましてくださった同期の方々、月曜日の晩御飯の後の食器片付けをいつもやってくれていた夫……。
こんな私を導き支えて励ましてくれた皆様に心より感謝申し上げたい。
 

 
と、映画ならここでエンドロールが出てくる場面だが、なぜか次の試合のゴングがまた鳴ろうしている。しかも今度はヘビー級の相手だとか。
 
ライティング・ゼミですら、ヒーヒー言ってたくせになんて無謀な私なんだろう!
「プロの書き手になる」ことを目標にしたライティングゼミの上級コース「ライターズ倶楽部」に進もうとしているのである。
 
今までは2000字でお題も自由の課題だったのが、今度は5000字、しかもテーマも決められ、合格基準もさらに高くなるらしい。
 
もうこんなしんどいことはこりごりだと思いながらも、こんな楽しいことはもっともっと続けたいと思う自分もいたのだ。先日「ライターズ倶楽部」の入試を申し込み受験してしまった。
 
あんなに頭を使った入試は私史上はじめてだったと思う。でも、課題に取り込んだ後の気持ちよさも未だかつてなかった。私のどこにそんな力があったのだろうと自分でも驚いた。得難い体験ができたので、たとえ不合格でもよかったと思ったくらいだ。
 

 
私には夢がある。重症筋無力症という難病で一時は寝たきりで死にかけたこともある私だが、たくさんの方々の本やブログなどから、様々な情報や知恵、力をいただいたおかげで元気になれた。
今度は私がたくさんの方々から教えてもらったことを発信したいのだ。
 
かつての私のように今はどうしても元気が出ない人に、少しでも笑顔になってもらえたり、ほっとしたり、元気を取り戻していただけるような記事、心に響く文章を書けるように成長するためなら、これからますます強い敵が出てきて、ボコボコに殴られてもいい。
 
そのときはまたそのときだ。
 
なにか少しでも学ぶところがあればいい。
 
私のかく闘技は、これからも続く。
 
 
 
 
***
 
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2021-06-04 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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