「居場所は3つ以上持て」
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:MC(ライティングゼミ・日曜コース)
「居場所が家庭だけだとこうなるんだ….」
私は心の中で呟いた。
コロナ渦になって気づいたこと、それは居場所を3つ以上持つことの大切さ。ファーストプレイスは家庭、セカンドプレイスは仕事、サードプレイスは家庭と仕事以外の居心地の良く過ごせる場所。サードプレイスは複数あるとさらに良い。
フリーランスでカメラマンをしている私は、昨年の緊急事態宣言中、仕事が3ヶ月程ゼロになったことがある。仕事なし、親しい友人親戚にも会えず、私の居場所が家庭だけになった時、心が病みそうになった。ダイエットしてもなかなか減らなかった体重が自然に5キロ減ったくらいだ。
家庭に求めていたこと、それは安心安全な場所。その安心安全であるはずの家庭が、夫婦間ロックダウン状態。夫は行きつけの居酒屋さんというサードプレイスを奪われ、ストレス状態で帰宅する。私も自分の居場所が家庭しかない為、自己肯定感が低くなり、普段なら気にならないような夫のちょっとした一言に反応し心が乱される。生きている心地がしない時期があった。
物事には何でも良い面と悪い面があり、家庭に全てを求めることは不可能だ。頭ではわかっていながらも、この結婚は間違っていたのではないか、別の道があるのではないかと葛藤した。コロナ離婚が増えていると聞いていたが、よくわかる。
考えても状況が変わらないことに焦点を当てていても心を消耗して時間の無駄なので、家庭以外の居場所を充実させようと自分が今できることにフォーカスをしようと決めた。
仕事が減って時間があるなら、学ぶ時間に充てよう。以前から気になっていた天狼院書店さんのセミナーを複数受講することにした。人に会えないならば、club houseやzoomを活用しよう。club houseでは、興味があった分野のお話を聴いて毎回学びをいただいている。テクノロジーの進化に感謝しながら。そして、たまにリアルで友人に会えた時には、この上ない喜びを感じる。今まで人と会うことは普通だと思っていたのに、会えることが贅沢になった、不思議な時代の到来だ。
仕事も徐々に増え始め、自己肯定感が回復し、素の自分を受け入れてくれるサードプレイスが次第に充実してくると、自然に家庭の中も平和になっていく。しかしながら、その2つが忙しくなり過ぎても今度は家庭がギスギスする。家庭、仕事、サードプレイス、そのバランス配分が重要。一度きりの人生を充実して生きる為に、どの場所も居心地よく過ごしたい。
そのために心がけるようになったこと3つ。
その1、小さなことでも感謝をする。
その2、相手の良いところを見るようにして、認める。
その3、相手がかけて欲しい言葉をかける。
自分の心が満たされていないとこれらを実践するのがなかなか難しい。何より一番大切な事は、まず自分の内面とつながることだと気づいた。この3つのことをまずは自分にしてあげること。自分に感謝して、自分ができたことを数え、欲しい言葉を自分にかけてあげる。自分が自分の1番の親友になるのだ。「本当はどうしたいのか?」を自分に問いかけ、なるべく自分のニーズに応えてあげること。自分を認め満たしてあげることで、初めて人にも優しくなれるような気がする。
そして、自分の人生は自分でデザインしていく。デザイン力の基本ゼミで習ったように、「こっちじゃなくて、こっち」という理想の状況をノートに書き、その為にまずは言葉を選び、行動を変え、習慣にする。上手く行かない時もある。そんなときはまず自分の心を満たしてあげる。心の充電が完了したら、全てがきっと上手くいく。
コロナ禍で気づいたこと。それは、何があってもまずは自分の内面とつながること。そして、それぞれの居場所で求めることを決めること。私の場合、家庭には安心安全を、仕事には自己成長を、サードプレイスでは家庭や仕事では埋められない充足感だ。その3つがバランスよくうまく機能して初めて人生の充実感を得ていたということ。
同じ思いを抱えている方へ提案したいこと。居場所は3つ以上持ってみてください。家庭や仕事以外で自分が居心地の良く過ごせる居場所を増やしてみてください。人生一度きり。イキイキと自分らしくいられる居場所をたくさん持てれば人生が充実してくると思います。私の体験と学びが少しでもお役に立てれば嬉しいです。
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