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信頼とは愛

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:辻 敏充(ライティング・ゼミ平日コース)
 
 
信用と信頼って違うものでしょうか?同じようなものでしょうか?私は何の疑問も感じずに、一緒だと思って今まで生きてきました。
 
先日、「辻さん、信用と信頼は違うんだよ。違いが分かるかなぁ?」と経営の師匠から言われました。
「分かりません。教えてくださいよ」
「人から聞いた知識はしばらくすると忘れるんだよ。自分で考えたり、調べたら身につくから答えは教えないよ」と言われました。
意地悪な師匠だと思いましたが、言ってることはその通りなので、自分で考えることにしました。まずは言葉の定義をネットで調べてみました。
 
信用とは、「それが確かなものと信じ、受け入れること」といった意味の熟語でした。また、「ある人や団体が過去に行った行為や、積み上げた業績などを考慮して、それらを信じてもよいと判断すること」も指しますと書かれていました。
 
一方の信頼は、「ある人や物に高い評価を置き、仕事や要望を任せられるという気持ちを抱くこと」といった意味の言葉。「信」の字は前述のように「本当と思う」の意で、「頼」は「あてにする」「期待する」といった意味を持ちますと書かれていました。
使い方の例として
・信用取引はあるが、信頼取引はない
・信頼関係はあるが、信用関係はない
・信頼を裏切ったはあるが、信用を裏切ったはない
・クレジット(信用)カードはあるが、トラスト(信頼)カードはない
とも書かれていました。
 
どちらも人を信じているように思えて、なんだか分かったような分からないような感じでした。悶々としているとこの言葉の違いを実体験しました。一言で言うと
「信頼とは愛」です。
 
今年の私の重大目標は、小冊子(本)を書くです。年末から書き始めて、最近、書き上げました。経営を一緒に学んでいる仲間に小冊子の内容が面白いかをチェックしてもらうと思いました。忙しい経営者ですので、第一章だけ原稿を渡して読んでもらいました。そうすると二種類の反応がありました。
 
多くの人の反応は、「面白かった」「素晴らしい挑戦ですね」とか、「辻さん出来上がったら買うからね」「友達に勧めたい」など小冊子の内容に対する評価や出来上がったら○○するというものでした。
 
これとは少し違った反応で、小冊子はできてもないのに、「小冊子を予約します」「20冊買います」という人がいたのです。
 
このニュアンスが伝わればいいですが、「出来上がったら小冊子を買うからね」と「小冊子20冊買います」は私にとって違いました。
 
「出来上がったら買う」は、条件がそろえばやりますよという感じです。これが信用だと思いました。
 
「20冊買う」は信頼だと思いました。今の時点では小冊子は完成していないんです。第一章しか渡してないので小冊子全体の内容は分かりませんし、何ページのものかも分かりません。ましてや値段も決まってません。ようやく書き終わった程度です。それなのに、小冊子を買うって!よっぽどの○○か、私のことを信頼してくれているんだと思いました。
 
辻ならやり切って小冊子を作り切るだろう。辻なら満足のいく内容のものを作るだろうと私に対して白紙の小切手を切ってくれているように感じました。これが信頼だと思いました。信頼と信用の違いをおぼろげながらイメージできるようになりました。
 
この説明を妻にすると、ちょっと分かりにくいと言われました。それで別の説明を考えていたところ、「信用は好き、信頼は愛」と言えば納得してもらえそうでした。
 
アイドルのことがかわいくて好き!は「かわいい」という条件を満たしているから、アイドルのことが好きなのです。年を取ったらアイドルが嫌いになるかもしれませんし、メイクを取ったら嫌いになるかもしれませんね。条件を満たしているから好き、満たさなければ嫌いになる。
クレジットカードは、銀行口座からお金がキチンと引き落とされている限りは使えますが、一度でも引き落としができなければ使えなくなります。条件を満たせば使える。条件を満たさないときは使えなくなる。好きと信用は似ている気がします。
 
私の妻は、子供がどんな反抗的な態度を取っていても、子供のことを嫌いにならずに、接しています。妻は子供のことを愛しているからだと思います。妻は無条件に子供が好きなのだと思います。
 
私は妻を信頼して、お金の管理を任せています。妻を無条件に信用しています。
 
無条件で相手のことが好き、無条件で相手のことを信用している。この無条件という意味で愛と信頼は似ているように思いました。
 
信用が過去の実績などから判断されるものに対して、信頼は相手を無条件で信用すると言えるかもしれません。ここまでくると信頼と信用の違いがしっくりしてきました。
 
自分の行動を振り返ってみました。、私は、相手を信用はしていても信頼まですることはあまりなかったように思います。どこかで条件を付けていたように思います。ギブアンドテイクと言ってもいいかもしれません。これでは相手から信頼されることは少ないと思いました。
 
どちらが良い悪いはないですが、言葉の違いを知って、相手を信頼していこうと思いました。
 
 
 
***
 
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2021-06-19 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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