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手荒れ予防は、こぶしを握って気合を入れて

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:いとうひろこ (ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「指に湿疹ができて、痛いのですが」
「あぁ、手荒れですね。薬、出しときますね」
 
かかりつけの皮膚科の先生にこう告げられ、あっという間に診察は終わってしまいました。
私は、もともと皮膚が弱く、夏は日光と汗で腕に湿疹ができたり、顔や首に10円玉くらいの大きさの、まるで粉を塗ったように白く、皮膚が毛羽立ったようなものができたりと、皮膚科には季節ごとに通うのですが、今回のように指に湿疹ができるのは初めてです。
 
「先生、今まで指に湿疹ができるなんてこと、無かったんですけど、なんでできたんでしょうか?」
「アルコール消毒すること、以前より増えていませんか? 多分、そのせいでしょうね。最近、多いんですよ」
 
なるほど。
合点がいきました。
新型コロナウイルスが巷に広がり始めて1年以上たちます。
予防のために、3つの蜜を避ける、マスクを着用する、手をこまめに洗う、というのが基本的な感染予防策と言われている中で、お店の入口、職場のビルの入口など、どこに行くにもアルコール消毒を求められることが普通になりましたから、以前よりも増えているどころか、激増です!
でも、どうしてアルコール消毒で湿疹ができるのでしょうか。
先生の説明はこうでした。
 
アルコール消毒の仕組みを説明すると、アルコールが蒸発する際にウイルスなどを殺します。
それと同時に、手の皮脂油など、本来必要な成分も一緒に奪い、皮膚を保護するものもなくなります。
消毒した後の皮膚は、これ以上ない無防備な状態です。
皮膚の弱い人は、だいたい皮脂油の分泌が少ないでしょうから、そのままにしておくとあかぎれになったり湿疹ができたり、症状は様々ですが、アルコール消毒で手荒れを起こすのです。
 
「コロナ禍でアルコール消毒を拒んで生活することは難しいのではないかと思うのですが」
「なにも、アルコール消毒だけが予防策ではないですよ!  『小さなことから、コツコツと』です!」
先生は、両手のこぶしを小さくグッと握って、ニヤッとこちらを見ました。
 
小さなことって? コツコツとって? 西川きよし師匠?
 
それは、「流水で15秒洗う」ことを、こまめに行う、ということでした。
 
そんな、いたって普通のことで、新型コロナウイルスから身を守ることができるのかしら?
と、私は先生を、疑いのまなざしで見返していたようです。
先生は、直ぐにこんな説明を始めました。
 
アルコール消毒した瞬間、ウイルスはゼロになるので、なるほど、感染予防には最も適している思われがちですが、その一方で、手荒れがひどくなる方も少なくなく、その方たちには負担が大きいのです。
パンデミックとの戦いはしばらく続くと考えられますから、肌が弱い方は、肌が弱いなりの予防策、アルコール消毒に頼らない方法を身につけた方がいい。
 
だからこそ、「流水で15秒」コツコツ手洗いすることを提案されたのでした。
とはいえ、水で手を洗うだけなんて、普通過ぎて本当に大丈夫だろうか?
 
ポイントは、「流水」というところ。
溜めた水で15秒洗うではなく、流れる水でウイルスを洗い流す。
幸い、日本では水道の蛇口をひねれば、きれいな水が出てきますので、それで15秒洗い流せば、ウイルスは100分の1。ウイルスがゼロにならないと感染する、というものでもないので、手洗いで十分。手洗いの後、さらに消毒液を使用する必要はないとのこと。
これなら、自宅や職場で『コツコツと』手洗いするぐらいなら、特別なことでもないですね。
 
ちなみに、石鹸で10秒もみ洗いをしてから流水で15秒すすぐと1万分の1、これを2回繰り返せば、なんと1億分の1までウイルスを減らすことが出来るそうで、お店に入る時など、アルコール消毒に協力しなければならない場合はともかく、できる限り、流水での手洗いを心懸けるよう言われました。
 
そして「手を洗ったら、その後も、『コツコツと』を忘れないように!」
先生は、再び、小さくガッツポーズ。
 
手を洗った後に『コツコツと』?
 
それは、ハンドクリームを塗るなどのケアのことでした。
 
アルコール消毒した後はもちろん、例え、流水で洗っていたとしても、手は乾燥し、荒れていくので、その都度、刺激の少ないハンドクリームなどで『コツコツと』保湿をするように、とのことでした。
 
ハンドクリームはべたつくから嫌だなぁ・・・・・・。
 
「女性は、ハンドクリームをつけるの、好きな人が多いと思っていたけれど。そうなると、保湿は『小さなこと』にならないねぇ・・・・・・」
嫌だと言わずにがんばれ、と言いたげに、先生は私に向かってもう一度、こぶしを握られました。
 
薬局で受け取った湿疹用の軟膏を二、三日ほど塗ったら、湿疹は治まりました。
それからは、手洗いの都度、保湿クリームを『コツコツと』つけることは習慣になり、今では『小さなこと』として、身についています。
 
と、言いたいところですが、治ってしまうと、やっぱり、べたつく感覚が嫌で、保湿はさぼりがちです。
そんな時、先生の姿を思い浮かべながら、『小さなことからコツコツと』とこぶしを握り、気合を入れてからクリームをつけ、感染予防の手洗いとともに、手荒れ予防にも心がけるようにしています。
 
 
 
 
***

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2021-07-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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