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歯列矯正を始めるなら今だ


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:山口 幸美(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
私が歯並びにコンプレックスを抱いたのは高校生の頃だった。
写真に撮られた自分の横顔を見たとき、愕然とした。
 
え……私の横顔ってこんなにブスだったの……?
 
私は出っ歯だった。
横からみると前歯が出ているせいで、明らかに上唇が前に突出している。口が完全に閉じ切らないため、寝ているときや考え事をしているときは、口がポカンと開いてしまう。
さらに、歳をとるにつれて歯並びというのは微妙に変化していく。以前に比べ、明らかに出っ歯の角度が鋭くなっていた。
 
これは、なんとかしなければ……。
もちろん真っ先に歯列矯正を考えたが、数年に及ぶ治療期間、高額な料金、その他さまざまなリスクを考えると、なかなか踏み出すことが出来なかった。
治療したい! でもやっぱり怖い……。そんな葛藤を10年以上も繰り返していた。
 
しかし30歳の時、私はついに治療を受ける決断をする。
恥ずかしながら、きっかけは当時付き合っていた彼氏に振られたことだった。
私は完全に自信を失っていた。なんとか立ち直ろうともがき苦しみ、コンプレックスを解消すれば自信を取り戻せるのではないかという結論に至ったのだ。
 
早速、矯正治療を行っている歯科医院を探すことにした。
ところがインターネットで検索すると、とんでもない数の歯科医院がヒットした。
私は選択肢を絞るため、数多くの症例を扱っている矯正治療専門の医院で、矯正治療の専門医または認定医の資格を所持する先生がいることを条件に歯科医院を探すことにした。
結果的にこの選択は大正解だった。
口の中は非常に敏感だ。矯正器具が少しでもずれると、とんでもない不快感がある。ところがその原因となる場所を、自分で特定して的確に伝えることはかなり難しい。
そんな時、数多くの治療を行ってきた先生であれば、その経験からすぐに原因を特定してくれるのだ。
長い治療期間の中で不安になることはたくさんある。そんな時、ベテランの先生は非常に頼もしい。
若いイケメンの先生という条件で選ばなくて本当によかった……。
心からそう思った。
 
歯科医院が決まれば、次に悩むのは矯正器具の種類だ。
矯正器具は、歯の表側と裏側のどちらに装着するかを選ぶことができる。しかし、どちらにもメリットデメリットがある。
歯の表側に装着する場合、費用は安くなるが、やはり見た目が気になる。
裏側であれば、矯正器具が人から見えないというメリットはあるが、慣れるまではかなり喋りづらい。さらに表側の器具に比べて高額だ。
 
私は普段、あまり人と話さないデスクワークをしているため、喋りづらい裏側に器具をつけても問題はない。しかし少しでも費用を安くしたかったため、上の歯は裏側、下の歯は表側に器具をつけることにした。
 
しかしこの選択を後悔することになる。
私は人の目を気にする性格だ。
あぁ……なんだかこの人、私の口元をチラチラ見ている気がする……。
表側についた矯正器具は、想像以上に私を苦しめた。
人と話しているとどうしても口元を見られているような気がして、大好きだった飲み会でも積極的に人と話すことや大きな口を開けて笑うことを避けるようになった。
こんなことなら費用をケチらず、両方とも裏側にすればよかった……。
矯正期間中、何度もそんなことを考えた。
矯正器具は、生活スタイルと自身の性格にあったものを選ぶことをおすすめしたい。
 
そして矯正治療を始めるにあたって、私がもっとも不安に感じていたのは食事だ。
私は美味しいものを食べている時が何よりも幸せだ。治療によって好きなものを食べられなくなれば、かなりのストレスを抱えてしまうはずだ。
綺麗な歯並びと引き換えに、一番の幸せを失ってしまうのだろうか……。
そう思うとかなり落ち込んだ。
 
だが結論を言えば、食べるのが面倒なものはあるが、食べられないものはほぼなかった。
硬いお肉や野菜は、噛み切れない可能性があるため小さく切ってから食べる。
緑の野菜は、矯正器具に挟まると目立つので、なるべく奥歯で食べる。
カレーなどの着色しやすいものは、食べたらすぐに歯を磨く。
面倒ではあるが、その程度のルールを守れば、人と一緒でも楽しく食事を楽しむことができた。
とはいえ、最近はコロナ禍で外食や飲み会の機会はかなり減っている。人と向かい合って食事をすることも避ける傾向にある。
さらに食事以外ではマスクをしているため、人に口元を見られることもほとんどない。私のように会話中にストレスを感じることもないのだ。
これは絶好の歯列矯正チャンスではないだろうか。もし矯正治療を迷っている人がいたら、ぜひこの期間に治療を終わらせてしまうことをおすすめしたい。
 
約2年間の治療を終え、私は以前より少し自分の笑顔に自信が持てるようになった。
痛み、生活の変化、様々なストレス……治療を始める前はたくさんの不安があった。
けれど治療を終えた先輩として言えることは「大丈夫。全部大した事ない」だ。
 
 
 
 
***
 
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2021-07-31 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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