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メディアグランプリ

観葉植物を枯らしてきたあなたへ。

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:関田桃江(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
外出がままならない今、家を居心地よく、おしゃれにしたい。そんな背景がある中、手軽に空間の印象を変えられる観葉植物のニーズも拡大中だとか。
 
でも、見た目が気に入った植物を買ってみて、育てたけど枯れた。そんな経験はないだろうか。育てるのが簡単だと聞いていた植物さえも枯らしてしまうと、そこから植物を育てるのが苦手になったという話をよく聞く。
 
私も数々の失敗を経験したけれど、現在多種多様な植物を20鉢育てられている私がたどり着いたのは「ズボラ大家」スタイルが丁度いいのだということだ。
 
植物が枯れる原因は色々だ。
水やりが多すぎても足りなくても枯れるし、日当たりが良すぎても悪すぎても枯れる。虫がついて枯れる。一体その植物にとっての丁度いい環境はどんな環境なのだと思っても、それを把握する前には枯れてしまう。そんな経験を私も幾度も経験してきた。
 
例えば、時々水やりすれば枯れませんよ!と店舗で言われて買った室内向けの多肉植物の寄せ植え。色々な姿形の多肉たちがきゅっと集まった姿は箱庭のようで気に入った。大事に育てようと、忘れないようにカレンダーに水やりの日まで印をつけて水ぎれに注意していた。なのに、みるみる植物は枯れていって、いつしか箱庭は消滅してしまった。
 
室内向けの植物がダメなら屋外に向いた植物だ、と香りの良いユーカリを買ってみた。
乾燥に強いオーストラリア原産だというし、水を多くやりすぎないようにしようと、日当たりの好きなユーカリのために、ばっちり日のあたる特等席を用意した。なのに、葉はどんどん落ちていき、気づけば木がまるごとカラッカラで蝉の抜け殻のようになっていた。
 
そして手軽な植物という触れ込みで手に入れたエアープランツ。
確かに土がいらない手軽さ、飾る場所を選ばず壁に引っ掛けてカフェのような小慣れた空間演出ができるエアープランツは少し高い買い物だったけれどこれまでにない魅力があって、形で選んで買ってみた。霧吹きで水やりを時々するだけでいいと言うから、その通りにしていたのに、やっぱり乾燥してきて最初のみずみずしさは何処へやら。最後は西部劇の決闘のシーンで風に飛ばされてくる丸い藁のようなものに……。
 
実はこれらの経験には共通点がある。それは、同時にこの植物たちが家にあったのではなく、枯れてから新たな植物に入れ替えるように、一点集中してこの植物を枯らすまいと熱心になっていたということだ。
次々と枯らしてしまっても、ある時から「植物のある素敵な空間」を実現したかった私は枯れる前にめげずに次々と観葉植物を家に迎え入れた。そこからなぜか植物育成は軌道に乗り始めたのだった。
 
きっと植物を枯らしてしまって植物を育てる自信のない人は、私のように家に1つしかない植物に対して熱心に面倒をみていたのではないだろうか?
 
私には植物に対してそんな家族のような愛は必要ない。今、私はズボラに育てている。
 
例えるなら自分自身は「アパート経営している大家」
大家と入居者(植物)の程よい距離感で、入居者が居心地よく魅力的な環境を大家は整えてしまえば、あとは勝手に長く居ついてくれるのだ。
 
ズボラ大家スタイルを実現するために押さえたいのはこの3つ。
1、入居者(植物)の基本プロフィールをざっくり知る
2、入居者(植物)の部屋となる鉢は居心地がいいか?
3、入居者(植物)の好みの日当たりになっているか?
 
1、入居者(植物)の基本プロフィールをざっくり知る
本当にざっくりで十分だ。入居審査というよりも、友達の紹介で明日初めて会う人の基本情報程度のイメージだ。日当たりばっちりでないと元気が無くなるのか、水がたくさん欲しいのか程度で十分だ。
 
2、入居者(植物)の部屋となる鉢は居心地がいいか?
最初だけは肝心だ。植物の入居する部屋となる鉢はずっとズボラを実現するため、なるべく居心地を重視したい。インテリア空間を構成するものとしても、こだわりたいポイントだ。気をつけるべきは土の量が少なすぎないか、水捌けが良いか、熱がこもらないか。水やりが億劫になるような重たい鉢でないかどうかなど。
 
3、入居者(植物)の好みの日当たりになっているか?
入居者(植物)は基本的に植物なので当たり前に光合成をする。なので日当たりが全くない状態では枯れてしまう。もし迷ったら光の入る部屋の窓際に置くこと。それで8割大丈夫なはず。基本プロフィールで日当たりバッチリが好みや、日陰が好きという少し特殊な場合のみ配慮する。
 
この3つを考慮して、大家と入居者の程よい距離感で、時々水ぎれに気を遣い、数ヶ月に一度、土に置くだけでゆっくりと養分が供給される遅効性のタブレット状の薬剤を置くだけでのびのびと過ごしてくれるのだ。
 
植物を育てる人は2種類のタイプがいると思う。
ひとりは植物自体が大好きで家族の一員のように慈しみ、その植物が快適にすごすために研究できるタイプ。もう一方は植物の見た目から入り、植物はあくまでインテリアの一部で、植物を構成する空間を愛するタイプ。
 
私は後者だ。だから、今家にある植物の種類もまともに言うことができない。
 
ある意味植物への愛を語ることも憚られる、そんな私でも今自分なりの「植物があるステキなインテリア空間」を実現できていると思う。人によって目指す空間は違うけれど、数だけで言えばそれぞれ違う多様な種類の植物を20鉢育てている。その植物たちの魅力的な姿形のおかげで、初めての来客時は「おしゃれ!」と言ってもらえる確率が高いのだ。
 
「大家と入居者の程よい距離感」それが良いのだと思う。
何もしないわけではない。水もやるし、日当たりの環境にも時々気を遣う。でも一度設置したら熱心に面倒をみることはなかなかない。
 
そんな「ズボラ大家」スタイルで、暮らしの空間を植物のある素敵な空間にしてみるのはいかがだろうか?
 
 
 
 
***
 
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2021-08-10 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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