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スニーカーを「履く」だけなんて、もったいない


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:福田 乃子(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
スニーカー。
意味:底にゴムを使った布製または皮革製の運動靴の総称。
 
ただの運動靴であるスニーカー。
それを奪い合うかのような戦いが、発売のたびに行われているのはご存知だろうか?
 
テレビでも「スニーカー芸人」などが集まり、自分の持っているスニーカーを自慢しあう。
そのスニーカーの販売された時代背景や、社会情勢、希少性など、自慢げにうんちくを傾ける。
誇らしげな所有者と、羨ましがる周りの者たち。
これは「レアスニーカー」と呼ばれるものにおける事例だが、そういう光景を、一度でも目撃したことがある人は少なくないだろう。
 
ただの運動靴であるスニーカーに対して、そんなに熱く語る者たちがいる。羨ましがる者たちがいる。
これはいったい、どんな状況なのだろうか?
 
私はこれが「スニーカーブーム」の一つであると考えている。
 
ただ、「スニーカーブーム」というのは、今始まったわけではない。
よく思い返してみると、子供の頃からその素地はあったのだ。
 
 
小学生の頃、運動会のたびに「足が速くなるスニーカー」を両親にせがんだ事がある人もいるだろう。
履くだけで徒競走で一位になれるような気がしていた、あのスニーカーだ。
運動会が始まってみたら、皆同じような「足が速くなるスニーカー」を履いていて、結局何も変わらなかった経験がある人も多いのではないだろうか?
 
 
そして、年初めの恒例行事である「箱根駅伝」。
ここ数年、某社の厚底スニーカーがランナー達の足元を飾っている。
 
占有率90パーセント近くを占め、区間賞もほぼ独占状態になりつつある、某社のスニーカー。
同じ区間を走っている選手のほとんどが、某社の同じスニーカーの色違いであることも珍しくない。
 
これは、「箱根駅伝」のみならず、陸上界全体も巻き込んでいるために、先日まで行われていた「オリンピック」の陸上競技でも観ることができた。
 
 
そして雑誌のみならず、インターネットにおいても、スニーカー関連の記事は多い。
 
「どう履きこなすか?」
「大人女子はスニーカーをこう合わせる」
 
そういう記事を読んで、コーディネートの参考にしている人もいるだろう。
 
「レアスニーカー」と呼ばれる靴だけが、「スニーカーブーム」を起こしているわけではないのだ。
 
 
「本当にオシャレな人は、足元から気をつける」
 
そんな言葉もある。
皆がその足元のオシャレと機能性を追求した結果、スニーカーブームは起こると思っている。
 
 
しかし最近の「二次販売」つまり「転売」のせいで、スニーカーも容易には買えなくなってしまった。
 
全てのスニーカーにおいてそうなるわけではない。
その転売価格が小銭稼ぎくらいのわずかな価格の場合や、定価の数倍の価格になることがあるために、転売は無くならない。
 
通常は、メーカー公式アプリや、スニーカーショップでの抽選販売などで購入をする。
今はその転売目的の人もおり、購入希望者が多過ぎるために、入荷数とのバランスが釣り合わなくなっている。
 
「欲しいのに買えない」
 
そのジレンマに購買意欲を煽られてしまい、どんどん高値になってしまうという連鎖に陥っているのが現状だ。
 
 
では、スニーカーにこのようないろいろなことが起きるのは何故だろう?
 
 
それを考えていくと、スニーカーというのは「ドラえもん」のように思えてきた。
 
ドラえもんは誰もが憧れる「一家に一体」居て欲しいものである。
「友達」、「家族」、「便利屋さん」
いろいろ当てはまると思うが、ドラえもんが居るとできる事も多いし、その世界も広がるのも事実だ。
ドラえもんが出してくれるアイテムには、大人になっても欲しいものがいくつもある。
それぐらい魅力的なコンテンツをいっぱい持っているのが、ドラえもんだ。
 
 
そう、スニーカーは立派なコンテンツなのだ。
 
 
まずは、「自慢する」ことができる。
そして、目的に応じて「選ぶ」ことができ、その機能性を「堪能する」こともできる。
購入できたという「満足感」も味わえる。
スニーカーブームに乗っかるという「体験」もできる。
そして何より「履く」ことができるのである。
 
ただの「運動靴」のはずなのに、「履く」というだけでなく、自分の「個性」というものを形作る一つでもあり、心も満たしてくれる。
 
そういう手助けをしてくれるところが、ドラえもんのようなのだ。
 
 
ただ、気をつけなければならない。
ドラえもんが四次元ポケットから出してくれる道具は、全てが「優良」なものではない。「教訓」めいたものもある。
 
そうなるとスニーカーにおけるコンテンツも、全て「優良」であるとは限らない。
 
今はいろいろと情報過多になり、良いものか悪いものかを見極める目が必要となってきている時代である。
 
スニーカーからさまざまなコンテンツを経験し、自分にとっての良いものを見極めて、手に入れていく練習をしてみてはどうだろう。
「履く」だけではない、何かを得られる可能性が大いにあるのだ。
 
 
失敗してしまうこともあるかもしれない。購入したスニーカーが似合わないかもしれない。
でもドラえもんですら、時には優しくのび太くんを突き放すこともあるのだ。
 
 
失敗を恐れる必要はない。
どんなスニーカーを手に入れても、決してマイナスになることはない。
何故なら、「履く」ということはできるのだから。
 
 
 
 
***
 
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2021-09-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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