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メディアグランプリ

女装のシンデレラタイム


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:くろたん(ライティング・ゼミ日曜コース)
 
 
「もっと女の子でいたい!」
女装を終えるために、ウィッグを外す直前にいつも思うその気持ち。
女装という魔法が溶けて、シンデレラタイムが来てしまった。
 
これから、一般男性が女の子の格好でお出かけして、お買い物やランチを楽しんだ話を書く。
女装という非日常の世界や、女装する男性はどう思っているかを楽しんでもらいたい。
 
女性が着ている可愛いお洋服。私にとってすっごい憧れである。
男性モードで電車に乗っている時やお買い物している時に、
可愛い洋服の美しい女性を見ているとすっごく女の子になりたくなる。
可愛い洋服を着て、お仕事やお買い物したくなる。
 
幸運にも女装を受け入れてくれる、知り合いの女の子がいる。
LINEで女子会の約束をする。
日にちが決まると、早くその日が来ないかなと待ち遠しくなる。
 
数日前になると、その日の気温や気分によってどの洋服にするかを選ぶ。
コーディネートを考えるのは、楽しくて難しい。
1着で決まるワンピースにしたくなるが、アパレルショップで試着する事を考えると、
トップスとスカートの方が脱ぎやすくて良いな……
いろいろ考えた結果、白の半袖ニットに黒の水玉ロングスカートにした。
 
前日の夜は、除毛クリームで脚のスネ毛をキレイに取り除く。
スカートをキレイに履くために必要な事だ。
1日経つとすぐに生えてきてしまうため、医療脱毛始めようか悩み中である。
 
いよいよ当日。ネカフェで着替えるために洋服、メイク道具、ウィッグをカバンに詰める。
いつものお出かけより明らかに荷物が多く、カバンがパンパンである。
 
男性モードでネカフェの個室に入る。カラコンを入れて、メンズ服からレディース服に着替える。
徐々に女の子になる魔法が掛かっていく。
ウィッグネットを被って、いよいよメイク開始。
化粧下地、髭隠し用コンシーラ、ファンデーション……と順番に塗っていく。
女性ならほぼ毎日しているメイク。大変な事を毎日していてすごいなと思いつつ、
徐々に女の子になれる嬉しさを感じながらメイクしていく。
 
ベースメイクを終えて、アイメイクをする。
アイシャドウやアイライナーをすると、つけまを付ける。
つけまを付けるのは苦手でいつも苦戦する。
苦労しながらつけまを付けたら、チークにリップを塗ってメイク完成。
 
最後にウィッグを被って完成!
憧れの女の子になれた。魔法が掛かったシンデレラになった気分である。
 
メイク大丈夫かなという不安な気持ちと、女子会出来る楽しみを感じながらネカフェを出る。
外は暑いので、日傘をする。
暑い夏に解放感あるスカートで歩く気持ち良さ。
歩くたびにスカートが脚にふれて、不思議な気持ちと幸せな気持ちになる。
 
駅のコインロッカーにメンズ服を預ける。これで服装や持ち物が全てレディースの物しか無い。
女の子になれた気分がさらに高まって嬉しくなる。
女装して初めて乗る電車。不安な気持ちが大きかったが、無事に目的の駅に着いた。
女装して電車に乗るという1つの夢を叶える事が出来て嬉しかった。
 
駅から少し歩いて、女の子と待ち合わせしているショッピングモールへ行く。
イングというアパレルショップで女の子と合流。
憧れの女の子から「可愛い!!」って言ってもらえて、すっごく嬉しくなる。
「メイク大丈夫だったんだ!」
と安心して自信が付く。
1人でお買い物は心細いけど、女の子と一緒なのはすっごく心強い。
 
イングでは、10着くらいの洋服が気になったが、その中でスカート2着を試着する。
スカートを試着できるのは、女装したからだ。女装して良かったと思える。
サイズも問題無しだったので、どちらも購入する事にした。
女の子に勧められて店内でロングスカートから、購入したばかりの赤色のフレアミニスカートに履き替える。
これで、男性ならほとんど出す事の無い脚の大部分がさらけ出される。
そわそわして不思議な気持ちになると同時に、憧れのミニスカートでお買い物が出来る幸せも感じる。
 
何気なくトートバッグを持ち上げようとしたら、スカートに引っかかってめくれそうになった。
男性なら何でもない行動が、スカートだと中が見えそうになる危険な行動になる。
ミニスカートを履いたからこそ味わえる気づきが出来て、嬉しくなった。
 
可愛いバッグやコスメを買うと、お腹がすいてきたので鎌倉パスタでランチにする。
注文したナポリタンを食べようとするが、長い髪が邪魔で思うように食べられない。
上手く食べられないもどかしさを感じると同時に、これも女の子になれた実感が沸いて嬉しくなる。
 
また少しお買い物をしたら、女の子と解散。
帰りは行きと違って、ミニスカートで電車に乗る。
丈が短くてドキドキだったけど、無事に電車に乗れて駅に着いた。
ミニスカートを抑えながら階段を上るという体験も出来て嬉しかった。
スカートの中が見えてしまうから抑えるというよりは、
憧れの女の子と同じ仕草をしたいという気持ちで思わずスカートを抑えてしまった。
 
改札を出てネカフェに向かう。シンデレラタイムがどんどん近づいていく。
個室に着くと、何枚か自撮りする。
次に女装するには、またメイクする必要があって一苦労だ。
悔いが残らないよう、少しでも可愛く写れるように自撮りしていく。
女装してみて、女性がたくさん写真を撮る気もちが分かった。
こうして、女性の気持ちが少しずつ分かってくると、何かすごく嬉しくなる。
 
そして、魔法が溶ける時が来た。
「もっと女の子でいたい!」
「夢の時間が終わっちゃう!」
という名残り惜しい気持ちを感じながら、ウィッグを外す。
シンデレラタイムが来てしまった。
 
メイクを落として、メンズ服に着替えたらネカフェを出る。
楽しかった女装が完全に終わった。
 
今はコロナが流行っていて、思うように女装外出が出来なくてもどかしい。
コロナが落ち着いたら、女装して渋谷109や制服ディズニーとかやりたい事がいっぱいである。
私のやりやい事リストは、女装してやりたい事ばかりだ。
 
女装する恥ずかしさや大変さはあるが、それ以上に楽しさや嬉しさの方が大きいと思っている。
女装してみたいって思う方がいたら、ぜひ体験して欲しい。
最初はメイク等に苦戦すると思うが、東京や大阪などにメイクしてくれて女装体験できるお店もたくさんある。
大好きなお洋服を着てお出かけできる幸せ。女装という魔法が掛かった楽しさやシンデレラタイムの名残惜しさ。いろんな人に味わって欲しいと思っている。
 
 
 
 
***
 
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2021-09-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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