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デッドライン症候群への処方箋――締め切りギリギリまで作業はするな――


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記事:尾治(ライティング・ゼミ集中コース)
 
 
あんなに時間があったのに、どうして。
何かの締め切りに追われているとき、自分を責めたことがある人は一人や二人ではないはず。私もその一人です。現に今、このテキストは提出期限2時間前から書き始められているものです。そうとうヤバい状況なのは間違いないのですが、しかし、不思議と心は落ち着いています。
もし、あなたが物事を前倒しで進められるような、計画性のある人でしたら、こんなことを考える人がいるのかと笑ってください。そうでない方、どうすれば我々の悪癖を飼いならせるのか、アイディアがあるので聞いてください。
 
そもそも、なぜ、我々は締め切り間際にならないと行動できないのか。それは、締め切りの魔力によるものであり、我々はその魔力の中毒者になっているからではないかと思うのです。
締め切り直前、間に合うか間に合わないかのヒリヒリ感。尋常ではない集中力、没入感。無事間に合ったときの安堵感と達成感。これが諸悪の根源になっているのはないでしょうか。そして、この成功体験により『これくらいなら間に合うぜ』という自信がついてしまい、同じ過ちを繰り返しているのです。
こういう人たちをネット上では”デッドライン症候群”と呼ぶそうです。本当の病名ではないですが、心理学の分野で”先延ばし”の行為についての論文が散見しているので、今に始まった話ではないようです。
 
焦っていいものが作れるか、いい仕事ができるのか、と問われれば、ぐうの音も出ませんが、焦ることによって普段の自分ではとても思いつかないアイディアがでたり、パフォーマンスを発揮したりすることも確かです。火事場の馬鹿力、窮鼠猫を噛む、という言葉がある通り、窮地に追い込まれたものは、その瞬間本人の思っている以上の能力を発揮することがあります。先人たちも同じ光景をみています。
こういった全能感も、締め切りの持つ魔力の一つだと思うのです。
 
これではいけない、とは思っています。デッドライン症候群の人で『この状態が最高だぜ!』と思っている人もいるかもしれませんが、私は治したいと思っています。
 
今日こそは、今回こそは。
そう心に決めて余裕をもって取り組み始めても、集中できなかったり、だらだらしてしまったり。BGMを探す旅に出かけて、そのまま数時間ネットの海を泳いでしまうことも。結局、締め切りドーピングの力で出来上がるのは締め切り間近。やろうという意思を持つことほど、我々のような人間には効果がありません。それで変えられたら、とっくのとうにできているんですもの。
 
締め切りギリギリにならないよう、いろんな方法を試しました。その中で、一番心理的に効果があったと感じたものとが、”ギリギリまで作業はしない”ということなのです。
 
おいおい、ギリギリに完成させるのを辞めたいって話なはずなのに、それはどんな了見なんだい?
お答えします。大事なのは、作業“は”しない、というところです。
手を付けること、作業し始める前に、頭の中でイメージをすることが肝なのです。
 
皆さん、仕事や家事など何か作業するとき、どうやっていますか?
机に向かったり、洗い場に立ったりしてから、何をどうやってするか考えていませんか?
まずは行動することで身体や頭がついてくる、ということもあるかと思います。しかし、行動しても、次に何をするか、どう進めていくかが見えていないと、だらだらと始めてしまうことになり、手が止まり、集中力も切れてしまう、なんてこともあると思います。私はこのタイプです。机に座っても、全然仕事が始められない、文章が書けない。そんな状態でした。
そこで、あえて“作業をしない”という選択肢を取り、頭の中で行動のイメージをするだけにしました。そして、イメージができてから一気に行動に移し、そのイメージ通りに作業を進めていくのです。すると、最初の行動から流れるように作業に入ることができ、締め切りより少し余裕を持った形で素早く完了することができるのです。
 
例えば、文章であったら、何を書くか頭の中でアイディアを出して練っておく。あんなことを書こう、こんなことを書こう、というのを、パソコンを前にして作業のポーズをしながら考えるのではなく、ご飯食べてるときや、移動しているときなどで考える。今書いている文章は、電車で移動している最中に練っていました。スマホのメモ帳にキーワードになる文言、短文だけ打ち込んで、パソコン上で執筆するときのヒントにします。
 
人間、というと主語がでかいので、私の場合は、とさせていただきますが、『〇〇までやらなくてはいけない』と考えると、やりたくないとか、まだ期限まであるから大丈夫だとか、今やらなくていい理由を反射的に探してしまいます。しかし、『〇〇までやってはいけない』と考えると、やらなくていい理由を考えることがなくなるので、逆に危機感が募って行動へ移しやすくなりました。
 
現在締め切り30分前。誤字脱字のチェックをして入稿です。これでも、前回より余裕を持った仕上がりになりました。これを習慣として続けていけば、締め切りギリギリを避けられるようになるかもしれないと思っています。同じ症状をもつ、あなたへの処方箋です。
 
 
 
 
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2022-01-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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