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営業はマリオカートだ!

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

池田義国 (ライティング・ゼミ12月コース)
 
 
「あーくそ死ね」
「ぶっ殺す!!!」
 
そんな事ばかり連呼していた少年時代。
 
やられたらやり返す。
 
倍返し‥‥‥
 
ちょっと古いか笑
 
でもやり返さなきゃやられてしまう。
 
だからアイテム使って、前にいる奴らは全員フルボッコ。
 
そしてトップでゴール!!!
 
あの爽快感といったらたまらなかった。
 
そして負けた時の悔しさも半端なかった。
 
これは、小学生時代にあるゲームにハマってた時の話。
 
それはマリオカート。
 
スーパーマリオに出てくるキャラクターが、レーシングカーに乗ってレースをするゲーム。
 
アイテムを使って、相手を攻撃して遅らせることもできる。
 
そんなゲームだ。
 
僕の家にはゲーム機がなかったから、友達の家に行っては、毎日のようにやってた。
 
それほどハマってた。
 
しかもその友達がめちゃくちゃ強かった。
 
全然勝てない。
 
だから悔しくて、強くなりたくて、たくさん通った。
 
きっと友達のお母さんには迷惑だったろうなぁ。
 
そんなことを、10年ぶりに友達とマリオカートをやって思い出した。
 
めちゃくちゃハマってたし、強くなるためにいろいろ工夫してたなぁと。
 
それが、営業をやってたときと、工夫の仕方がそっくりだった。
 
ゲームのようにやってたおかげで、営業ではトップを取れたと思ってる。
 
営業とか仕事がうまくいかなくて困ってる。
 
そんな方に、ぜひとも読んでほしい!
 
マリオカートをやりはじめた時は、当然友達には勝てなかった。
 
自分の家にゲーム機がないから、できなくて当たり前だよねって思ってた。
 
でも、やればやるほどはまっていった。
 
一週走るごとに、ここを改善すれば早くなるんじゃないかって思った。
 
そして、それを試した。
 
そしたら、早くなったり遅くなったりした。
 
それが面白かった。
 
探求心にきっと火がついたんだと思う。
 
例えばカーブを曲がるとき。
 
ドリフトって言って、あるボタンを押しながらカーブを曲がると、押さないときよりも、スムーズにカーブを曲がれる。
 
始めはそれができなかった。
 
押してもドリフトができない。
 
ドリフトしてもコースアウトしちゃう。
 
そんなことが続いた。
 
もう無理だから、ドリフトは諦めようって思ったこともあった。
 
でも、それができないと、明らかに友達に勝つことはできない。
 
だから頑張って何回も練習した。
 
すると、ちょっとずつできるようになっていった。
 
はじめは、1秒もドリフトできなかった。
 
それを、ほんのちょっとずつ延ばした。
 
そんなことをやっていたら、いつの間にか、カーブがある限りは、ずっとドリフトができるようになっていた。
 
ドリフトしながら、他のプレーヤーを抜かすこともできるようになった。
 
これには自分も感動したのを覚えてる。
 
どんなにできなくても、人って成長するんだなって。
 
カーブだけじゃなく、キャラクターによっても走りやすさは変わった。
 
また、いろんなコースの特徴も覚えることで、ちょっとずつ早くなってるなって実感した。
 
そして、これを続けていくことで、全く勝てなかった友人にも、3~4割は勝てるようになっていった。
 
勝ち越しはできなかったけど、地道に工夫することを続けていけば、結果が出るっていう成功体験は味わうことができた。
 
その地道な工夫は、今思えば、営業に活きたんだなって思う。
 
営業は、トーク力がものを言うって思う人は多いんじゃないか?
 
逆に、トーク力があれば、営業できるって思ってる人も多いんじゃないか?
 
でもそれは間違っている!
 
トーク力なんか、必要最低限でいい!
 
おもしろさなんて必要ない。
 
人気者である必要もない。
 
大事なのは、工夫する力だ!
 
僕なんか、トークで相手を笑わせる力はほとんどない。
 
むしろ、学生のときはコミュ障で悩んでいた。
 
彼女だって、初めてできたのは大学4年の卒業間近だ。
 
そんなコミュニケーションがうまいとは到底言えないような人間が、営業でトップになれるのだ。
 
お客さんに断られまくっても、上司に怒られても、とにかく地道に工夫するのだ。
 
例えば、誰に営業するか。
 
家電量販店で、家電と抱き合わせでインターネット回線を売っていたときがある。
 
初めは、とにかく的を絞らず、来店されたお客さんに、手当たり次第営業していた。
 
そんな営業をしていた時は、まったく成果がでなかった。
 
ところがあるとき、こんな声を上司にかけられる。
 
「引っ越し客を狙え」
 
当時は2月。
 
ちょうど引っ越し客が増え始める時期だった。
 
上司にそう言われてから、引っ越し客を探して話しかけるようにした。
 
だが最初は引っ越し客に当たらない。
 
全然買う意欲のないお客さんに当たっては、無駄な時間をとられることが続いた。
 
そこで考えた。
 
「引っ越しする人ってどんな人だろう?」
「学生さんとか、単身赴任のサラリーマンとかか」
「それなら、学生さんとか、サラリーマンっぽい人に声かけた方がいいな」
 
そう思って、声をかけるお客さんを変えた。
 
すると、学生さんだけで来てたら買わないなとか、親だけで来てたら買ってく人もいるなと、徐々に分かることも増えていった。
 
その結果、まさにこれから引っ越ししようとしてる人に当たるようになった。
 
それで少しずつ売れるようにはなったが、まだまだトップには程遠い。
 
そこで変えたのが、売り方だ。
 
今までは自分がいいと思った、機能性のある商品を売っていたが、それだと興味を持たれないことが多かった。
 
「引っ越しで家電必要なはずなのに、なんでだろう?」
 
と思っていた。
 
そんな時に、あるお客さんに、こんな言葉をかけられた。
 
「とにかく安くて、シンプルなのでいいの」
 
機能的にちょっと微妙だけどいんですか?って聞いたけど、返事は変わらなかった。
 
それでハッとした。
 
「自分がいいと思ったものじゃなくて、お客さんが本当に欲しいものを、売ってあげないといけないんだ」
 
それからは、お客さんが望むものを聞くようにした。
 
機能性なのか価格なのか。
 
それとも納期なのか。
 
もしくは、自分が思ってもみないことなのか。
 
お客さんの望みに合った商品を売るようになってから、どんどんと売れるようになった。
 
断られることはほとんどなくなった。
 
それにつれて、営業成績もどんどん上がっていった。
 
そして月の最後。
 
店長から、ついに営業成績の発表があった。
 
「1位は池田くん!」
 
なんと僕は、2位の1.3倍の成績をあげてトップになったのだ!
 
1.3倍と言うと分かりづらいかもしれないけど、この成績はダントツだった。
 
周りからは
 
「なんであんな(営業)とれんの?」
 
って言われるほどだった。
 
もし、営業はトーク力だって考えて、トーク力ばかり鍛えていたらこうはならなかっただろう。
 
お客さんの様子を観察して、少しずつ工夫して改善したことが、こういう結果になったと思っている。
 
これは、マリオカートでコーナーが徐々にうまくなる感覚に似ている。
 
失敗したら、コントローラーの傾き方とか、曲がり始めのタイミングとか、ほんのちょっとしたところを改善していく。
 
それが結局、成果をあげることにつながるのだ!
 
みんなには見えないし、目立たないし、そんな小さなところ変えても意味ないんじゃないのって思うかもしれない。
 
けど、そんな小さなところの積み重ねが、ゲームでも仕事でもめちゃくちゃ大事なのだ!
 
 
 
 
***
 
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2022-01-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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