捨てたいのに捨てられない私を捨てる!
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:中村のぶ子(ライティング・ゼミ12月コース)
物を捨てたいのに捨てられないのはどうしてでしょうか?
部屋の中に物があふれて散らかっているから、物を捨てれば良いということはわかっています。でも、いざ捨てようと思うと「捨てられない」という思いが出てきて捨てられずにどんどん物があふれてしまいます。
整えライフスタイリストとして、部屋を整理したいと思う7000人以上の人と話をしてきて「捨てたいのに捨てられない」人の3つの特徴が分かりました。
①「物を持つ」基準が曖昧であること。
②「物を持つ」基準が「今の私」になっていないこと。
③ネガティブに捉えている「捨てる」ことにフォーカスしていること。
では、「捨てられない」と思う理由を考えることから以上の3つについて説明します。
「捨てられない」理由には3種類あります。
(1)過去
まだ1回しか着てない、高かったから、イベントで買ったからなど過去の出来事に対しての思いです。捨てようと思う度に過去の出来事を思い出してしまうので、今がどのような状況でも、過去の出来事に引きずられてしまいます。
(2)未来
いつか使うかも、何かに使えるかも、痩せたら着るかもなどの未来に対する期待です。今は全く使っていなくても、未だやって来てない未来に対しての可能性だけを考えてしまいます。
(3)他人
あの人にもらったから、子どもが使うかもなど他人に対する思いです。人からのもらい物は特に物ではなくその人として考えてしまうと、捨てることがその人を捨てることに思えてしまいます。また、誰かが使ってくれたら自分が捨てるという行為をしなくて良いと思うと誰かに依存したくなる氣持ちが出てきます。
このように、「捨てられない」理由があるということは、「物を持つ基準」が曖昧になっているということです。「物を持つ基準」があればどのような理由があってもその基準を基に物を選択することが出来ますが、「物を持つ基準」自体がないまたは曖昧なために「捨てられない」理由で物を選択してしまいます。
また、物があふれて困っている「今」の暮らしを変えたいと思っているのに、「捨てられない」と思う理由の中には、「今の暮らし」や「今の私」はなく、過去、未来や他人への依存になっていることがわかります。
「今の暮らし」や「今の私」を考えずに過去、未来や他人のことばかりを考えていて「今の暮らし」や「今の私」はより良くなるはずがありません。「今の私」が物を捨ててスッキリした暮らしを望むのならば、「今の私」を基準に物を選択する必要があります。
「今の私」を基準にするとはどういうことでしょうか?
その物を持つ時、使う時、見る時、「今の私」にピッタリしているかどうかが基準です。
例えば、何年も着ていなかった洋服は「今の私」にピッタリしますか?
「今の私」が着てピッタリと思えるならば、それは「今の私」が着たい物、なので、捨てる必要はありませんが、「今の私」が着てもピッタリした感じがしないならば、どんなに高かったとしても、一度しか着なかったとしても、「今の私」が着ることはありません。
例えば、何年も前に勉強した教材は「今の私」にピッタリしますか?
「今の私」が学びたい、読みたいと思うならば、それは「今の私」が使いたい物なので、捨てる必要はありませんが、「今の私」が読みたいと思わないならば、使うことはありません。
つまり、「今の私」を基準にするということは「捨てる」ということを考えるのではなく「今の私」が「持つ」「使う」を考えるということです。
そして、「今の私」が「持つ」「使う」を考えることで、「捨てる」という罪悪感などのネガティブな思いを手放すことが出来ます。
「今の私」にピッタリしているかどうかを考えることで「捨てられない」という私から「今の私」にピッタリの物だけを「持つ」「使う」私に変わることが出来ます。
「捨てたいけど捨てられない」私ではなく「今の私にピッタリな物を持つ」私になるということです。
想像してみてください。「今の私にピッタリな物を持つ」私になったら「今の暮らし」はどのように変化するでしょうか?
どの部屋を見ても、どの物を見ても「今の私にピッタリな物」だけです。着る物も、使うお皿も、読む本も今の私にピッタリな物だけ。そう思うだけでワクワクしてきませんか。
「捨てたいけど捨てられない」私を捨て「今の私にピッタリな物だけを持つ」私になって「今の私」と「今の暮らし」を大切に氣持ちの良い毎日になることを願っています。
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