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メディアグランプリ

 「文章を書くことは水の上を歩くほどに難しい」と思っていたわたしが初めて記事の投稿をするはなし

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:松下 幸子(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
締め切りと聞いてから眠りが浅いような気がする。「間に合わなかったらどうしよう!」
試験の準備にキリキリしていた受験生に戻ったような気分だ。そんなプレッシャーの日々がこれから16週も続く。そのことにはっきりと気がついたのは、初回の講義に参加した時だった。講義とワークショップ、それにも増して毎週の課題提出が文章を書けるようにする肝との事だった。わたしはホワイトボードの板書を書き写していたノートに「課題命」と書き込み、大きな丸で囲んだ。この課題がこれから毎週1回、計16本も課されるというのだ。
 
ライティングゼミに申し込んでから初回の講義までの間に、Facebookで事前資料が共有されていた。「あれに書かれていた記事投稿の話だ、ついに来たな」
10ページ程の資料の中で、とても目立った箇所があった。〆切日が時間と共に赤文字で16行も羅列されていた。それを初めて見たわたしは非常に焦ったが、「まだ講義も受けていないしそんなこと言われても書けませんよ」と、とりあえず見なかったことにしていたのだ。薄々覚悟はしていたものの、ついに決定的に宣告されてしまった。しかも文字数は毎回2000文字程だという。2000文字が一般的な記事のボリュームだなどとは全く知らなかった。
 
文章を書くことはわたしにとって水の上を歩くほどに難しい。文章をすらすらと書ける人の足元は水ではないに違いない。水が固まって氷になっているのだ。そんな風に感じている自分に、はたして原稿用紙にして5枚もの文章が書けるのだろうか?
平穏な日常が一変してしまった。みすみす火の中に飛び込んでしまったようだ。「いや、水のほうだ!」
 
ここまで思いを馳せた所で、幸い初心を思い出すことに成功した。「文章を難なく書けるようになりたい」そう思ったからこそわたしはここに居る。さらに言えば、ライティングゼミを通して水の上を歩くという芸当ができるようになると信じてこのゼミに申し込んだのだ。記憶もしっかりとし、意識もはっきりしていることに変に安堵する。覚悟を決めて書くしかないのだ。
 
 
初回の講義に参加した翌日、Facebookにスタッフの方が投稿した記事を見つけた。さっそく読んでみる。
「なんだかとても読みやすい。これがリーダビリティと言うアレか」
文章がわたしの中に流れるように入ってきて目が離せない感じだ。これまで、受験や入社試験において求められてきた小論文対策の模範解答とは全く違っているのにも驚いた。「どうせ何かを書くならこのように書かなければいけない、とわたしが思っていたもの……それがもしかして違った?」
会ったこともないであろうスタッフさんなのに、その心の動きが手に取るように感じられてとにかく面白い!
 
スタッフの方が書いた記事は「書くこと」をテーマにしたものだった。これから記事投稿の課題をやっていくわたしたちにとって、必要な情報もきっちりと入っていることにまたもや驚いてしまった。それはわたしにとって正にコンテンツだった。わたしは何度もその記事を読み返した。タイトルの付け方は、書いてある内容を的確に表わしていれば長いものでも良さそうだ。ここはライティングゼミなのだから、文章を書くことに関心がある人たちに向けて書かれているんだな。わたしも書くことに関心のある一人として、いまこうしてテーマ探しに悩んでいる。「そうだ!いっそのこと、わたしのテーマも《書くこと》にしてしまおう。いま一番わたしの頭を占めている問題なのだから」
 
ということで、わたしの第1本目の題材が決まった。
 
文章を書くことは水の上を歩くほどに難しい。そう思っているわたしが、これを書き終えた段階でどうにか水の上を歩いたことになる。どうやってそれが可能となったのかを書こう。また、このライティングゼミがその奇跡を起こすのにどういう役割をしたかを書くことは、自分と同じように書くことが難しいと感じている人たちへのサービスとなるかも知れない。
 
テーマが決まってから面白いようにすらすらと文章が溢れてきた! とは、決して言いにくい。それどころか想定していたとおり、締切日当日まであたふたと記事を書いている。
初回の講義メモから重要なキーワードを再確認し、自分の文章に当てはめてみる。頭に浮かんでくることを書いては消し、消しては書くことを繰り返して7日間が経っていた。その間に何個かこの先のテーマも思いつくことができた。食べたものを吐き戻してはまた噛み直す牛のように、学んだことを吸収しようとずっと噛み続けた。教えてもらったことは全部吸収して文章にしたかった。
そして、締め切りまで残り9時間となった頃ようやくこの記事の終わりが見え始めた。
 
本当は1日1記事を書くよう勧められていたが、今回はこれが限界だった。なんとか、本当になんとか書き終えて文字数を確認する。使用してたドキュメントでは1行で37文字が書かれているのだと数えてみてわかった。それなら、49行以上81行未満であれば規定内なので大丈夫だろうと思ったが、ドキュメントの文字数を確認する方法を調べることにした。間違え数えたばかりにせっかく書いた課題の評価が受けられなくなってはたまったものではない。ドキュメントのツールに文字カウントの機能が組み込まれていることすら知らなかったが、最大の問題だった文字数が足りないのでは?という心配も無事にクリアすることができた。
 
さて、わたしは水の上を向こう岸までたどり着くことができた。なぜわたしは水の上を歩くことができたのだろうか?
それは飛び石だ。
対岸へ渡ろうとするわたしの足元には見えない飛び石ができていたように思う。今回は石と石との間隔が広すぎて渡るのにとても苦労した。これから残りの講義で学ぶ一つ一つが新しい飛び石となり、わたしが水の上を楽に渡るのを助けてくれると期待している。
 
「あと15回か……」
先は長いが頑張ろう。
 
 
 
 
***
 
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2022-02-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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