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塩昆布は万能調味料


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記事:林 菜緒(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
あなたは塩昆布を料理に使いますか?
 
私は毎日塩昆布を使って料理をしています。わが家は4人家族ですが、一週間に一袋のペースで使っているので、まさに私の料理の相棒と言っても過言ではありません。毎日食べて飽きないのか、と質問されそうですが、今のところ飽きることはありません。お味噌汁を毎日飲まれる方は多いと思いますが、「味噌味に飽きた」という人はいないと思います。同じように、私にとって塩昆布は醤油やみそのような基本調味料と同じよう位置づけになっているからです。
  
塩昆布といえば、おにぎりやお茶漬けの具として使う方が多いと思いますが、油と合わせると万能調味料になります。私が調味料として塩昆布を使うようになったのは割と最近で、子どもが生まれて料理に時間をかけることができなくなってしまったからです。塩昆布は一つの味付けでも野菜を変えればバリエーション豊かになるし、なんと言っても時短調理になるのが魅力で使用頻度が増えていき、今では毎日使っています。
 
このように私が信頼を寄せる塩昆布がどのように作られるかというと、四角や細切りにした昆布を醤油やみりんで煮込んで塩をまぶして作られます。デパートの佃煮屋さんで売っているしっとりしたソフトタイプとスーパーのふりかけコーナーで売っているハードタイプがありますが、私の相棒はハードタイプの方です。
 
昆布には旨味成分であるグルタミン酸が豊富に含まれており、醤油や塩でちょうどいい塩梅に味付けされているので、「八方だし」や「つゆの素」のように単品使いで料理の味をビシっと決めてくれます。塩昆布単独でも十分おいしいのですが、そこに油の香りとコクを加えると最強の万能調味料となります。
 
料理の前に塩昆布単独のおいしさを再確認するための簡単な食べ方があります。お椀にひとつまみの塩昆布を入れお湯を注ぐだけで完成する塩昆布のすまし汁です。少量の塩昆布から旨味が溶け出してくるので、旨味をダイレクトに感じていただけると思います。
 
さて、塩昆布の旨味を感じていただいたところで、さっそく油を合わせた万能調味料としての使い方を二つご紹介します。
 
一つ目は胡麻油と塩昆布の組み合わせです。調理はとても簡単で、茹でてり、塩もみした野菜に胡麻油と塩昆布を和えたら完成です。わが家の定番野菜は、きゅうり、小松菜、チンゲン菜ですが、ブロッコリー、キャベツ、ピーマンなども好評でした。意外に人気があったのがレタスです。ざく切りにしたレタスを塩もみして、わかめやツナ缶と一緒に胡麻油と塩昆布で和えてサラダ風に仕上げます。レタスのシャキシャキ感は残しながらしんなりするので、小さな子どもでも食べやすいようです。野菜が苦手な息子が自分から食べてくれるので、いつも机の下で小さくガッツポーズをしています。
 
ハードタイプの塩昆布を使う場合、食べる直前に和えると昆布か硬いと感じる方もいると思うので、可能であれば15分ほど置いておくと柔らかく食べられます。ただ、あまり長く置いておくと昆布が溶けて料理全体がうす茶色になってしまうので、彩りを大切にしたい時は注意が必要です。
 
時短調理の工夫としては、塩もみや茹でる作業を下準備としてまとめてやっておくことです。そうすれば食べる直前には塩昆布と胡麻油で和えるだけなので、メイン料理の調理に注力することができます。わが家では小学校2年生と年中の子どもたちが「まぜまぜのお手伝い」と言いながら楽しそうにやっているので、「子どもに料理を教える暇なんてないわ」という方も料理を教えるきっかけにはなると思います。
 
二つ目の使い方はバター塩昆布炒めです。和の塩昆布にバター? と思われるかもしれませんが、目茶苦茶合います。わが家で大人気なのはジャガイモのバター塩昆布炒めです。ジャガイモは火が通りやすいようにさいの目か細長く切って小麦粉をまぶしたら、多めの油で揚げ焼きにして、最後に塩昆布とバターを入れて炒めたらでき上がりです。外はカリカリ、中はホクホク、バターのよい香りが食欲をそそり、箸が止まらない美味しさです。胡麻油の塩昆布和えと比べたらひと手間かかりますが、酒の肴にもおやつにもなるので、ぜひチャレンジしていただけたらと思います。ちなみにわが家では、これを作り始めるとにおいに誘われて家族全員が集まってきて、代わるがわるつまみ食いをしていくので、ご飯の時にはほんの少ししか残っていません。ジャガイモの他にはパスタと合わせると美味しいので、「バター+塩昆布+炭水化物」の組み合わせは悪魔的おいしさの最強コンビだと思います。
 
塩昆布をおにぎりやお茶漬けの具として使うだけではもったいないので、ぜひたくさんの人に料理に使ってみてほしいです。忙しい時は一つの野菜で塩昆布和えを作れば時短になるし、余裕がある時はお気に入りの食材をたくさん組み合わせてサラダ風にしたり、バター炒めにすれば、手の込んだ(ように見える)おもてなし料理にもなります。
 
ただ、こんなに美味しくて頼もしい相棒である塩昆布にも一つだけ弱点があります。それは食べ過ぎると塩分過多になってしまうことです。塩昆布は少し使うだけで美味しいので入れすぎないように注意したり、他の料理を薄味にするなど献立全体でバランスをとるように心がけています。塩分だけは注意していただいて、これまで塩昆布を料理に使ったことがない方にも「塩昆布LIFE」を楽しんでいただけたら嬉しいです。
 
 
 
 
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2022-04-20 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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