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肩こりの原因はお腹だよ

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:桐渕 真人(ライティング・ライブ東京会場)
 
 
肩こりに悩む人は多く、日本には湿布薬やマッサージ、整体、鍼灸、様々な解決方法が提案され、ビジネスとして成り立っているけど、肩こりが長期的に解決したという例は少ないんじゃないかな、と思う。
 
肩が痛いからと肩を手当てしても、結果の改ざんに過ぎないんじゃないか。
原因は結局その人の日常の中にあって、それを取り除かない限り治らない。
 
そして思う。
原因は姿勢だよ。
もっと言うとお腹だよ。
 
この文では、アマチュアながら踊りの指導者として20年のべ1,000人の方に踊りを通じて体の動かし方や姿勢を研究してきて発見したことを、肩こりの原因とその解決方法という切り口でまとめ、ご紹介したい。
 
肩こりってなに?
さて。
まずは肩こりってどういう現象なのか考える。
そもそも筋肉が凝るとはどういう状況か。
筋肉は収縮させ続けると、凝り固まってしまう性質がある。
例えば、買い物袋に荷物をたくさん入れて、持ち手を握って持って帰ると、指の筋肉が固まってうまく開かなくなっているようなことだ。
 
ということは、肩こりとは、長時間肩の筋肉を収縮させ続けることで、固まってしまった状態と考えられる。肩の筋肉の主な仕事は、肩甲骨を左右に縮めることなので、普段から本人の意思とは無関係に肩甲骨が開いてしまうのを食い止め続けているんじゃないか。
肩甲骨は、胸を下に(前に)傾けてみてみると、腕の重さで開いてしまう。
つまり、胸の(上下方向の)向きが、健康な姿勢に対して前に倒れている(いわゆる猫背の状態)と肩がこる原因になる。
 
肩こりの原因
さらに原因を追求する。
なぜ胸が下に傾いてしまうのか。
胸を上に向ける役割をするはずの、腹筋がちゃんと仕事をしていないからだ。
 
腹筋には、実は2つ機能があって、お腹を引っ込める(上下に縮める)と、お腹を突き出す(上下に広げる)だ。引っ込める方は多くの人が意識的にできるけど、突き出す方を意識的にできる人は経験上とても少ない。結果、お腹を上下に広げて胸を上に向けることが不十分な状況になる。
 
要約すると、腹筋を上下に広げ、胸を上に向ける姿勢を維持できないことで、腕の重さが常に肩甲骨を開く向きにかかり、それを防ぐために常に肩の筋肉を無意識に使い続けることが肩こりの本質的な原因といえる。
 
肩こりの根本的な解決方法は「お腹に突っ張り棒」
腹筋に仕事をさせて姿勢を改善することだ。
ぼくには行きつけのカイロプラクティックの治療院がある。そこの院長いわく、「理想の姿勢は赤ちゃんの姿勢」だ。キューピーベビーを想像するとわかりやすいかもしれない。
お腹を前に突き出し、尻を上に向けるあの赤ちゃんの姿勢だ。
ぼくはあの状態を「お腹に突っ張り棒」と呼んでいる。
 
ただ、起きている間中その姿勢を意識し続けることはとても難しい。
 
朝歩くのが一番!
個人的に強くオススメしたいのは、朝、腹筋による胸を上げた姿勢を意識して歩くことだ。
毎朝2~3キロ(1-2駅分くらいの距離)で良い。通勤の際、一駅手前で降りて歩くだけ。
 
朝というのも、重要な意味がある。
寝ている間、人間は筋肉を緩め、間接も少し緩むそうだ。
あさイチで身長を測ると、寝る前よりも1~2センチ高く出るというデータもある。
 
ゆるんだ状態から、一番最初に姿勢を作って、使うべき腹筋に刺激を与えることで、一日正しい姿勢を維持しやすい状態にできる。上記の院長の言葉を借りると「筋肉のねじを締める」ことになるんだそうだ。
 
歩くときに気をつけるポイント
最も重要なのは「お腹に突っ張り棒」だけど、慣れないと普段からなかなか意識しづらいこと。歩くことで起こる振動を、腹筋に刺激がくる様にコントロールすると、効率的にねじを締めることができるようになる。具体的には
1. 足跡が一直線になるように足を運ぶこと
2. かかとで地面につくこと
3. 接地の瞬間に腹筋をつっぱること
この3つが成立すると、腹筋に衝撃が行くことを感じる。最初はうまくいくときと行かない時があるが、ゲーム的にクリアしながら1駅歩いてみると、だんだん楽しくなるかもしれない。
 
さて、今回は肩こりの本質的な原因は、腹筋をうまく活用できないことで姿勢が悪いことにあることを突き止め、根本的な解決方法としてあさイチで「腹筋突っ張り棒」を意識して歩くことを提案した。
 
実は、これは本来美しい立ち居振る舞いをして、集団の中での存在感を高めるための動きとして研究し発見したことだった。それが「長期的に健康な体の使い方」という文脈とイコールだと気づいたのは、自分やメンバーが怪我をして、動きの修正をしていく中でのことだった。
 
つまり、健康的な正しい体の使い方は、人の目には美しく存在感がある、と感じられるということだ。人間の感性とは、合理的で良く出来たシステムだと心から思う。
 
 
 
 
***
 
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2022-04-27 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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