日常にスパイスを
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:Marie(ライティング・ライブ大阪会場)
「明日の午前中までに、この帳簿を全部チェックしておいてくれ」
上司からそんな指示があったときには、全集中の呼吸で、一気に計算して仕上げたいところだ。
集中したいときに助けてくれるのが、「青レンジャー」だ。
「青」という色は「落ち着き」や「知的」なイメージ。気持ちを冷静にしてくれる。
特に経理など、集中的に計算するときには、青いものに囲まれて仕事をすると、効率よく集中できる。
青い服を着たり、青い電卓を使ったり、青を基調とした部屋で仕事をするとよくはかどる。
また不思議と、青い部屋に入ると心拍数は減少し、血圧や体温が下がり、落ち着いた心理状態になるという研究結果もある。
だから、青い服を着て「青レンジャー」になって、自分の机周りも青い筆記用具にすると、落ち着いた気持ちで、効率よく経理の仕事がはかどるのだ。
最近は、色と心の研究が進んでいて、色がまるで料理に入れるスパイスのように、不思議と人の心に作用していることがわかってきた。色が持つ心理効果は実におもしろい。
私たちの日常を見渡すと様々な色が使われている。
普段食べている食事、身に着けている服などのファッション、家の中の家具、職場の机周り、街の景色、自然の風景など、生活の中には、たくさんの「色」がある。
1つ1つの色を見てみると、私たちの周りにある「色」は、実は「スパイス」と同じように、心や身体に働きかける効果がある。
ところで、家のカレーというのは、家庭ごとに、それぞれに味つけが異なる。
ちなみに我が家のカレーは、スパイスが効いたパンチのある味だ。中辛の固形カレールーを溶かした後に、カレーパウダーを入れ、最後の仕上げに、ガラムマサラ、クミンなど、いくつかのスパイスパウダーを入れて、完成させる。
スパイスは、香りでリラックスさせたり、身体を温めたりする効果もあり、心身ともに巡りがよくなる。
普段何気なく生活に溶け込んでいる色も、時には人を元気にさせたり、冷静にさせたり、優しい気持ちにさせたり……。
人の心理に働きかけることができる。
色というのは、不思議な効果を持ち、心や身体に「色」というスパイスで、自分がなりたい状態に変化させることができるのだ。また周りの人にも「色」によって、癒しや元気を与えることもできる。
私は「色」と「心」の不思議な関係性を追求したくて、数年前にフラワーセラピストの勉強をした。
勉強しているときは、友人にどんな色の花をプレゼントしたらいいのか全然わからなかったが、何度も練習していく中で、会話の中の言葉から、相手の気持ちに寄り添う色の花選びが少しずつできるようになった。
資格を取った後、高齢者施設でシニアの方々と一緒にお花を生ける活動に参加している。
ある日、高齢者施設の活動で90歳くらいのおばあちゃんと一緒に「赤」のガーベラの花を使って、小さなフラワーアレンジメントの作品を作った。
そのおばあちゃんに「少し手が震えるので、私と一緒に花を生けてほしい」と言われた。私はおばあちゃんの横に座って、一つ一つの花やグリーンの茎を一緒に持ちながら、作品をゆっくりと作っていった。
「赤」という色は、「活力」や「情熱」のイメージ。
そのおばあちゃんの手は「赤レンジャー」のパワーで、少しずつ温かくなっていった。作品を作り終えたときには、活力みなぎるキラキラした元気な笑顔になっていた。
「赤」という色は、身体を温めたりする効果もあり、心身ともに巡りがよくなるのだ。
ところで、気分をリセットして、心機一転、新しい何かに挑戦したいときは、「白」が効果的だ。周りに「白」のモノを側に置くと、物事がうまくいく。
そういえば、4カ月前、このライティング・ライブの勉強を始めたときも、私は新調したばかりの白のダウンジャケットを着ていた。
私は、1年の中で今の新緑の季節が一番好きだ。
「緑」という色は、「癒し」や「調和」、「安らぎ」のイメージ。
この前、なんとなく朝着た服が全身緑だった。緑のワンピースに緑のカーディガン。こんな日が年に何回かある。「なぜ、今日は緑の日なのだろう?」と思った日は大概、疲れている日が多かった。無意識に「癒し」を求めているのだろう。
疲れている状態を助けてくれるのが、「緑レンジャー」だ。
グリーンを自分の周りに置いて過ごすと、不思議と癒されて、疲れがとれて穏やかな気持ちになっていく。
このように五感を使い、身の回りに「色」というスパイスを日常に少し加えると、心身ともに調和がとれて、心地よく過ごすことができる。
まさか色で感情が動くなんて……と思われるかもしれないが、騙されたと思って一度試してください。
日常に「色」というスパイスを入れたら、きっとおいしい変化が起こるはず。
今、あなたが気になる色は何色ですか?
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