ああ、夏が待ち遠しい。顔がみえると、食事はもっと楽しくなる。
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:横山玖未子(ライティング・ゼミ4月コース)
「ねぇ、うきはに行かない?」
そんな友人の一言がきっかけで、ご縁が生まれたうきは。
皆さんは、福岡県うきは市を知っていますか?
福岡市から、車で片道1時間半程度。2年前から定期的に訪れる「うきは」は、のどかな田舎で、特にフルーツが有名な活気のある町。
自他ともに認める、うきは好きの友人に連れられて、時には農家さんに会いに行き、農作業のお手伝い。時には予定もなく、ただゆっくりと、自然の緑を眺めながら休日を過ごす贅沢な時間。
そして夜は決まって、うきはで購入した野菜やフルーツをつかった、豪華な晩餐会がスタート。農家さんに教わったシンプルな調理法で、素材そのものの味を楽しみながら、みんなでテーブルを囲むのが、うきはの醍醐味のひとつです。
もうひとつの醍醐味は、その場で出会う、様々な農家さんたち。
高齢化のイメージが強い農業ですが、うきはは、30-40代の若手農家さんも多い町。
昔ながらの土地や畑を守り、技術や知識を紡ぎ、そして最新の方法も柔軟に取り入れながら、多くの農家さんが、美味しい作物を育ててます。
会いに行くと、いつも畑にわたしたちを連れて、野菜やフルーツについて丁寧に教えてくれたり、たまにお土産まで持たせてくれます。
実家では、よく食べていたフルーツも、社会人になると、忙しさや価格を言い訳に遠ざかっていた、桃やぶどう。
スーパーで、とにかく安いものをと、噛みしめて素材の味を楽しめていなかった、茄子やトウモロコシ。
はじめてうきはを知ったとき、農家さんが、我が子のように丹精込めて育てていた野菜やフルーツを食べ、衝撃が走りました。
ぶどうと桃は、とにかく、甘い。
そして味がとても濃厚。
なんじゃこりゃあああああ! こんなのスーパーでは、なかなか見つからない。
「味付けは、塩・胡椒だけでいいけんね」
と、もらった茄子も、身がぶあつくて、とってもジューシー。
生で食べれると言われ、半信半疑でかじったトウモロコシは、今までの概念がくつがえされるほどの、甘さとシャキシャキ感。
トウモロコシって、こんなに美味しかったの!?
今までごめん!
トウモロコシ!!
と言わざるを得ないほどの驚きの美味しさは、今でも鮮明に覚えています。
一年の中で、春はいちご、夏は桃とぶどう、秋は梨と柿など、それ以外にも種類豊富なフルーツたち。そんな自然豊かなうきはの中で、特に桃とぶどうの夏は、個人的に、一番胸が躍る季節。
農家さんの中でも「師匠」と呼ばれる方のもとへぶどうを買いに行くと、シャインマスカット、ピオーネ、クイーンニーナという3種類の大粒でキラキラしたフルーツがずらり。
味見をさせてもらうと、それぞれに甘みが違い、どの種類もパクパクと食べてしまうほどの美味しさ。
結局4人で訪れたわたしたちは、車にあふれんばかりに箱買いをして、お土産を含め十数個のぶどうを買いこむ始末。(その後に、桃農家さんの家で、桃も大量に購入)
今まで、運試しのようにスーパーで買っていたわたしは、顔の見える農家さんから購入する楽しさと、美味しさにハマっていったのでした。
高級スーパーに並ぶような、高品質なフルーツを直接購入するので、価格もお手頃。
信頼する知り合いの農家さんが、愛情込めて育てているので、絶対に美味しいと思える安心感。
ああ、夏が待ち遠しい。
誕生日や、クリスマスを楽しみに待つことはあっても、フルーツの収穫を1年恋焦がれることは、今まであっただろうか。
「顔が見える食事」の楽しさを覚えると、大切なひとにもどんどん勧めたくなる。
近所のスーパーに並ぶ野菜も、道の駅のフルーツも、どれも丹精こめてつくられた、有難い農作物。
「いただきます」と「ごちそうさま」を繰り返す日々の中で、つくってくれた人の顔を思い浮かべる大切さを、うきははわたしに教えてくれました。
そして今年も、そろそろ桃とぶどうの季節。
残念ながら、今年は買いにいけそうにないので、悔しさと悲しさをバネに、今この文章を通じて、うきはの素晴らしさを伝えています。
一度食べたら、どっぷりハマること間違いなし。
知らないあなたは損をしている、フルーツ大国うきはに、いちど訪れてみませんか?
ちなみに、うきはの道の駅は、ランキング上位の常連で、1位もよく取っているそう。
午前中には、ほとんどが売り切れるそうなので、ぜひお早めに。
***
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