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子どもが親に反抗することは悪なのか


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:吉村 香織(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
「うちの子、もう反抗期きちゃったんだけど、みんなのとこはどう?」
 
 
咄嗟に思うことが “無意識の本当の自分” を物語っていることが多い。
そんな自覚があるだけに、できるだけ “咄嗟に顔を出す自分” にはまずは冷静な観察者でいたいなと常々思っている。
 
 
その日は、年長さんの長男と同級生のママが、お子さんの反抗期についてカラっと笑いながら話をされていた。
 
この時、咄嗟にわたしが脳内で思ったことを正直に告白しよう。
 
咄嗟に、”うちは反抗期はまだ来てないな” とホッとする感があったというか、”うちはまだ大丈夫” と思った自分がいた。そして、そんな自分に、とてもとても、違和感があった。
 
時間にすると数秒だったのかもしれない。けど、「この違和感は何?」と考えていたら、思い当たったものがあった。
 
それは、「子どもが親に反抗するのはよろしくない」という無意識の大前提が自分の中にありそうだぞ、という違和感であり、「反抗しない子がいい子」という、自分が見ようとしている世界とは180度真逆の無意識の大前提が自分の中にもありそうだぞ、という違和感だった。
 
これらが占める割合は小さいのかもしれない。とはいえ、こんな前提がまだ自分の中にあったのかと思うと「ありゃま……」と目をつぶりたくなる。
 
親がコーチングを学ぶ講座の開講を続けて4年。
 
「親の言うことを聞かずに騒いでいる子どもがイコール悪い子だなんてことはないんですよね。実は、こういうお子さんのほうが、親御さんとの信頼関係が強かったりすることもありますから」なんて受講者さんに伝えているはずなのに……。
 
 
わたし自身、二人の子どもたちには、その時々の感情や思ったことを表現してほしいなと願っている。
 
喜びも、悲しみも、怒りも、楽しいことも。
 
親として、それを一緒に感じ、まずは受け止められる存在でいたい。
 
(ただ、このシンプルなことができなくて後から反省する日もあるし、トホホな日もあるのが実情だけれど)
 
 
想像でしかないからへたなことは言えないのと、たとえ反抗期を経験したとしても子どもひとりひとり反抗の出方もそれぞれ違うだろうから分かったようなことはずっとこの先も言えないと思う。いずれにせよ、反抗期を受け止める親御さんにはそうとうなご苦労と大変さがあるのだろうと推察している。
 
ただ。
 
「子どもが反抗できるのは、親御さんがお子さんに安心感を与えられているから」なんじゃないだろうか。
 
子どもが健全に反抗できる時ってきっと、
 
「おかあさんおとうさんは、反抗してもあなたのことを見捨てないよ。
これくらいのことであなたの味方を辞めないから」
 
というようなメッセージを親が子どもに届けられていて、子どももそれを無意識にも受け取っているんじゃないだろうか。
 
まさに、安全基地。だから、反抗できる。
 
 
「見放されてしまうかも」「呆れられてしまうかも」と身の危険をキャッチしていたら、子どもはきっと怖くて反抗できないはずだ。生き延びるために、反抗しない選択をする。
 
そういうわたしの反抗期は、かなり遅れて大学生の頃にやってきた。幼少期はそんなたいして “いい子” ではなかった。大小いろいろとやらかした記憶があり、その度にこっぴどく叱られた。叱る母の後ろに無言の父の姿が見える、というような構図を鮮明に覚えている。とはいえ、後から振り返ると「そんなおおごとに思わなくても良かったのに」とか「そのくらいのことでもうおしまいだ、なんて思わなくてもよかったのに」という出来事も多かった。総じて、自分のことを次第に “悪い子” だと思うようになっていった。「この家にいていいのかしら」とも。(いや、そもそも ”いい子” “悪い子” ってなんやねん! という話。)
 
こうやって、”いい子” にならなきゃ。“いい子” になれば認められる、と頑張った。その結果、遅れての反抗期を迎えることになったのでは? といったん解釈している。
 
 
ついわたしの過去の話が長くなってしまったが、
 
「子どもが全く反抗しないのは、親が安心感を全く与えられてないからだ」
 
という見方も、きっと平面的なんだろうなと思わずにはいられない。必ずしもそうだ、とは言い切れない。遅れて反抗期がやってきたわたしでも、母や父に安心感を抱いてきたはずなのだから。
 
 
これだから、難しい。
 
とにかく、ひとを育てるのは本当に簡単じゃない。
 
子育ての現場には、正解も不正解もない。
 
 
反抗期が早めにきちゃった! とカラっとお話されるママを感じながら、数秒。
 
咄嗟の自分の反応(無意識のこうあるべき)に気づき、「え、その前提は本当にそうなの?その前提、これからも持ち続けていいの?」と疑ってみて、自分の中の矛盾と対話をするきっかけをもらった。
 
そして思考の旅を続けた結果、
 
「きっとママさんは息子くんにとっての安心安全な場所なんだろうな」
 
というところに着地した。
 
 
『子育て』ってワード、他にもっといい表現ってないものか。
 
“子を育てる” というのもその通りではある。けれど、“矛盾だらけの中で、子どもと一緒に親も成長する” というような表現のワードがあったら、声を大にして使っていきたい。
 
 
 
 
***
 
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2022-06-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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