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メディアグランプリ

携帯電話を職場へ忘れてしまいました。


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:黒﨑良英(ライティング・ゼミNEO)
 
 
一大事である。
携帯電話、もちろんスマートフォンだが、それを、先ほどまでいた職場に、忘れてしまったのである。
忘れてしまったのである!(大事なことので2度言いました)
 
困った。大いに困った。
いや、何か携帯で連絡を取る必要があるとか、スマートフォンを使って行わなければならないことなどない。
もちろん、明日また行くので、長時間放っておくわけではない。
 
が、一抹の不安は、ゲームの画面を開けたままにしたことなのだ。
そしてその職場というのは、学校である。勉学の場である。
あ、一応断っておくと、その場でゲームを開いてプレイしていたわけではないぞ。ずっと開きっぱなしにしてあったのだ。
 
最悪なシチュエーションはこうだ。
午前中、授業にやってきた先生が、スマホを発見する。そこにはゲーム画面が出ている。
先生は生徒に向かって、誰のものか聞くだろう。当然該当者はいない。
午後になり、私がやってくる。携帯電話は先生の手元にある。ゲーム画面が開いたままだ。
私はおずおずと返却を願う。もちろん返ってくるだろうが、視線が痛い。お説教の一つがあっても文句も言えない。
 
ああ、痛い! 恥ずかしい! 情けない!
 
もしくは朝方、鍵を開けに来る事務の方の手に渡り、それから落とし物として生徒指導の先生の手に渡り、大々的に「誰のですか?」と言わんばかりに職員室前に展示されるのだ。
ゲーム画面が開いたままで!
 
今ほどオタクであることを憎んだ時はない。
赤っ恥のオンパレードである。
 
いや、待て、落ち着け。こういうときは素数を数えて落ち着くとよいと聞いた。素数は1とそれ自身でしか割れない孤独な数字。その孤独さが俺を癒やす!
 
1,2,3,4,5……いや、4は違う。
 
そうだ、そもそも、画面はしばらくしておくとスリープモードになって、暗くなるはずではないか?
そうしてそれを解除するには、パスワードを入力、あるいは生体認証をする必要がある。
 
ならば、ゲーム画面に関する恥は回避された。大丈夫だ。
 
となると問題は、それがあらぬ人物の手に渡ってしまうことである。
『スマホを落としただけなのに』という映画もある通り、スマホを手にした人物が情報機器だけでなく、人間心理にも精通していて、あろうことかパスワードが解除されてしまったらどうだ!
 
スマートフォンは個人情報の宝物庫である。もちろん、金銭に関わる情報やアイテムも備わっている。
 
ああ、なんと皮肉な。これ、常日頃、教科「情報」の授業で私が口酸っぱく生徒に注意していることではないか。
スマートフォンは使い方にも気をつけなさい。そしてなくさないように要注意だ。とか言っちゃってたではないか!
 
おお私よ、それなのに自分自身がスマホを忘れてしまうとは何事か……
 
そもそもなぜ忘れたのか。そうだ、机に置いておいて、先に電気を消してしまったからだ。少し考え事もしていたし、気付かなかったのだろう。
 
忘れ物というのはすこぶるやっかいだ。不安が常につきまとう。変な人に拾われないか、逆に捨てられないか。ついつい、最悪の事態を想像してしまう。
ドアの鍵締めから、仕事の重要案件まで。重要度は違えど、ダメージが大きいことは確かだ。
 
特に自分が常に持っているものが手を離れてしまうのは厳しい。
これ、人によっては到底我慢ならないのではないだろうか。私なぞは携帯電話がなくても1日過ごせる性格だが、仕事柄、性格がら、それがダメな人もいるだろう。
 
だからこそ言いたい。
忘れ物こそが、忘れたころにしてしまうのだ!
油断というわけではない。いつもの間違いのないルーチンの中にいることも確かだ。
が、そんなときに針の穴を通るように、ふっ、と何かを忘れてしまうことが、人生にはある。
すこぶる残念だが、あるのだ!
 
せめて、甚大な被害を出さないうちに回収するとしよう。
そう、解決方法はただ一つ、明朝早めに学校に行き、誰かに見つかる前に回収することだ。
幸い場所はパソコン教室。
授業が始まらなければ、誰もこない。ただ、私の勤務は午後からなので、不振に思われるかもしれないが、背に腹はかえられない。
観念して早起きするとしよう。
 
「忘れる」という現象は、ついつい、年齢と関連させがちだ。
忘れ物をするだけでなく、名前や出来事、昔のことなど、年をとると様々なことを忘れてしまう。
それは自然の流れなのかもしれないが、忘れた方にとっては死活問題だ。
まだ私はその域に行ってないぞ、と強がりを心の中で言いながら、私は明日の目まぐるしい行動を頭に描き、床につくことにした。
 
と、いうことをあまりにも不安になったので文章にした次第。失礼いたしました。
 
 
 
 
***
 
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2022-06-29 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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