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私のメンタルトレーナーは子どもたちである


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:みきいくみ(ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
忘れもしない、次男が中学校1年生になった年の4月29日。
私は長男といきつけの美容院に行った。誕生日月が20%オフになるということで、4月生まれの私は、4月末のお休みの日に駆け込みで美容院に行き、帰りにケーキを購入して帰ることが毎年のパターンである。いつものようにいつものクレジットカードで支払いをお願いした。が、できないと言われてしまった。
カード会社から止められてしまっているエラーが出てしまったと言われてしまった。
特に大きな買い物もしておらず、カードが使えなくなるようなことは何もしていないはずである。
 
すぐにカード会社に連絡をした方がいいとなったが、止まっているということは、とりあえず、誰かにこれ以上使われることはないと判断し、カードが夫の家族会員のものだったことから、まずは夫に連絡をした。大きな買い物をしてないか? カードを落としてしまったことはないか? 私にサプライズでプレゼントを購入しようとしてなかったか? など聞いた。が、カードは手元にあるし、大きな買い物もしていない。私へのプレゼントも全く購入していなかった。ということで、原因が思いつかないまま、乗っ取られた可能性を考えてカード会社へ連絡を入れた。
 
カード会社に連絡を入れて分かったことは、前日、googleでの料金の使い方がおかしいということで、カード会社としては乗っ取られたのではないか?ということでカードを停めたということ。使い方がおかしいというのは、数百円単位の金額と数千円単位の金額で合わせて10万円ほどの利用があったということだった。
詳細はカード会社でもわからないため、googleに聞いて欲しいということだった。
googleに連絡を入れたところ、調べないとわからないということで調べて連絡をもらうことになった。
 
以前、夜中にメールをチェックしていた時に、paypalから「購入ありがとうございました」 というメールが届いたことがあった。購入なんてしていなかった私はすぐに連絡をしたところ、すぐに取り消しとなり、paypalのアカウント情報を変更してくれたことがあった。すぐに対応をしてくれて、セキュリティ上、他は大丈夫とのことだったが、そのpaypal時のカード情報がどこかに残っているのかもしれないと、少し怖くなり、googleからの連絡を待つ数日を過ごした。
そして原因がやっとわかった。
ゲームの課金だったのだ。
 
スマホでゲームをしない私としては、ゲーム課金ということは思ってもみない理由だった。
次男が中学に入学したということで、長男と次男同時に格安スマホを持たせた。その際、親が設定することができる機種を次男に渡してしまったのだった。
しっかりと本体にカード情報がある状態で渡してしまったため、落ち度は私にもある。
 
しかし、
・ゲームをダウンロードするときには、親に声を掛けてよいとなったものだけ
・夜寝る時にはリビングにスマホを置いて寝る
・お友達への連絡は22時半まで。触っていていいのは23時まで。
という家庭ルールを作って守っていたので安心していた。
課金はダメというルールは設けていなかったので、ルールにはない。それは私自身が想像できなかったからである。
 
次男はゲームをしている中で、アイテムがどんどん装備できていることに途中で疑問を感じて、購入できているのでは? と思いつつ、それでもいつもは装備できないアイテムが入手できることに喜びを得て、購入し続けてしまったらしい。
そして、カードがストップとなり、購入できなくなり、彼のアイテム装備もそこで終了となった。
ゲーム好きな長男に親機を持たせたら、きっとなんでもかんでもダウンロードしてしまうだろうと思って次男に親機を持たせてしまったのが大失敗となった。
 
10万円は毎月のお小遣いとお年玉やその他の臨時収入から返済をすることとなり、高校2年生になった時に完済した。
まさかと思うことを子どもは平気でやってしまうと改めて感じた出来事だった。
 
21歳になる長男、19歳になる次男、16歳になった双子の長女と次女。それぞれ大学生、浪人、高校生になり、ある程度成長したため手が掛からなくなると思っていたのは希望であって、子育てには終わりがないということはこういうことなのかと日々実感している。
また、手が掛からなくなったことに比例してお金が掛かるようにもなってしまい、私が働いているのは、子どもたちのためでもあると言い切れる。
とはいえ、それぞれが全く違った個性を持った子どもが4人もいると、違った面白エピソードを提供してくれ、私の人間としての引き出しを増やしてくれていたり、対応力を養ってくれていたりと、人間力をアップさせてくれている。
日々のちょっとしたことには動じなくなってしまった自分を考えると、世の中のおばちゃんたちが図々しくなる傾向があることはわかる気がしている。
可愛げがなくなってしまう自分に悲しい部分もあるが、鍛えてくれている子どもたちには感謝である。
 
 
 
 
***

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2022-07-13 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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