「人生を変える書店」が、体型を変えてくれた話
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:篠田 龍太朗(ライティング・ゼミNEO)
現代は、「人生百年時代」と言われている。
だから三十代になったって、まだまだ成長は止まるわけがない。
——なんだ、一体なにが成長するんだって!?
——そう、三十路をこえて成長するのはただ一つ、「腹の肉」のみなりけり。
背は伸びないし、昔みたいに徹夜してへっちゃら、みたいなこともない。確実に、肉体はピーク時の「若い頃」から遠ざかっていっているのがわかる。
でも一か所だけ、「腹の肉」だけは確実にすくすくと大きくなっている。
僕は去年、三十歳になった。
少しずつ大きくなる腹を見ては、「そのうち元に戻るはず」と高をくくって見て見ぬふりをした。
だがどう考えても、最近は「乗っかる」感覚がある。
ズボンの上に乗っかる腹のお肉が、確実に重く、大きくなっているのである。
そしてついに、事件は起きた。
ジーパンを新調しようと出掛けたデパートの試着室で、僕は思わず泣きそうになる。
——なんと、今まで履けたSサイズのジーンズが、つっかえて入らない!!!
こんなこと、今までなかった。
さすがにショックは大きい。僕はひそかに、ダイエットを決意した。
しかし、次なる大きな壁が僕を待ち受けていた。
何を隠そう僕という男は、極度の「運動嫌い」で「面倒くさがり」であり、かつ趣味が「食べ歩き」と「飲酒」なのである。
数年前に通ったジムは数回通っただけで億劫になっていかなくなってしまったし、唯一運動の中で好きな水泳も、プールの身支度をするのが面倒で続かなかった。
何より僕は、筋肉痛も疲れることも大嫌いなどうしようもない奴だ。
さあ、どうする——?
そんなとき、ふと、とあるSNSの投稿が目を引いた。
それは、僕がライティング・ゼミを受けるために通っている「天狼院書店」の社長、三浦さんの投稿だった。
なんと、彼は日々のウォーキングだけで、食生活を変えずに3か月で3キロ瘦せたというのである!!
僕は確信した。
「これだあっっっ!!」
決断は早かった。
いまの仕事は在宅勤務もできるが、僕は会社に行って仕事をするほうが好きなたちだ。
なにより運動は嫌いだが、歩くのはそんなに嫌いではない。
自宅から会社までの道のりは4km弱、所要時間50分程度。普段のバス通勤だと30分~40分かかっているので、時間のロスもほとんどない。
何より、三浦さんの「食生活を変えずに」という実体験が僕を勇気づけた。
グルメと飲酒が趣味な僕が、「食事制限」なんてやるわけにはいかないのだー、断じて!!
***
こうして、僕の通勤ウォーキング生活が始まった。
徒歩3.8キロメートル、所要時間50分というのは絶妙に長い。
20分くらいで「飽き」がきた。
初日はなんとか50分を歩ききったものの、ひとつの問題が明らかになった。
とにかく、「退屈」なのである。
漫然と歩くにしては、「50分」という距離はいささか長すぎた。
そこで次の日から、僕は「退屈」を解消するための方法を思いついた。
それは、仕事のことや家族のこと、今度の飲み会の会場など、なんでもいいので、脳内に「考えごと」をセットしておくようにしたのである。
そうすると、ただの「歩くだけの時間」が「アウトプットの時間」に変わる。
しかも、存外に歩いていると答えが見つかるときが多い。
要は、漫然とスマホなんかを見ている場合と違って、脳が「やれることが少ない」分、「考えること」に集中してくれるのだという。
こうして、僕にとっての「徒歩通勤」は、「ただの疲れる退屈な時間」から、「朝集中しながら考えごとができる時間」というかけがえのないものに変わった。
次第に僕はウォーキングの通勤が楽しくなり、毎日の習慣として定着していった。
そうすると、ますます多くの効用が僕にもたらされたのだった!
効用①:「行ってみたいお店」が見つかる
バスや自転車だと通りすぎてしまう「いつもの道」でも、ゆっくり歩くと意外な発見があるものである。
「あれ、ここの味噌ラーメンのお店、美味しそうだな」とか、「ここのカフェ、ゆっくりできそうだな」とか。
普段だと見落としてしまうお店に気づく機会が増えて、その体験一つ一つがますます、「ウォーキング」を楽しいものにしてくれるようになった。
効用②:ストレスが解消でき、家で酒を飲む機会が減る
運動嫌いの自分には分からなかったが、「運動」、とくに「汗をかく」という行為は人間にとってよいリフレッシュになるらしい。
自分はストレスや疲労がたまるとサウナによく行っていたのだが、運動もそれと同じで、汗をかくうちに、身体だけでなく心のデトックスもできるようなのである。
さらに、帰宅するまでにストレスが解消してしまうので、家で憂さ晴らしに酒を飲みたいと思う機会も減った。これはますます身体にいいというものである!
効用③:勝手に二日酔いが治る
先述のとおり、僕はどうしても酒を飲むことが大好きな人である。
一度の飲み会で何件か飲み歩くうちに、二日酔いになって翌日の生産性を落としてしまうことも多かった。
しかし50分も汗をかきながら歩いていると、体内の血流がよくなり、どんどん身体から毒素が排出されていくのを体感できた。
人生で一番ムダな時間のひとつである「二日酔い状態」を通勤しながら解消してしまえるというのは、僕にとって大変なメリットであった。
***
さて、そんなこんなで僕のウォーキングの習慣はすっかり定着した。
いまでは休日も、最低1万歩は歩くようにしているほどだ。
そして今週、そんな僕に運命のときがやってきた。
年に一度の、人間ドックである。
最近3キロくらい体重も増え、腹囲の大幅アップも覚悟していたが……、
「シノダさん、体重・腹囲ともに去年と同じですよ!!」
なんと、わずか数週間で体重もウェストも、すっかり去年と同じところまで戻すことができていた。これは嬉しい!!
そんなこんなで、様々なウォーキングのメリットを確信した僕は、これからも毎日、歩きつづけるのをやめないことだろう。
それにしても、「人生を変える書店」とうたっている天狼院書店に、まさか自分の習慣と体型を変えられてしまうとは……。いやはや、なんでもやってみるものである。
***
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
お問い合わせ
■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム
■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。
■天狼院書店「東京天狼院」
〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)
■天狼院書店「福岡天狼院」
〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
■天狼院書店「京都天狼院」
〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00
■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168
■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」
〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325