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アラフィフ老いとたたかう


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:TOMOMI(ライティング・ゼミ8月コース)
 
 
「目の下のタルミがひどくてさー」
「ハイフやったことある?」
「友達がやったってさ。顎がすっきりしたらしい」
「やってみようかな。でも痛いかな? 痛いのは嫌だな」
「ボトックスはどう? あれならみんなやってるよ」
「注射は怖いなあ」
「私は、シミ取りには定期的に通ってるよ」
「だからきれいなんだね」
「次のランチまでにハイフの情報聞いといてよ。効果とか痛みとかさ」
 
アラフィフランチのメインテーマは アンチエイジングと健康である。
老いていく自分の顔やあちこちガタがきた体をどうやったら少しでも改善できるか。
これが私たち世代の最大の悩みなのである。
 
女はいくつになろうと自分の見た目を気にする。
いつまでもきれいでいたいのだ。
うちの母なんて、もう75歳を超えて立派なおばあちゃんなのに、
シワのある顔で「このシミが気になるからとろうと思う」と言っていた。
そして、シワとりパックもしていた。
「あの年齢になっても、やっぱりシミたるみシワは気になるのね」と少し可愛かった。
 
アラフィフの私はというと、日に日にたるんで崩れていく顔が許せないでいる。
毎朝、鏡を見るたびに憂鬱になる。
最近、さらにたるんできた目は、いつの間にか二重が三重に変わってしまった。
眼瞼下垂で手術した芸能人の話しを、少し前まで人ごとだと思って聞いていたが、
今は、自分ごと。彼らの気持ちがよくわかる。
 
「ありのままの自分を受けいれる」
大事なのは知っている。そうありたいとも思っている。
でも「老いていく自分」はまだ受け入れられない。
 
近頃、グレーヘアーがはやっている。
髪を染めず白髪のままにしている女優さんを見掛ける。
自分軸がありすばらしいが、すごく歳をとってみえると個人的には思う。
どうやったらあの心境にいきつくのか?
変化を受け入れ、ありのままの自分を受け入れる。
人生が充実して心が満たされると老化現象も受け入れることができるのか?
うらやましい。心穏やかに、老いを受け入れることができたらどんなに楽だろうか。
 
私はというとまだ、必死で老いに抵抗している。
タルミはなんとかしたいが、かといって小心者なので、切ったり注射したり、糸でつったりするのはぜったい嫌だ。
しかしもう医療の力をかりないと、どうしようもない状態だ。
ここらで、本気で老化とたたかわなくてはマズイ。
 
さあ、どんな武器でタルミを退治しようか。
 
思い切って「サーマクール」とやらに挑戦してみることにした。たるみ治療のレーザーだ。
シミ取りレーザーは経験済みなので、レーザー系ならできそうだ。
ネット情報によると、熱で肌深層部に働きかけ引き締めてくれるらしい。
 
ネットの口コミでは、「我慢できる熱さ」とか、「痛みもなく寝てしまった」などと書いてある。
「これいいじゃん! 痛みに弱い私にもできそう」と期待したが、
ネットの口コミがいい加減なのか、はたまた私の我慢がたりないのか・・・・・・
熱さのあまり、途中で断念することとなる。
 
まるで、ヘアーアイロンを顔にジューってあてられているかのような熱さ。
私にとっては耐えられる熱さではない。
たしかに、数日後にはたるみがましになってはきたが、もう二度とあの熱さは御免だ。
 
次は、痛みのない「表情筋トレーニング」なるものに挑戦してみた。
要は顔の筋トレだ。
先生の顔には、しわがなかった。そして、美しい。
期待値はかなり高かったが、いかんせん地味な筋トレ。
続けるのは難しい。
教室に通っているときはできるのだが、自分で毎日続けるのはよほどの意思がないと無理。
運の悪いことに、その教室がなくなってしまった。
しばらくは家で続けていたが、腹筋が続かないのと同じように、だんだんやらなくなってしまった。
 
次に目を付けたのは家でやれる「ホームエステ」
ラジオ波がでて熱で引き締めるものと、EMSで顔の筋肉を鍛えるものを買ってみた。
2つ合わせて15万くらいする高価なものだったが、これでタルミがなくなるならと、思い切って買ってみた。
ラジオ波の熱は耐えられるし、EMSでピクピクとうごく筋肉は、鍛えられてるかんじでよかったが・・・・・・
3か月くらいじゃ全く効果でなかった。残念。敗北。
これだけたるんでしまったものは、家庭用ではもうどうにもならないのかもしれない。
若い時からコツコツやっていればよかった。
 
しかし、タルミにまけるわけにはいかない。
今度はSNSで美容鍼を発見した。
体の鍼はやったことあるので、あれくらいの痛みなら耐えられる。
そして、美容鍼の先生の美しさったら!
シワタルミひとつないピーンとハリのある肌。
あんな肌になりたい!
 
かなりいいお値段で、初めのうちは週1で通わなくてはいけない。
いたい出費だが、長期戦になるのは覚悟で、美容鍼にかけることにした。
 
ところが何回か通ううちに先生から「私、目の下にヒアルロンサンうっているの」と打ち明けられた。
おまけに眼の下のタルミ原因の脂肪を切ってだしたらしい。
「早く脂肪出さないと大変なことになるよ」
「私の周りの友達も、最初切るのを怖がってたけど、みんなやったら、もっと早くやればよかったって言ってるわ」
「切るっていってもまぶたのとこから少しだけだから平気だよ」とプチ整形をすすめられた。
プチ整形が嫌で、美容鍼にたどりついたが、美容鍼の先生もプチ整形していたというオチ。
 
美容鍼はなかなかよかったが、やっぱり美容鍼だけでこのタルミをとるのは無理だと悟った。
そしてSNSでみる美魔女たちの多くは、医療の力をかりて、あれだけのきれいさを保っていることが先生の話でよくわかった。
先生も含めて、彼女の周りにいる人たちは、美魔女ばかりだ。
結局、どんな美人も老いとたたかっているのね。
 
そういえば、テレビにでてる皮膚科医の美人な女医さんも、YOUTUBEで「ここはボトックスうって、サーマクールもしてます」って言ってたなあ。
 
ということで、一周まわって、また医療の力に戻ってきた私は、
痛くない最新レーザーを探して、ネット検索する毎日だ。
 
数か月前、私は持病が悪化し辛い日々をおくっていた。
体の不調に悩まされている時、顔のタルミなんてどうでもよかった。
それが、今は持病のことよりタルミが気になる。
体の調子がよくなった証拠だ。
そう考えると、ありがたいことである。
タルミが悩みなんて、幸せだと病気になって気づいた。
 
ありがたさをかみしめながら、全力でタルミとたたかう!
次のアラフィフランチには、タルミのない顔で参加したい。
 
 
 
 
***
 
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2022-09-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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