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街コンに行った僕がたくさん失敗する話


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:神田 銀平(ライティング・ライブ東京会場)
 
 
「こういうとこ、よく来るんですか?」
「失礼ですが、おいくつなんですか?」
「すいません、なんか僕ばっかり喋ってしまって」
 
これらは街コンで絶対に言わないほうがいいと言われるNGワードだそうだ。
しかし、昔の僕はそんなことお構いなしに何度も口にしていた。
我ながら本当にモテない男だと、自分でも思う。
 
なぜダメなのか。女性の方々ならすぐに理解されてしまうかもしれないが、男性というのは察しが悪いもので、なかなか気づけない場合が多い。
 
NGワードを気にしていたら話せなくなってしまう。と感じる方がいるかもしれない。悔しいが僕もその一人だった。でも恋人を作りたいのに、その程度も考えることが出来ないのなら話さないほうがマシだと言われたことがある。
 
要するに、相手のことを考える余裕がない=モテない。という理論らしい。
デート中に、どうしたら相手に喜んで、楽しんでもらえるか考えられる人、どんな話題がNGなのかを考えられる人は、男女問わずモテる。
 
そんなことも理解していなかったダメダメな僕だが、街コンというものに何度か参加してみたら、大目に見て恋愛のスタートラインくらいには立てるようになったかもしれない。初参加の時は勇気を出して参加を決意したのに会場を目の前にすると、ものすごく帰りたくなってしまったりもしたが、人間は知らないものを恐ろしく感じる性質があるというので、興味はあるけど街コンの参加に踏み切れないという方には、僕があたふたする様を今から読んでもらって、へぇそういうものなんだ。とか、自分だったらこうはならないな。と思いながら、その恐ろしさを打ち消していってほしい。
 
そもそも街コンには2種類の型がある。
まず1つ目は、たくさんの人と出会えることが特徴の大人数型で、僕が始めて参加したのもこの型だ。初参加の時は会場を前にして、もう帰ってしまおうかと本気で考えた。なんといっても会場に入ることのハードルが高い。しかし、入ってしまえば会場は敵だらけ。なんてこともなく、いらっしゃいませ。と数人のスタッフが笑顔で声をかけてくれるので、戦場にも味方がいるという事実が心細さを和らげてくれるので、初参加の型も安心できると思う。
 
そして会場へ入ることに成功したら、受付を済ませてテーブルに案内される。このテーブルには男女が3対3の形で集められ、自己紹介込みで15分ほど話す。形だけで言えば、就活の時のグループディスカッションに似ているかもしれない。短い時間しか話せないが、しゃべり過ぎても、しゃべらな過ぎても自分を上手くアピールできない。初参加だったときは、すごく緊張していたし、自己紹介を上手にしようと思っていたら、相手の話を全然聞けていなくて、全員の自己紹介が終わった後に顔と名前は一致しないし、趣味も聞いていなかったので、会話がどこかぎこちなってしまうというあまりにもひどい男になってしまい、また帰りたくなった。そろそろ次のテーブルへ。というアナウンスが流れると、連絡先を交換し始める。15分が経ったら女性3人はそのテーブルに残り、男性3人は次のテーブルへ移動する。そうして3対3の簡易型合コンを複数回(5回程度)繰り返すというルールなのだ。この会が終わるころには15人分の連絡先が雑多に追加され、誰が誰で、誰と何の話をしたか分からなくなってしまいやすいので、連絡先を交換する時に○○の話が面白かったです。みたいなメッセージ兼メモみたいなものを残せばよかったという後悔もよくする。
 
そうして後日、メッセージのやり取りを何回か繰り返して、デートに行く。という流れになるのだが、本当に酷い時は全員とのメッセージが途絶え、全てが空振りに終わるという悲惨な思いをすることもある。そんなときは執着しても仕方ないので、涙を拭いて、さっさと気持ちを切り替えるしかない。
 
2つ目の型にも触れよう。それは1人の人とじっくり話せることが特徴の半個室型で、多くの人には出会えないが、一人一人とゆっくり話せる。こちらはお互いのプロフィールカードを交換し、それを眺めながら1対1で10分ほど話して、時間が来たら次の人と話す、というのを5回程ほど繰り返す。先ほどと同様にこちらも就活に例えるならば、最終面接に似ているかもしれない。エントリーシートを見ながら面接をするように、プロフィールカードを見ながら相手と会話できるので、会話にも困らないし相手のことを掘り下げやすいので、後日メッセージのやり取りをするときも意外と会話に困らない。良いことばかり取り上げたが、良くないことも実はある。それは、価値観や趣味が全然合わない人と1対1になってしまった時である。誰かに会話の助け船を出してもらうことは出来ないし、探り合うように会話を出してみても反応は薄く、相手の会話にもあまり共感できない。こういう時はもはや消化試合みたいになって、ざっくばらんに話してしまいそれなりに楽しい時間になることもあるが、何を投げかけても反応が薄くなってしまい、泥沼化する時がある。後者の場合の10分は体感的にかなり長い。楽しい時はあっという間に過ぎ、つまらない時間は長く感じるという相対性理論を思い出し、まさにその通りだなと感心してしまう時間があるくらいには長い。
 
ここまで街コンの雰囲気について書いてみたが、いくらか伝わっただろうか。良くない部分も多くあったと思うが、出会いがないと嘆く方がいればとりあえず行ってみてほしい。最初は私が感じたようにおっかなびっくりになってしまい失敗もたくさんするかもしれないが何回か行けば慣れるし、毎回とは言えないがいい出会いもちゃんとある。成果が何もなかったときはとても悲しい気持ちになるがそこは割り切って何回もチャレンジする精神が大事だ。そういう時は何度か成果がゼロだった僕を思い出してほしい。
 
資格試験に何度も挑戦するのと同じで、資格を得るためには合格するまで何度も何度も挑戦しなければいけない。不合格通知が届くたびに何がいけなかったのか、どこを直せばもっと合格点数に近づけるのか、試行錯誤をし続けなければ、資格は手に入らない。途中で諦めてしまえばそこで終わりだ。
 
恋愛がらみの失敗は、例えようがないほど落ち込んでしまうことがざらにある。しかし、失敗は成功の母であるように、その経験は無駄にはならない。この記事を読んで、街コンに興味が湧いたり、ちょっと行ってみようかなと前向きな気持ちになる方が少しでもいれば僕は嬉しい。
 
 
 
 
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2022-11-16 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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