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自己流ゆるゆる糖質制限で得たもの


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記事:峰岸亜衣(ライティング・ゼミ10月コース)
 
 
私が食品を買うときに必ずしてしまう行動——成分表示ラベルに記載されている「炭水化物」の数字チェック。
約2年間糖質制限ダイエットをしていたことがあり、特に制限していない今でも無意識に糖質をチェックしてしまうクセがついている。
「昨日たくさん食べたし今日は糖質200gで抑えるか……」そんなことを考えて食品を手にとったのも今日の話。
ここでは、私が糖質制限で得たものについて紹介したい。
 
 
そもそも糖質制限とは、その名の通りごはんやパンなどの炭水化物、砂糖を多く含むお菓子やジュースを控えて糖質の少ない食事を心がけるという、スポーツ選手もよく行う減量方法だ。極めればなかなかにストイックな食生活になるが、効果は高い。
大学3年生の頃、さまざまなダイエットに失敗し続けてたどり着いたのが「糖質制限」だった。当時は「糖質制限ダイエットブーム」が落ち着いたくらいの時期だった。
 
「糖質制限って、お菓子もお米も食べられない……!?」
始めるにあたりネットで情報を拾い集めた結果、効果を出すための糖質制限ダイエットでは「1日50g〜150g」が適正の糖質量とのこと。お茶碗1杯のご飯が約250gだから……いや、不可能では?
初っ端から壁にぶち当たったが、今度こそどうしても痩せたかった。もう、覚悟を決めるしかなかった。
糖質が低いとされる食べ物は卵、肉、魚、大豆製品など、タンパク質を多く含むものだ。実家にいた当時、母に「私のご飯いらないから豆腐たくさん買っといて!」とお願いし、家族協力のもとでスタートを切った。
 
糖質制限は摂取した糖質量を把握し、自分でコントロールしなければならない。そのために毎日3食、メニューを調べてアプリで糖質量を記録した。習慣化するまでは大変だったが、だんだん各食品の糖質量を覚えて、逐一調べなくてもよくなってきた。
そのうち1日をいかに少ない糖質量で過ごせるかという感覚を楽しめるようになってきて、2週間が経つ頃には入力しないとそわそわするくらい、ルーティンの一つになった。
 
家での食事のコントロールに慣れたあたりで、また新たな壁にぶち当たった。
外食の記録だ。
ファミレスではメニューの成分表を見て入力……回転寿司では一覧表を見てネタとシャリ別々で、食べた貫数を入力……今思えば狂気なほど緻密に記録していたと思う。だから、できる限り外食は控えたかった。
しかし、そんなことで友人との付き合いの機会が減るのは本末転倒だし、つらい思いをするダイエットはこの先続かない。
 
ここで、「外食では何も気にせず好きに食べる」というマイルールを加えた。
決して意志が弱いわけではなく、続けるために必要なことだ! と自分に言い聞かせて……。
 
それを皮切りに「間食はローソンの糖質オフスイーツならOK」「お酒は糖質の多いビールは控えてハイボールにする」「マヨネーズは脂質はあるが糖質は低いから我慢しない」などのマイルールを加えていき、気付いたら当初の計画よりもだいぶゆるい「自己流のゆるゆる糖質制限」になっていた。
でも、相変わらず記録は続けていたし、自分の中で「炭水化物避けセンサー」みたいなものもでき、食べ過ぎるようなことはなく、その後も順調に続けられた。
 
3ヶ月後くらいからは、胃袋が小さくなったのか少量の食事で満腹感を得られるようになった。
半年後には埋もれていた鎖骨が見えるようになってきた。
1年後には、去年会った親戚に「痩せたね!」と言われた。
 
——これは“ダイエット成功”と呼んでいいのではないでしょうか!
結果的に、開始から1年半で6kgの減量に成功した(ゆるゆるでなければもっと早く効果が出ていたと思うが)。
特別な運動や食事の置き換えなどは一切やっておらず、これはれっきとした糖質制限ダイエットの結果。その後5〜6年経つが、ダイエット前の体重に戻ることもなく今に至っている。
 
 
 
こうして当初の目的であったダイエットは成功と言えるものになったわけだが、「成分表示を見てしまうクセ」のように身についてしまった習慣も、また糖質制限で得たものだ。
 
例えば、「豆腐を塩で食べる」。醤油やポン酢は意外と糖質が高いため、限りなく糖質が0に近い塩で食べることが多かった。以来豆腐は塩派となり、食の楽しみ方が広がった。
私が豆腐を塩で食べているのは、別にツウなわけではない!
 
また、「お昼ごはんの後にくる眠気問題」にも、糖質の知識は対応できる。
眠気は炭水化物を摂取した後の血糖値の上昇によるもので、糖質を控えれば血糖値の上昇は緩やかになり、眠くなりにくいことは科学的に証明されている。
午後の大事な会議、食べないとお腹鳴るし、食べると眠くなるし……。
そんなときは、「おかずだけ食べる」と良い。
糖質制限中、家での食事で自分だけ違うメニューを準備してもらうわけにはいかなかったので、白米を食べずにおかずだけ食べていた。最初は気づかなかったが、だんだんと「あれ?そういえば最近午後眠くなりにくいな」という実感があった。
まさか学生時代のちょっとした決め事が、今の生活にも活きるとは思ってもみなかった。
 
ダイエット目的で始めたものの、日常をちょっと快適に、楽しくしてくれた糖質制限。
健康な身体づくりの手段としてはもちろん、得るものは100人100通りあるだろう。
 
 
ちなみに、当たり前だが急に糖質を減らすとエネルギーが出なくなる。特に冬は、炭水化物を抜くといつまでも身体が温まらないし、頭も働かなくなってしまう。
糖質制限をこれからの季節に始めようという人は、少しづつ糖質量を減らして身体を慣らしていくのがおすすめだ。
 
 
 
 
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2022-11-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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