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今までと同じだけど同じじゃないワールドカップ


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記事:あこ(ライティング・ゼミ12月コース)
 
 
サッカーワールドカップのシーズンは、なぜいつもこんなに世の中が熱狂するのだろうかと思う。特に興味がない私にも、勝手に情報が飛び込んでくる。連日テレビやネットで取り上げられ、嫌でも目につくのである。「嫌でも」と書いたが、実は嫌ではない。私は、何を隠そう正真正銘の「にわか」である。「にわかサッカーファン」と言うと聞こえが悪いが、私はワールドカップに限らずすべてにおいて「にわか」ファンなのである。オリンピック、ウィンブルドン、バレーボールワールドカップなどなど、世の中の熱狂につられるように、にわかにファンになるのである。
サッカーワールドカップに話を戻すが、私が「にわか」サッカーファンになるようになったのは日韓共同開催のワールドカップあたりだったと記憶している。1993年に行われたワールドカップ予選でのドーハの悲劇が話題になり、その次のワールドカップではカズこと三浦知良選手がメンバーから外れることが大きな話題になった。そのあたりからワールドカップ観戦がもはやイベントと化し、友達と一緒にスポーツバーなどに行って騒いだものである。その頃にわかファンになっていた目的は、みんなで騒げる何かを求めていたということとイケメンの発掘である。不思議なもので、サッカーワールドカップの選手には必ずイケメンがいて、試合で得点でも決めれば、イケメン度は3割増し、5割増しになるのである。女子の競技で「にわか」にならなかったのは、そんな理由もあると思う。
今回のワールドカップは、もう大人になったし、「にわか」ファンにはなるまいと思っていた。が、最近年齢のせいか眠りが浅く早朝に目覚めることがあり、ちょうど目が覚めた時が日本対スペイン戦の朝5時。そろそろ後半戦が始まるかという時だった。何気なくテレビをつけたのが最後、最後まで見てしまった。その日はもちろん仕事である。プレーにも夢中だったがイケメン探しにも勤しんだ。しかし、にわかだろうがなんだろうが、サッカーのルールも大してわかっていない私を早朝5時から釘付けにする理由は、イケメンだけなのだろうか。イケメンは理由の一つではあるが、色々考え、理由は画面から伝わってくる「熱量」なのではないかと思うに至った。「勝ちたい」という思いでひたむきにボールを追いかける姿に胸を打たれ、惹きつけられるのだと思う。日の丸を背負って、日本代表としてピッチに立つことのプレッシャーはいかほどかと思う。代表としてプレーするためにどれだけ努力をして、どれほどのことを犠牲にしてきたのだろうかと自分に置き換えて想像してみる。耐えられない。VAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)が話題になった、スペイン戦の三笘選手の超ファインプレーなど、ボールを追いかけた彼の気持ちを思っただけで涙が出てきてしまった。(ちなみに、私はこの試合で初めて三笘選手を知ったほどの「にわか」である。)最後のクロアチア戦のPKなど、私だったら緊張のあまり、キックを空振りする自信がある。もしかしたら気を失うかもしれない。あのPK戦を見てネガティブなコメントも多かったとネット記事か何かで読んだが、私からしたらきちんとゴールを狙って蹴っただけで上出来である。そんな風に、選手と一緒にピッチに立っている気持ちになるのが、ワールドカップ観戦の醍醐味だと思う。自分の力では絶対になれない日本代表の気持ちになれるのである。もちろん日本国民として応援しているが、私が「にわか」になる理由は、自分が日本代表選手になった高揚感を味わうためかもしれない。だから、ワールドカップと共にこの熱狂は幕を閉じるのである。
そんな新しい気づきがあった今回のワールドカップだが、もうひとつ新たな気づきがあった。今まではエースストライカーと言われる目立つ選手ばかりを追っていたが、今回は前半後半とひたすら走り、守備に徹したディフェンスの選手に目がいった。「この人がいなければ相手に点を取られてしまうし、こちらがゴールを決めるチャンスも生まれないかもしれない。すごいなぁ」と思ったのである。今まではイケメンしか追っていなかった私が、今回のワールドカップではずっと傍で見てきたような勢いで選手に感情移入し、今までは気づきもしなかったディフェンスの選手まで目で追うようになった。この人のおかげで。1人のスター選手ではなくて、全員で勝ちとる勝利。こんな風にワールドカップの見方が変わったのは、自分が会社で部下を抱える立場になったからかもしれない。相手の気持ちを考える。目立つ部下ばかりではなく全員に気を配り感謝する。こじつけかもしれないが、そんな気がするのである。やはり今までと変わらず「にわか」に熱中したワールドカップだったが、今回のワールドカップは自分の変化を感じさせてくれる、いつもと違うワールドカップになった。
 
 
 
 
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2022-12-22 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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