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メディアグランプリ

人物の写真を撮るコツは「愛の告白」をすることだ!


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:大橋秀喜(ライティング・ゼミ 10月コース)
 
 
「こんな写真じゃ売り物にならないよ」。
カメラマンと呼ばれる仕事をしていた3年間、この言葉をよく掛けられた。私はNikonの一眼レフカメラを抱えて走り回る新聞記者をしていた。記者は、取材だけでなく新聞に使う写真撮影をするのも仕事。大きなカメラを持っているので、学校取材やイベント取材では「カメラマンさん」と呼ばれることが多かった。しかし、私の写真はめちゃくちゃ「ヘタクソ」だった!
特に人物の表情を捉えた写真が苦手で、カメラを持つのが怖くなっていたほどだ!
 
悩んでいた中で、気づいたことがある。
写真撮影のコツって「愛の告白じゃん」ということ。
そのことに気づいてから、1枚1枚の写真に情熱を注ぎ「良い写真」を撮れるようになった。
 
 
新聞記者の仕事内容をほとんど知らずに、新聞社に就職したダメダメな私。新聞記事って、記者が書いて、別のカメラマンが撮影しているんだろう、と思っていたら、基本的には1人で取材も撮影もする(扱う記事や会社による)。そのことを入社してから気づく。なんとかチャレンジしてみようと、めちゃくちゃ重くてデカい(しかも高い)カメラを抱えて取材現場に向かい、事件や事故やイベントや選挙などあらゆる撮影をしてきた。しかし、うまくいかない。
 
「売り物としてはこの写真、使えないよ」。
 
いつも上司に掛けられていたこの言葉は、本当にその通りだった。(今もその通りだったと思っているし、その指摘には感謝をしている)私の写真は下手だったから、新聞という「売り物」では「アウト」な写真が多かった。例えば、人物の顔を映すことができていない写真はNGとされている。これはもう論外でアウト。
 
そんな私が特に苦戦したのが、ポートレート(人物を被写体にした写真のこと)。
つまらなそうな顔、緊張でガチガチになっている顔、なんだか戸惑っている顔、なんか怒っていそうな顔。私が撮影すると、そんな顔になってしまうのだ。これらは決して「いい写真」とは呼べない。だからと言って、無理やり笑顔になってもらうのもかなり難しい。
 
当時の撮影現場はこんな感じ。
カシャ、カシャ、カシャ。「うーーーん。あの、その、すみません、もう少しだけ、笑顔になってもらえますか。すみません」と、私の必死のお願いだけが、現場に虚しく響く。
 
ここで、ちょっと言い訳させてほしい。ポートレートの撮影は、実はめちゃくちゃ大変なのだ!
 
まず、ポートレートを撮影する前に、私は既にかなり疲れている!
大体の場合、取材をしてから人物の写真撮影を行うのだが、「一生懸命に取材をすること」自体がかなり体力を使う。場を盛り上げるために、話しやすい雰囲気をつくるために、あれこれ考えながら、とにかくしゃべってヘトヘト。だから正直、そこから「イェーーーイ、笑顔で撮影いっちゃおうぜ、イェイェイ」と盛り上げられるような、体力がもう、残っていないのだ。
 
これが例えば、相手がモデル、歌手、アイドルとかだと、話は違う。相手も「写真の撮られ方」をわかっているので、比較的簡単に撮影できるはずだ。しかし、私の取材対象者は、基本的には地域にいる普通の方々。特に40代以上の男性は、比較的難しいことが多い。慣れない取材に緊張したり、戸惑ったりして、なかなか笑っていただけないことがよくあるのだ。
 
私は悩んでいた。なぜ、他の同僚たちや先輩たちはあんなにいい写真を撮れるんだろう!
みんなのカメラには「強制的に笑顔にさせるボタン」とか付いているのかも。
 
しばらく悩んでいたので、写真が上手い先輩にポートレートの「コツ」を聞いてみた。
 
 
すると、返ってきた答えは「対象者の好きなところを見つけるところだよ」という言葉。
 
 
なんだ、それ。恋愛ドラマみたいだ。
とはいえ半信半疑で、次の日から対象者の「好きなところ探し」にチャレンジしてみた。
 
この人の「力強い目」は惹きつけられるなあ。
この人の「穏やかな雰囲気」は一緒にいて心地いいなあ。
この人の「頑固そうな表情」は頼りがいがある感じするなあ。
 
すると、その人のことを自然としっかり「観察」することができるようになっていたのだ。そして、心の中でこのように「愛の告白」をしながら、撮影に臨んでみることにした。
 
あなたのここが好きなんです。だから、ここを見せてください。
あなたの無邪気で楽しそうな笑顔が好きなんです。だから、もっと楽しそうに笑って!
あなたのクールな表情がかっこいいです。きりりとした顔にしてみましょう!
 
すると、思い込みだけれど、なんだかちょっと楽しくなってくる。興味が湧いてくる。
それから私はその人の「好きなところ」「良いところ」を見せてください、と言葉でも相手に伝えるようにした。そして段々と相手も心を開いてくれるようになり、自然なままの姿を捉えた良い写真が撮影できるようになったのだ。
 
「大橋が撮る人物写真って、自然ないい顔だよね」
時々、そういう嬉しい言葉もかけてもらえるようになっていた。
 
私は、写真撮影で一番気持ちいい瞬間が「その人の良いところ」をちょうど切り取ることができた瞬間だと思う。
それこそが、写真の持つ「持ち味」だと思っている。
皆さんも、良い人物写真を撮りたいと思ったら、相手の「好きなところ探し」をしてみてほしい。そして、心の中で「告白」することをおすすめしたい。
 
 
 
 
***
 
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2023-01-25 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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