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ダイエットってブッといモンをひねり出すためにやるんだ


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:村人F (ライティング実践教室)
 
 
なぜダイエットするのか?
多くの人は体重を下げる、ただこの一点のみを目的にしていると思う。
かつての私も同じであり、いずれも3日で挫折していた。
しかし、3ヶ月で7kg落として気付いた。
そうか、トイレでブッといモンをひねり出すためにやっていたんだと。
 
きっかけは勇気と貯金を出してお願いしたパーソナルトレーナーだった。
彼らはダイエットの真の意味に忠実なプランを立ててくれた。
すなわち「食事習慣」
これをなにによりも大事にしてくれたのだ。
 
例えば一般的なイメージである2ヶ月で10kg以上痩せるが、期間中は鶏ささみとブロッコリーしか食えない生活をしたとする。
この状況を契約が終わった後も維持できるか。
否、漏れなくリバウンドコースである。
実際、体験者の話を飲み会で聞くと全て元通りになるまでがセットだ。
そして私がお願いした方は「それでは意味がない」という信念を持っていた。
だから過剰に制限することはせずに、私が終わってもギリギリキープできるレベルで食事を管理してくれたのだ。
 
それでも最初は辛かった。
揚げ物、ラーメン、スイーツ。
それまで毎日のように食べてきた米以上の主食を制限されたからだ。
つまりカップ焼きそばにマヨネーズをたっぷり掛けてドカ食いするストレス解消法も、スイーツコーナーで半額になったピスタチオプリンをウットリしながら食べることもできないのだ。
これらを封印されたのは本当にキツかった。
しかし、無理してトレーナー契約したのである。
ここで折れるわけにはいかない。
だから断腸の思いでカップラーメンの代わりにほうれん草の胡麻和えをコンビニで買っていた。
 
転機はトイレで訪れた。
ブッといモンが出たのである。
しかもツルッと。
 
それは藤田紘一郎先生の名著『できる男はウンコがデカい』を読んでからずっと憧れ続けていた一本であった。
これまでの液状しか出せない貧弱な腸内環境では考えられない代物である。
この快感は「まさかこれほどの物をひねり出せるとは」と30秒くらい眺め、一日中鼻歌交じりで過ごせるほど最高だった。
 
さらに驚いたのは次の日も、また次の日も同じようにドバッと出たのである。
今まで年1回もなかったというのに。
ここまで来るともう確信になっていた。
この快調な日々が健康的な食生活にあることを。
こうなったらもう辞める理由はない。
 
確かにまぜそばを食えないのは苦痛だ。
しかし、それを我慢する価値のある幸せがトイレで味わえるのである。
しかも体重も一緒に落ちてくれるのだから。
これは決して手放したくない快感だった。
 
そこからは食事管理をより積極的に行うようになり、気付いたら3ヶ月で7kgの減量を成し遂げたのである。
結果はもちろん満足である。
だがそれ以上に嬉しかったのは、たくさん出せる日々を手に入れたことだった。
 
考えてみれば、私はこれまでダイエットは辛い面しかないと思っていた。
確かに体重という数値は減る。
しかしこのデータにトンカツを我慢するほどの価値があるとは考えられなかった。
だから3日坊主が続いていたのである。
 
しかし得られるメリットは体重減るだけではなかったのだ。
毎日トイレで幸せを生み出せる。
この日々こそが本当の効能だったのだ。
 
これは物事を習慣化する上での心構えを示しているように思う。
つまり継続するためには、苦痛を上回るほどの喜びを同時に生み出すことが大事なのだ。
それによってキープできる生活リズムが生まれるのである。
 
そうなると目標設定のやり方も変わってくる。
なにも鶏ささみとブロッコリーしか食べないストイックすぎるレベルである必要はないのだ。
牛丼の大盛を並盛と豚汁に変える。
「もう一品」で買う惣菜をハンバーグでなくゆで卵にする。
フライドポテトの代わりにおからのサラダを買う。
このように続けられる範囲で、健康的なメニューに置き換える程度でも大丈夫なのである。
 
すると1週間ほどで体が少しずつ変わっていく。
油を抑えるだけで腹の調子が良くなることにも気付くだろう。
なによりブッとい自信作がツルッと出た時の快感。
これを一度体験すれば、もう手放せなくなること間違いなしである。
 
だからダイエットしたいと考えている方がいたら、どうか体重という数字だけでなく、自分が気持ちよくなれる生活を目指してプランを立ててほしい。
これこそが真に持続可能な生活なのだ。
 
そして私はブッとい一本と共にブカブカで着られなくなったズボンと、久々に会う人から「痩せたね」と褒められる日々を手に入れた。
いずれも油そばとマヨネーズとは別次元の幸せだ。
この日々を長く継続できるよう、食習慣を守っていきたい。
 
 
 
 
***
 
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2023-02-01 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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