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もしも人生をやり直せるなら


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記事:あこ(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
人生をやり直せるなら、どんな人生にしますか?
 
生きていたら、一度くらい考えたことがある質問じゃないだろうか。
 
私は何度も妄想したことがある。あそこで、やり直せていたら、ここで違う選択をしていたら……。若い時ほど、本気で時が戻らないか、と願うことが多かった。
 
最近は、そんなことを考える機会もすっかり減っていたのだが、日曜のドラマをきっかけに、「やり直せるなら、どういう人生にするかなあ」を考えてみた。
 
私が人生をやり直せるとしたら、一番選択を変えたいのは、新卒時の入社先、つまり1社目の会社だ。厳密にいうと、辞退した内定先に入る選択をしたい。
理由は、辞退した内定先が私の第一志望だったからだ。大好きな音楽に関わる仕事だった。あの会社を選んでいたら、どんな人生だったのか、どんな20代を過ごしていたのか、は今でもやっぱり一番気になる。
 
第一志望なのに辞退した理由は、私の一人暮らしを心配した家族からの大反対だった。実家から出たことがなく、親にロクに逆らったこともなかった私は、親の大反対を押し切ってまで会社を選ぶ勇気がなく、泣く泣く内定を辞退したのだった。
 
内定を辞退した私は、地元の銀行に入社をする。銀行の仕事は好きではなく、20代はとにかく転職をするために働いた。3年以内に辞めたいと思っていたが、入社直後にリーマンショックに見舞われ、転職どころではなくなってしまった。
 
そのため、私は悶々とした20代を過ごすことになる。あの時、親の反対に屈しなければ……第一志望の会社に行っていたら……仕事で嫌なことがある度に、何度考えたかわからない。しかし、考えたところで、時間が戻るわけでもない。とにかく転職が出来るように、できる仕事を増やし、学び、少しでも市場価値を上げていくことに集中するしかなかった。
 
そんな20代だったので、あの頃の私に、「人生やり直したい? 」と聞いたら、「やり直したい」と即答するだろう。では、今の私はどうか?
 
今の私は、実は、「人生をやり直さなくてもいいかな」と思っている。もう少し若ければな~と、思うことは当然あるが、現状に結構満足している、ということなのだろうと思う。
 
もし第一志望の内定先に入りなおすことが出来たら、今の私はどうなっているだろう?と想像してみた。結論、やっぱり、今の会社にもう一度転職するかもしれないな、と素直に想うことが出来た。それくらい、今の仕事や会社を気に入っている、ということなのだろうな、と思った。
 
人生をやり直さなくてもいいかな、と思った理由は他にもある。人生をやり直してしまうと、今までの出会いと、経験から得た学びが変わってしまう、ということだ。もしかしたら、こちらの理由の方が「やり直したくない理由」として、大きいかもしれない。
今まで出会ってきた人、縁があって今仲良くしていただいている人達、その人達ともう一度関われる人生がいい。
 
迷い、悩み、苦しむ時間も多かったけれど、そこから得た学びや、経験は私自身の財産となっていて、今の考えのベースにもなっている。そして、そんな今の自分を私は「結構いいな」と感じていて、まあまあ好きなのだと思う。
 
正直なところを言うと、後悔していることだってあるし、部分部分では「やり直せたらいいな」と思うところだってある。けれど、「人生やり直してみたい? 」の質問に、「今のところはいいかな。現状結構満足しているんで」と答えることができそうだと思う。
そんな今の自分が、結構好きだ。そして、人生のやり直しを考えるよりも、未来をどう変えていくか、ワクワクさせていくか、の方にエネルギーを使っていきたいな、とも思う。
 
20代の私は、人生を変えるなんて、夢だと思っていたし、選択をやり直さない限り、失ったものは戻ってこないと思っていた。
けれど、20代から30代にかけて、いろいろな人と出会い、学び続けた結果、20代の頃、想像していなかった「現在」を迎えている。
失ったものと同じものは戻ってこないかもしれないが、それ以上のものを手に入れることだってあるのだということを、学んだ。
 
いつからだって人生は変えられるし、未来はどうなっているかなんて、予想はつかない。ただ、自分が望んだ未来に近づけるよう、あらゆる力をつけていくことが大事なのだ、と今は思っている。
 
年齢を重ねる方が、制約条件が増え、一見、不自由さが増えるように感じる。しかし私は年齢を重ねる方が、思考が自由になっていく気がしている。
 
きっと、関わる人が増え、見える世界が広がりつつあることが理由なのだと思う。そう思うと、この先はもっと楽しくなるのかもしれないな、とも考えた。
 
人生をやり直せるなら、どんな人生にしますか?
この問いは、「今の人生への満足度と、未来への展望を確認する問い」なのかもしれない。
 
 
 
 
***
 
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2023-03-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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