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車の運転とは瞑想のよう


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:遠藤 美紀(ライティング・ゼミ2月コース)
 
 
最近のことです。
私はひとりで車を長時間運転することがありました。車の運転は得意なわけではありません。
とはいえ、運転しなくてはいけないことも多いのだから仕方がないことですね。
 
長い時間運転していると、色々なことが頭に浮かんできます。やっておかなくてはいけないことや、これからの予定や。その時にふと思ったのが、「運転とは瞑想のようだな」ということです。
運転しながらの瞑想とは、なんとも危険に聴こえてしまうかもしれませんね。もちろん、目を瞑って深く呼吸をして……ということではありません。
 
車を運転していると、先程言ったように色々なことが頭に浮かんでくるのです。けれどもそれは、どんどん掘り下げるということはなく、すぐに運転に集中することになります。
信号が変わったり、合流があったり、人が歩いていたり。
そちらに集中しないと大変危険ですよね。
その、「今」に意識を向ける、集中するということが瞑想のようだと思ったのです。瞑想、もしくはマインドフルネスでしょうか。
 
意識してやろうとしても出来ない瞑想を、実は普段していたなんて!
 
 
さらに、運転していることは、小さな人生でもあるのだとも思ったりもしました。色々な感情も出てくるからです。
 
例えば、無理矢理に割り込まれると、「危ない!」という不安と怒りが込み上げてくるし、逆に道を譲ってもらえれば、「ありがとうございます!」と嬉しくなる。私も道を譲ってお礼を言われれば、こちらも嬉しくなる、赤信号に引っかかってしまってばかりだと少し悲しくなる、といった具合です。
 
生きていると、たくさんの感情を持ち、時に振り回されてしまいます。それを、運転は小さな人生と例えるのはおおげさかもしれませんが、ふとそう考えたのです。
 
 
そして、そんなにたくさんの感情を感じながらも、今に集中することができるのが運転なんだとおもしろく感じたのです。
 
それでは普段の私はどうなのでしょう?
仕事はひとりで黙々と、ということも多く意外とここに集中しやすいのだと思います。時々時間を忘れそうになるくらいなので。
ただ、そのほかのこととなると、どうも気持ちがあちこちに行ってしまうことが多いようです。
「果たしてこれは正しいのか?」「意味があるのか?」「やりたくないなぁ」「あれはどうしたっけ?」
そんな不安混じりだったり、現実逃避だったりの集中力のなさが気になりますし、なんとかならないものかと、時々嫌になることもあります。
「今」に集中できる自分にならないものかとよく考えています。
 
 
ただ、これまではなぜ今に集中することが大切なのかがよくわかっていなかったのです。言葉ではわかるし、「今」が大切なんだな、とぼんやりとわかっている気になっていた部分もあります。
 
ですが、、今回の車の運転は瞑想と同じなんだな、と気づいた時に、「今が大切なのはこのことなんだ」ということも分かってきたような気がしました。
運転中に怒りも悲しいも、不安も嬉しいも、全ての感情は長く感じることはありません。
普段の自分はどれだけ長い時間、その感情たちに振り回されていることか。
その、振り回されることをなくすために「今」を見つめる、集中することが大切なのではないでしょうか。
 
その感情にいつまでも縛られることなく、「今」に戻って来られるのが、私の場合は、運転なんです。
 
そう、私の場合は、です。
瞑想の代わりになるものは、人それぞれ違うのかもしれませんね。
例えば、それが読書の時間なのかもしれないですし、料理をしているときなのかもしれません。編み物をしている時かもしれないし、掃除をしている時かもしれませんね。
 
感情に流されそうになったり、なんだか辛くなったりという時は、なにか集中できるものをやってみたり、いわゆる瞑想、ということで目をつぶってカラダや呼吸を意識してみるのも良いそう。
 
そんなふうに、自分が感情の波からの逃れられるものをひとつでも見つけておけるといいのではないでしょうか?私は運転ともう一つ、「刺し子」をする時間も、同じく今に集中出来る時間なのだと気付きました。
なんと、ふたつもあるのだ、と思うと少し安心もします。きっともっとあるはずです。
 
 
そうやって自分の心を見つめる時間を習慣にできると嬉しいですね。
また近々車を運転することになりそうです。
小さな人生を感じたり、今を感じてこようと思います。
 
さぁ、あなたは何で「今」をみつめるのでしょうか?
 
 
 
 
***
 
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2023-03-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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