メディアグランプリ

自分軸をブラさずに生きていく。

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:もんた(ライティング・ゼミ 2月コース)
 
 
今から20年ほど前。ファーストフード店で社員として働いていた。地方を転々として10店舗を経験した。働いた5年間で引っ越しを伴う異動は3回あった。特に県をまたいで転勤した先のお店では必ずと言っていいほど「前の社員と指示内容が違う」「前の社員のほうが良かった」と私に向かって対抗心むき出しで発言するアルバイトがいた。
 
私を蹴落とそうしているのか、自分のプライドを誇示したかったのか、本当のところはよくわからないが、とにかくよく前の社員と比べられる発言をされた。決して私の行動が悪かったり、まちがっていたりしていたわけではない。だがアルバイトから人として嫌われないように、と考えるあまりまちがった行動を起こした経験がある。
 
人は変化を嫌う。まるで今までやってきたことが否定された気持ちになるのだろう。もし自分がアルバイトとして今までやってきたことを、新しくやってきた社員に否定されたり、勝手にやり方を変えられたりするといい気がしないのは当たり前だ。それを私が過去に実績がでたことを誰に相談するわけでもなく勝手に実行したものだから、当時のベテランの主婦、フリーター、大学生から総スカンをくらった。彼らはお店のことを熟知している。彼らの同意を得ずに物事を進めることは、従業員の満足度と同時にお客様への満足度も落とすことになり、お店の売上と利益も失う。
 
この時の私に不足していたのは「コミュニケーション」能力。ベテラン勢が今まで構築してきたものを否定するわけではなく、いったん受け入れておいてから提案する形にすればよかった。もっと細部まで観察して見極めてから動くべきだった。しかし人から「嫌われない」ために自分自身をおさえて行動することだけは、したくなかった。
 
その上で1つ決めたことがある。それは「人に好かれようが嫌われようが『正しい基準を貫こう』」ということだ。社員で一定のレベルになると、普通の人と比べて、たくさんの人に「好き嫌い」の感情をもたれやすい。これはある意味仕方のないことだ。全員に好かれようとするのは到底無理な話である。社員2人でアルバイトが70人、社員私1人でアルバイト30人のようなスタイルの店舗で働いていると、私のことを少なからずよく思っていないアルバイトは一定数いることに気づく。これは、どの会社の組織に属していても似たようなことが発生する。学生時代の部活でもまた然り。
 
特に仕事で成功して評価されると、今までと急に態度が変わって反発してきたり悪い感情をもってきたりするアルバイトがいる。ねたみなのかどうかはよくわからない。ここで反発して、もし私の代わりに別の社員が来たところで、逆に彼らの評価を落としてしまうことになると思うが、ここではあえてこの話を掘り下げない。
 
気をつけておきたいことは、他人の感情にいちいちふりまわされて、自分自身を見失ってしまわないこと。SNSで発信して一部のアンチから誹謗中傷を受けることに似ている。アルバイトとは、一生付き合っていくわけではないのだから。さらに言うと彼らは私が今まで生きてきた人生の1%も知らない。だから他人の感情を気にしない。自分の感情で生きる。それが一番ストレスがなく、生きる道だと言える。自分が貫く基準を決めたり、それが会社で決められている基準であれば、絶対にブラさない。
 
実は、そういうところを人はみている。そこから信用を得る。自分にあわない人間は勝手に去っていく。もし、自分のことを悪くいう人間がでてきても、自分には「影響力がついた」とポジティブにとらえてることが大事。どうせやるなら楽しんで仕事に取り組む。そこからどんどんアイデアがわいてきて、一緒に働きたい仲間とコミュニケーションを取りながらお店を運営する。そうすることで、従業員の満足度があがり、お客様の満足度もあがり、お店の売上と利益は拡大する。勝利の方程式のできあがりだ。
 
現在はまったく別の仕事で商社で営業マンとして過ごす日々。しかし20年前に学んだ「自分の軸をブラさない」考えを今も貫いていて、毎日をポジティブに生きている。たとえ職業が変わっても大切な軸がきっちりしていれば応用できて、何でもできることができる。これから先、何があっても
根本的な考えさえしっかりしていれば、生きていける。
 
もし、あなたが周りに振り回されているような生き方をしているのであれば、立ち止まって考えてほしい。今よりもっと楽しくて生きがいのある仕事にたどりつけるはずだ。それが転職、副業、今の仕事での役割変更などなんでもいいと思う。
 
軸が安定すれば、あとは目標に向かって行動するだけ。もし決まっていないのであれば、軸だけを決める時間を別に作ってほしい。実は軸を作ることはなかなか自分では理解しづらい。友人などからあなたは「◯◯な人ですよね」と言われて気づくことのほうが多い。そうやって言われたことをメモにとり、自分の軸を決める。自分軸をブラさずに生きていくことで、最高の人生を目指す。
 
 
 
 
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2023-03-30 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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