料理をすることは自分を有能にさせる
*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。
人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:山本清文(ライティング・ゼミ4月コース)
最近は、会社から帰宅すると疲れてついついコンビニ飯を食べる生活が続いている。そして、週末は家でYou Tube番組を見ながら、「作りたい」と思った料理には挑戦して食べることが多い。
何で急に料理に目覚めたのかはわからない。外食に飽きたのかもしれないし、単に興味が湧いただけかもしれない。でも、料理をする意欲が湧いてきている今が、色々とできるいい機会かもしれないと前向きに捉えている。
興味が湧いたと書いたが、そもそも、You Tubeで料理の作り方を解説している動画をみて、「おいしそう」「つくりたい」がきっかけだった。そこから必要量の材料を調達し、動画を見ながら作っていた。自分で料理をつくって食べるとおいしかったらうれしくなって、別の料理も作ってみようと張り切ってしまうのである。なので、You Tubeは私の中では欠かさず見るようになった。
一方で、失敗したこともあった。
ある日、炊き込みご飯をつくるために動画を見ながらせっせと仕込んでいた。ただ、どうしてもごはんが水っぽくなって美味しくない……。
「材料に含んでいる水分を考慮していないのかな」と思い、今度は炊飯器の窯に入れる水の量を少なくして再挑戦。結果、今度は1回目より水分が多く、更にごはんに芯が残ってしまうという最悪の結果を招く。結局、その後しばらく炊き込みご飯を作らなくなるのだが、ある日、別のYou Tube番組を見ていた時に、番組内で
「炊き込みご飯を作るときは具を混ぜないでください。混ぜてしまうとご飯の対流がなくなり、上手く炊けなくなります」
というようなコメントを聞いて、
「なるほど」と。
実は恥ずかしながら具は混ぜたほうがうまいのでは? と勝手に思い込み、余計な手間を加えてしまっていたことが原因だと気づいてから、失敗はなくなった。
何回か料理をすると、こんなことも頭に浮かぶようになった。
「You Tubeのレシピに載っていない材料を入れてみよう」
例えば、豚汁のレシピに載っている食材がなくても、冷蔵庫にある余りものを入れることで美味しくなることがあった。これは何回も作ってみて余裕が出来てきたからこそ、工夫ができることだと思う。
また、今までは1品作るのに時間をかなり要していたのに、最近は、例えばご飯を炊いている間に、みそ汁をもう一品作る余裕も出来てきた。
このように考えると、初めは手間暇かけて作っていた作業も、慣れてくると余裕が出来る。余裕ができることで更に挑戦の意欲が湧くし、いかに効率よく料理を作ることができるかを考えるようになった。仕事だと「段取り」や「効率よく進める」ことにつながる作業だと実感できる。今、この文章を書きながら自分で表現をするのも何だかおこがましい話だが、自己肯定感upにつながるなと思うのである。他にもあと2点挙げられる。1つ目は、料理ができることで相手を思いやる気持ちをもつことができること。具体的には、味付けや好みを相手に合わせてあげる点。2つ目は、コミュニケーションを取ることができる。昔、大学時代に友達と一緒に料理を持ち寄り皆と料理をつつきながら、夜遅くまで騒ぎ、楽しく過ごすことができた良い思い出がある。
料理をすることは「自己肯定感up」「相手を思いやる気持ち」「コミュニケーション向上」と自分を有能にさせることだなと思う。
一方で、漫画の作品や料理系You Tuberはどうだろうか。
料理関連の本で、「ミスター味っ子」という本があったが、あの本も登場人物の一人である味吉陽一がライバルの料理人相手に、試行錯誤をしながら戦いを挑んでいき、登場人物たちを驚かせ喜びを与えていく。
また、You Tube番組「料理研究家リュウジのバズレシピ」に出演されているりゅうじさんは、料理に対して「食べる人が笑顔になる料理を作りたい」という思いを抱いているとコメントをされていた。
2つだけ取り上げたが、両方に言えることは「相手に喜んでもらう」「相手を幸せにさせる」ことだと思う。よって、相手を喜ばせることは、自分に自信を持たせ更に能力を向上させる1つにつながることだと再確認できた。
今回、ライティング・ゼミの課題として、料理について書いてきたが、自分の考えは間違っていないし、これからも時間があれば料理を続けていきたいと思う、今日この頃である。
4/9現在、課題を書いている間に自分で料理を2品作りました。
早く食べたい……。もうひと踏ん張り頑張ろう!
***
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