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メディアグランプリ

衝撃的出逢いシリーズ 海外編


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:イモト アヤコ(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
まさかこんなところで出逢うなんて!! とか俗に言う偶発的な出逢いは誰しもが1度は経験したことがあるのではないだろうか。知り合いと偶然同じ電車に乗る確率は? 私は京都出身なので京都市の人口145万人ぶんの会ったことある人? 京都市の人と今まで何人と出逢ったことがあるんだろう?
 
飲み屋とかで偶然中学校の同級生に会ったたりすると「京都ってせまいよね~」ってことになる。行動している範囲や日々出逢う人の量にもよるが、私は偶発的に人に出逢う事が多いほうだと思う。その中でも衝撃的な出逢いがあった。
 
京都はほんとうにせまいのか? 世界は本当に広いのか?
 
私はスペインのバルセロナで衝撃的な出逢いを経験した。今でもあの時の光景をすりきれるぐらい脳内で再生している。
 
今から25年前、当時23歳の頃の私は幼馴染3人とロンドンに住んでいた。その時3か月だけ語学学校に通っていたのだが、私の通っていたクラスは日本人、スペイン人、中国人、韓国人、ブラジル人、コロンビア人と様々な国の人が集まり、年齢もバラバラだった。初級クラスの私たちはつたない英語を駆使しながら学校終わりにパブへ行ったり、休日遊びに行ったりして徐々に親睦を深めていった。その中でもコロンビア人のクラウディアという女性は私より20歳ぐらい年上で結婚して子供もいる主婦だったのだがどうしても英語を勉強したいとロンドンに留学してきた肝っ玉母さんだった。彼女はいつも豪快に笑い、たくさんお酒を飲んだ。大酒飲みの私達はすぐに仲良くなった。
 
そして3か月が経過してクラウディアがコロンビアに帰るときがきた。私はあと3か月ロンドンに残る予定だった。クラウディアがコロンビアに帰って、私が日本に帰ったらもう二度と会うことがないんだと思ったら、最後に飲みに行った日は涙が止まらなかった。そしてその3か月後、私も日本に帰ることになる。帰りの飛行機の中でクラウディアの事を考えていた。
 
今頃どうしているのかな?家族と楽しく過ごしているのかな?
連絡先は聞かなかった。コロンビアに行くことはないとおもっていたから……。
 
私は日本に帰ってきて半年間とりあえず働きまくった。ヨーロッパをぐるりと回りたかたのだ。そして30万を握りしめ関空を飛び立った。
 
そしてバルセロナでクラウディアとの再会をはたす。えっ? マジで? そんなことがあるのかと今思い出しても鳥肌がたつ。
 
友達とサクラダファミリアを見に行った帰り道。なんだか1人で余韻にひたりたくて、友達には先に宿へ帰り、私は近辺をひたすら街の建物をみながら歩き始めた。太陽の光が建物を突き通すぐらいの日差しの中、ぐるぐる歩いているうちにすっかり道に迷ってしまった。右へ行くか左へいくかどっちか全くわからなかった。もうこうなったら直観で進むしかない。右へ曲がった。そしてまたひたすら歩く。乾いた道をただただ進む。
その時、自転車に乗ったかっぷくのいい女性がこちらに向かって走ってきた。そして私とすれ違う。すれ違った瞬間は今もスローモーションで脳内に記録されている。
 
私はそのまま10メートルほど進んで振り返った。振り返った先には自転車をとめて振り返っている肝っ玉母さんがいた。私はまだ誰か気づいていなかった。でもどっかで見たことある顔だ。肝っ玉母さんもこっちをずっと見つめている。
どれくらい時間がたっただろうか。「クラウディア!! 」と叫んでかけよっていくと、向こうからも「Ayako!! 」と聞こえてきた。2人ともかけよって顔を見合わせた時びっくりしすぎて2人とも号泣していた。大パニックだ。泣きながら「なんでここにいるの! ? 」と聞いた。彼女はエジプトからずっと旅をしてきて昨日バルセロナについてレンタル自転車で街をウロウロしていたらしい。もう2度と会えないだろうと思っていた2人がバルセロナの名前もわからない道ですれ違った。しかももし、友達と一緒に地下鉄に乗って帰っていたら出逢っていない。もしもあの時左に曲がっていたら会っていない。どれくらいの確率かというともはや計算式がさっぱりわからない。時間とともに心が落ち着いてきたころ、Ayakoはいつかコロンビアに来ることがあるか? と聞かれた。私はないと思うと答えて、クラウディアは日本に来ることある? と聞き返した。彼女は数分考えて「ないかなぁ~」と答えてすぐに「じゃあまたいつか別の国で会おう」と言ってハグしてくれた。
 
その日の夜、ゲストハウスで知り合った人全員にクラウディアとの再会の話を興奮しながら話していると、みんなが拍手してくれた。そしてそこで出会った人達もまた衝撃的な出逢いの経験をしている。その日は1冊本が出来上がるんじゃないかというぐらいの衝撃的出逢い話を聞くことができた。出逢いの連鎖がつながっていく。衝撃的出逢いシリーズだ。
 
1人1人の人生に必ず人との出逢いがある。回数の問題ではなく、心が震えた瞬間は自分の記憶に強烈に刺さっている。 またいつか他の国で会おう。
 
 
 
 
***
 
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2023-04-26 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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