借金7,000万円の男から学んだ、お金が貯まらない人の特徴
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記事:都宮将太(ライティング・ゼミ4月コース)
「お金がない」
「明日、銀行から借りてるお金の引落日だ。何とかお金をかき集めなくては」
これはとある男性経営者の口癖だった。
社長と聞くと、小学生の頃はお金持ちのイメージがあった。しかし、私が会った経営者は、お世辞にもお金持ちとは言えなかった。
借金が7,000万円あっても、預金残高がそれ以上にあるのでは? そう思う方もいるだろう。しかし、その男性の預金残高(六ヶ月の平均残高)は100円未満だった……。
100円? そう100円だ。100万円でも、1,000万円でもない、100円だ。今の時代、ガチャガチャもできないし、缶コーヒーも買えない。
さらにその男性は結婚して家庭もある。高校生の子供もいた。
今回は、その男性が劇的に変化してお金持ちになったという話しではない。私がその男性を反面教師して学んだ、お金が貯まらない人の特徴をまとめみた。
もちろん、実験対象にしたのはその男性だけではない。何百人と経営者や個人事業主を見てきて、「これは共通しているな」と思ったことを描いている。
その中でも、借金7,000万円男が一番反面教師にしやすかった。
今回は私が学んだ、お金が貯まらない人の特徴を3つに絞ってまとめてみた。
① 金融知識が乏しい
これは何も証券会社の営業マンや銀行営業マンと対等に話せるレベルを求めているわけではない。もし可能であれば、対等に話せるレベルに達したら怖いものなしだ。
金融知識といっても数が多いが、お金が貯まらない人は、重要な金利の知識が乏しかった。
借金7,000万円男に限らず、経営者の大半は銀行から借金をしている。借金をすること自体は悪ではない。しかし、重要なのは金利だ。
銀行は金利で収益を稼いでいる。銀行によっては最短一日でお金が借りられる。しかし、楽をすれば、その分しっぺ返しがくる。早くお金を借りることができる分、金利は高い。中には15%以上の金がつくケースもある。
借金7,000万円男はとにかく目先のお金にとびつく人間だった。銀行員の口車にのり、その時は250万の借金をした。その時の金利は13%だ。どれくらい高いか? 250万円全額の返済が完了する頃には、トータルで500万円以上を返済していることになる。約半分が利息で銀行に取られているのだ。
ゾッとするが、目先のお金に目がくらみ、総返済額まで頭が回らないのだ。
少しでも金融知識があれば、どれだけ損をするのかが分かり、無謀な借金はしないだろう。
② 見栄っ張り
借金7,000万円の普段の格好を見ると、恐らくお金持ちに見えるだろう。
スーツはフルオーダー。車や時計に詳しい同僚から言わせれば、高級車に部類される車に乗り、いい時計も身に着けていた。
もちろん、高級スーツを着こなし、高級車に乗っている人全員お金が貯まらないわけではない。だが、過剰なほどに見た目をきにするかと思えば、ワイシャツは皺だらけだったし、カレーのシミがついているときもあった。
話しを聞けば、車も時計も購入店のローンを組んでいる。
「阿保ですか?」
金利を聞いたとき、出そうになった言葉をギリギリで飲み込んだ。
金利分で、もう一台安い中古車が買えるし、もう一個時計がついてくる。それほど高い金利だった。
見た目をきにすることは確かに大切だが、身の丈をはるかに超えている買い物は自分の首を絞める。そう学べた。
ちなみに、私が実際に出会った経営者で、お金に余裕がある人ほど、見た目は普通だった。
③ 短気
借金7,000万円男はとにかく短気だった。他人のミスを一つ見つけては、そのミスを活き活きと指摘していた。
一度一緒に昼食を食べる機会あり、ラーメン店に入った。
お互いラーメン定食を注文したが、我々より後に注文したお客の品物が先に提供された。そのことに対して、大勢の前で店員に怒鳴り散らしていた。
もう恥ずかしくなり、その場を去りたかった。
しかも、後に注文して、我々より早く運ばれたのは、ラーメンでも、餃子でもない。替え玉だった……。
借金7,000万円男は営業マンの小さなミスも許さない。もちろん、ミスをする方が悪いと言われれば、確かにそうだが、許容範囲が狭すぎる。
営業マンが出してきた契約書に、日にちを記載する箇所があった。その男性は日にち間違え、二重線で訂正したが、営業マンが微妙な顔をした。どうやら訂正印が必要なようだった。
そのことを営業マンが話したところ、借金7,000万円男は激怒した。
「何故印鑑がいるのか?」
「印鑑を押す理由を上司から説明させろ」
等、無理難題を突き付けていた。
日頃のうっ憤を、無差別に怒鳴り散らして晴らしているようにしか見えなかった。
はたから見ればとてもみっともないし、だらしない。
ちなみに、私が実際に出会った経営者で、お金に余裕がある人ほど気が長い。相手のミスでさえ、「自分がよく確認していなかった」と、自己責任にしてしまう。
以上が、私が借金7,000万円男から学んだ、お金が貯まらない人の特徴だ。
賛否あって当然だと思うので、寛大な気持ちで読んでいただければ幸いだ。
***
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