メディアグランプリ

解像度を上げて見ようとしなかった未来、そして今


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:村人F (ライティング実践教室)
 
 
世界を見る目が浅いと、常々悩んでいた。
どの分野にも興味は持つ。
しかし表面上の理解だけで満足してしまい、深いところまで見られない。
そういう課題をずっと持っていた。
 
他の人達は自分の大好きなアーティストについてディープな話をどこまでも披露できるのに、僕にはそこまで掘り下げられない。
そういうコンプレックスをずっと抱えて生きてきた。
 
だから本書のタイトルを見た瞬間に購入を決めた。
『解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法』(馬田隆明 著)
僕のためにある本だった。
 
本書が示す「解像度」は、単純にいうと世界をどれだけ鮮明に捉えられるかを示す度合いだ。
低いとレトロゲームのような粗い絵になるが、高いと最新ゲームのような実写化と見紛う世界になる。
そういう概念だ。
これの上げ方を述べたのがこの本だ。
 
ただ、内容は泥臭いものだった。
いずれも手と足、そして脳に汗を流し努力するメソッドだった。
深く考えるときも疑問に対して何度も「なぜ?」と自問し、答えが出るまで必死に食らいつく。
その上で課題を調査するためインタビューを最低50人は行うわけだ。
もちろん現場に行き体験する必要もある。
とにかく理論に従って徹底的に行動しなければ解像度は上がらないと書いてあった。
 
そして改めて実感した。
僕の解像度が低いのは、見ようとしていなかったからだと。
 
掘り下げるために必要な、関連する書籍を片っ端から読み潰す。
作者や関係者の話を直接聞きに行く。
関連商品を含め使い倒す。
これらの工程をするのが嫌で逃げていたからだ。
 
それは1番大好きな分野でも同じことだった。
曲もプログラミングも、努力しなければこれ以上進めない段階でストップをしてしまっていた。
そして現実逃避をするかの方に他の分野をつまみ食いし、少し深くなったところで興味を無くす。
ただただ、これを繰り返す人生を過ごしていた。
おそらく、いずれも深く潜る苦痛から逃げるための動きだったのだろう。
 
しかし、なぜ努力をする気がないのか。
それは未来に対する希望が全く持てていないからだと思う。
 
流行しているAIも、原動力となる電気が何年持つかわからないのに勉強する意味があるのかと思ってしまう。
それどころか1年先の想像すら暗くなってしまう。
根本的に未来を悲観しているのだ。
 
だから未来のことを考えず、今の段階で最も楽しい選択をしようと生きていた。
そのため苦痛と一緒に深い世界へ潜り込む道は、無意識的に除外していたのである。
これが僕の弱点だった。
 
ただ本書を読んで思った。
未来を暗く考えてしまう理由は、今が見えていないからだと。
 
解像度は、世界を捉えるカメラレンズの性能である。
つまり、どれだけクリアに描写できるかを示す指標なのだ。
 
よって本の手法をほとんど実践してこなかった僕の目も、当然ながら鈍っている。
本来の美しさの10%も把握できなかったことだろう。
そしてこの最低ランクのレンズで世界を見ていたのが僕だ。
そのため想像する未来も、同じくらい曇った世界になる。
だから、こんな世界のためにわざわざ努力する必要があるのかと考え、今が楽ならそれでいいという生活感になってしまったのだろう。
 
そう考えると僕がすべきことは、本書に従って解像度を上げることだ。
上げる作業は辛い。
本も大量に読まないといけない。
汗水垂らして色々な方へ会いにいく必要もある。
結局、希望に溢れた未来など、全力で生きないものには訪れないのだ。
 
だが幸いにも、僕には2年以上続けてきた文章講座で培った書く力がある。
写真も勉強しているから、光と影がおりなす雰囲気も掴めてきている。
このように深く潜ってはいなかったが、代わりに様々な角度から物事を考えられるのが僕の武器だった。
 
だからこそ、次は深い領域と向き合うべきなのだ。
もちろん、過程は想像以上に辛いはずである。
答えが簡単に見つかるような甘い世界ではないから。
 
しかし諦めず食らいつき、世界の素晴らしさを少しでも理解しようと努力する。
この苦難の道を進んだ先で、美しい世界が見えてくるのだ。
そして様々な人に展開にフィードバックをいただき、より鮮明な視点を手に入れる。
これらの過程を何度も繰り返すことで「解像度」は上がるのだ。
そうやって努力を忘れなければ、絶望しかないと考えていた未来のことも、そこまで悪くないと考えられることだろう。
 
物事をちゃんと見るには想像以上の体力が必要だ。
それぞれのパーツに対して集中し深く考えなければならない。
しかし『解像度を上げる』で培ったメソッドを使えば、間違えた方向に潜ることはなくなるだろう。
曇りきった己のレンズを磨くために、本書の理論を諦めずに実践していきたい。
 
 

【7/9(日)13:00 〜】“面白かった”で終わらせない、超実践読書会/プラクティス・リーディング・プロジェクト 第15回〜『解像度を上げる』(馬田隆明著)《東京・名古屋・大阪・福岡・全国通信》

【7/9(日)13:00 〜】“面白かった”で終わらせない、超実践読書会/プラクティス・リーディング・プロジェクト 第15回〜『解像度を上げる』(馬田隆明著)《東京・名古屋・大阪・福岡・全国通信》


 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325



2023-06-28 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事