メディアグランプリ

生み出したあとがキツイのだ


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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:柏原健太郎(ライティング・ゼミ4月コース)
 
 
「やばい、もうすぐ締め切りだ」
 
私は東京の不動産屋で営業をしている。
文章を書く仕事に憧れを持っている。
ライターとか、記者とか響きがカッコいい。
 
だから、ライティング・ゼミを受講しているのだが苦しい。
 
こんなにも文章を書くことは苦しいことだったのか。
これを実感しながら、書き続ける。
 
今日は仕事で少し足をのばして、日帰りで軽井沢に行くことになった。
この日、課題提出と被ってしまったので、早めに仕事を終わらせて軽井沢で書いている。
 
折角、駅すぐのロクシタンのカフェで書き始めたのだが、これが眠くて書けない。
 
たまに高いお店で仕事をすると元を取ろうとはかどることが多くあったので、コーヒー一杯780円が安く感じて、お店へ入ったはいいが眠い。
 
朝早かったこともあり、はかどるどころか眠い。
こんなオシャレなカフェで眠って良いのか。
 
まずは耐えて、キーボードを叩く。
すると、意味不明の文章が出てくる。
寝ぼけながらもキーボードを叩けるという特技があるようだ。
それを消して、また書く。
意味不明・・・・・・・
の繰り返し。
 
書くという行為は、頭の中を整理する作業に似ているような気がするので、眠いと整理できないので、書けない。私は眠い状態で文章は書けない。
 
文章を書くことを生業としている人達はどのように眠気と戦っているのだろうか。
 
私のような営業の人間からすると、カラダを動かさないと眠くなるだろうと考えてしまう。
営業はカラダを動かして、さらにしゃべるので、眠気が吹き飛ぶのだが、文章を書くには、紙にペンで書くか、キーボードを叩くかになるので、運動量が少ない分、眠気に襲われやすい。
立ってタイピングできるところが増えれば良いのに。
 
やる気がないから、集中していないから、気持ちが後ろ向きだから、眠くなるのだろうか。
眠くて仕方ない。
これをやらないと死んでしまうくらい、追い込まれれば眠気は吹き飛ぶのだろうか?
私なら眠って死んでしまいそうだ。
 
ライターとか記者の人たちよ。これを乗り越える術を持っているなら教えてくれ。
 
どうすれば、脳が覚醒するんだよ。
眠いよ。
と言い始めたら眠くなくなってきたか。
もう少しがんばろう。
 
文章を書くことは、眠気と戦うだけではないけれど、眠気に勝てなければ、内容を吟味することもできない。
内容があるから、眠くないということもあるかもしれいが、眠いときに書かなければならないことはこれから多くなるはずだ。
 
このように、文章を書くということには、苦悩がありながら、少しずつ上達するだと思って前に進むしかない。
眠くなくても集中できない、やる気が起きない、時間が無い中で、完成させてしまわなければならないとか、いろいろな苦悩をクリアしていかなければ、文章は完成しない。
 
これらを乗り越えた先に完成があるのだ。
 
何かを生み出すことは、何でも苦しさを乗り越えた先にある。
 
しかしだ。
生み出した後も苦しくないか。
 
「オギャー、オギャー」
「無事生まれて良かった」
 
女性は赤ん坊を産むときの苦しみはかなりのものだと言われている。
大変なのだと思う。しかし、男性である私にはわからない。
それにしても、そんなどっちがどうということが言いたいわけではない。
大変じゃないなんて、言いたいわけでは全くない。
 
そうではなくて、赤ん坊が生まれた後も大変ではないか。
 
確かにかわいい。かわいいという気持ちが勝っているから、子育ての苦労を乗り越えられるのだと思うが、経済的には非効率極まりないし、苦労することになる。その分、人としての学びはバカみたいに多く得られるので、人生としては全く非効率ではないとは思う。
 
しかし、労力はかかる。
 
その他にも、絵を描くこと、彫刻を制作すること、モノ作りをしている人たちは、何かを世の中に生み出している。それだけではなく、人間の行動だって、何かしらのアウトプットであり、残らないけど、行動を残していることになる。言葉を発することだって、言葉を生み出していることになる。
 
これら生み出したものは、あなたが生み出したものであれば、あなたに生み出した責任がかかってくる。
 
「私の長所はやさしさです」と行ったとしよう。この言葉に責任を持てないと信用を無くす。
 
手作りで家具を作っているとしよう。その家具がすぐ壊れるものであれば、家具職人としての信用は無い。
 
文章も同じだ。
 
生み出した文章があれば、その文章の上にまた次の文章がある。
 
よく書けた文章の次に書く文章で期待を裏切りたくない。
そのためにベストを尽くして書く。
ベストを尽くして生み出した文章から、また次の文章が生み出され、期待の応えたい、信用を落としたくないというプレッシャーが大きくなってくる。
 
生み出した後の方がキツくない?
 
しかし、このキツさが無いと、人生の中身が薄まってしまうように感じる。
 
だから、私は文章を生み出す。
 
 
 
 
***
 
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2023-07-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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