メディアグランプリ

週3本も文章を書いたのは自分の中途半端さを理解しているから

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:村人F (ライティング実践教室)
 
 
天狼院書店の『ライティング・ゼミ』では、毎週2000字の文章を課題として提出しなければならない。
原稿用紙5枚分なので、社会人には厳しいところがあるだろう。
 
そして私はこの課題を週3本、提出している。
周りから言われた。
なぜ、そこまでするのかと。
 
理由は単純。
己の中途半端さをよく理解しているからだ。
 
例えば、抱えているのが週1本だけだったとする。
この場合目標は「1記事に全力を尽くし、先生から合格を貰えればよい」という形になるだろう。
しかし私は、そこまでストイックにはなれず「とりあえず出せばいい」と考えてしまう人間だ。
だから週によってクオリティがブレてしまい、残念なことになる場合も多かった。
 
ただ、これが週3本になるとどうなるか。
最低ラインが上がるのだ。
 
今、私が思っているスタンスは「どうせ週3本出して全合格なんて無理だから1本でいい」である。
字面だけ見ると、大変情けなく思える。
しかしこの1本合格は、週1での目標だ。
つまり量を増やすことで、最低ラインを怠けながら向上させたのである。
 
実際、生活も大きく変化した。
週1本だけの場合なら、1時間あれば書けると余裕をブッこいて締め切り直前に悲鳴を上げる時もあった。
しかし週3本だと、流石に量が多すぎるので事前準備をしないとやっていられない。
だから期日の5日前からネタを考えるなど、自然と費やす努力量も増えていった。
そうなると必然、出来上がるクオリティも上がる。
そのおかげで、週3本分が全合格する最高点を達成する場合もあった。
 
このように課題を多く抱えることで自分の力を引き出したわけだが、この考え方は応用が利く。
人間は誰しも、怠けてしまう生き物だからだ。
 
最初に自己啓発を行おうとした時は、立派な志を持ってスタートするわけである。
しかし大抵の場合、それは長く続かない。
あの時の目の輝きはすぐに消え去るのが常である。
 
しかし、やるべきことが多い場合、そうなっても意外と力が発揮できるのだ。
これは誰しもが持っている「最低でもこれだけは譲れないライン」をうまく使えているからだろう。
 
例えば私の場合、自己啓発では課題を必ず全提出しないと気がすまない人間だ。
なぜなら1回サボるごとに、その分の費用を損するからである。
だから意地でも課題の提出だけはやる。
体調が悪かろうが、絶対にだ。
 
そしてこの譲れないラインは、課題を抱えれば抱えるほど上がっていく。
週3本になったら全提出+1本合格という具合にだ。
こうすることで最低限のレベルが、元々の目標まで向上するわけである。
よってダラけていたとしても、やっている内容は遥かに高度となる。
ゆえに出力も比例して大きくなるわけだ。
 
この観点は、挑戦する時のハードルも下げてくれる。
大抵の人がためらう理由は、目標を達成できなかったら失敗だと思うからである。
楽器ならば1曲を最後まで演奏する。
TOEICならば200点アップする。
こういう最初に設定した結果に届かなかったらダメと思うから、どうせ無理だろうと諦めるのだ。
 
しかし本当に重要なのは目標ではない。
チャレンジした際に灯る「最低でもこれはできないとダメだな」と思うプライドなのである。
そして一歩を踏み出せば、そこまでは何だかんだやる。
こうして身につけた力も、立派な勲章だ。
だから高い壁にビビったとしても、やらないよりは遥かにいい効果がでるわけである。
 
しかもこの最低ラインは、続ければ続けるほど上がっていく。
「1年間もギターを続けたのだから3曲は弾けないと」
「TOEICがまだ500点台なのは恥ずかしい」
一見するとネガティブに見える文言だが、いずれも始める前の自分から見れば高い壁を超えている。
つまり継続に必要なのは、目標を持つことではないのだ。
絶対に譲れない最低ラインを突破し続けることなのだ。
 
私が持っている最低ライン「金を払ったからにはちゃんとやる」という安っぽいプライドでも、使いこなせば結構な武器になる。
なにせ文章講座を受講し始めた2年前は、こんなことになるなんて夢にも思っていなかったのだから。
もう当時の私から見たら超人化している。
 
しかし、この力は死にものぐるいの努力で身につけたわけではない。
「譲れないラインを下回らなければいい」という、消極的な姿勢で手に入れたものだ。
ただネガティブな努力とはいえ、続けることに勝る強さはない。
この自信をもとに、ダラけながらも確実に牙を磨き続けよう。
 
 
 
 
***
 
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2023-10-04 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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