メディアグランプリ

書くことが苦手というトラウマがなくなった


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:酒井裕司(ライティング・ゼミ6月コース)
 
 
毎週月曜日の23時59分。
 
天狼院書店の「ライティング・ゼミ」という文章講座は、その時間までに2,000字の記事を仕上げて提出すると、良かった点や改善点などのフィードバックを得られるという、全16回の課題がある。
 
講座がスタートして4ヶ月、次回は何を書こうかと日々アンテナを張り、「んー、これはイマイチかな」「よし、これはいけそうだ!」と常に頭の中で考えていることがすっかり習慣となって、日常に定着している。
 
 
そもそも私がこのようなことを勉強しているのは、遡ること30年以上も前、小学生の時に国語の時間で書く作文や夏休みなどに出される読書感想文が、イヤでイヤでしかたなかったことに起因する。
 
どうしてあんな風に上手く書けるのだろう。
 
先生から高評価をもらって、みんなの前で書いた作文を読み上げている友達をいつもうらやましく思っていた記憶とその時の感覚が今も残っている。
 
インターネットがない時代、「作文が上手になる方法」を知るには、あまりに無知で無力な小学生であった。
 
そもそも、先生や親に上手に文章を書く方法を訊いたような気はするが、返ってきた答えは、「起承転結を意識すること」と「本をたくさん読むこと」こと以外は覚えていない。おそらくそのようにしかアドバイスをもらっていなかったのだろう。
 
ならばと、本屋さんに行って「文章の書き方」のような実用書を手に取る程に切羽詰まっていたわけではないし、おそらくそうしたところで、読みこなせなかったであろう。
 
高校生になる頃には、小説やエッセイ、そして新書のようなものを少しは読むようになって、「誰でも理解できる○○のしくみ」などのノウハウ本で勉強することも覚えた。
 
さらに、大学入試対策として小論文の勉強をすることによって、論理的な文章とはどういうことかは理解することはできた。
 
おかげで、現代文の試験は、よほどの難しい漢字の書き取り以外は胸を張って「これが正解です」と答えられるくらいにはなっており、得意科目の1つとなっていたが、では、文章を書くことが得意と言えるようになったかと言われれば、まるでそうはなっていなかった。というより、むしろ苦手意識の方を持ったままであった。
 
社会人になってからは、資料をつくることは多かったものの、まとまった文章を書くことはむしろ嫌がられ、できるだけ少ない文字数、もっと言えば文章ですらなく、キーワードのみの資料の方が好まれるということもあって、ほとんど書く機会はなくなっていた。
 
ところが、いろいろな境遇が重なって、公私共に組織を束ねる役割が増えてくると、文章力が必要だと感じることが多くなってきていた。
 
それぞれの思いや考えを持った個々人に動いてもらうには、昭和の時代であれば、「いいから、つべこべ言わずにやってくれ」と強権を振りかざして無理強いするようなこともあったかもしれないが、令和の時代となっては、ある程度の分量を持った言葉でこちら側の意図をきちんと伝えなくてはいけない。
 
説明をして納得してもらわないと、なかなか人は動かないし、仮に動いたとしても、それがイヤイヤダラダラでは、高いパフォーマンスは期待できないということが分かってきた。
 
つまり、「何を目指しているのか」「なぜやるのか」などをちゃんと伝えなくてはいけないのだ。
 
今は、YouTubeやPodcastなど、映像や音声などでも思いや価値観を伝える手段が選べる時代ではある。
 
しかし、同じ情報ではあっても、はやり文章というのは、カタチとして目に見えるものであり、時間的に留まっているものなので、“いつもそこにある”安定感は他とは比べものにならないくらい重要だと思っている。
 
つまるところ、またしても書くことに向き合わなくてはいけない状況になったわけだ。
 
そんな折りに知ったのが、この講座だった。
 
果たして講義を聴いていると、「ABCユニット」など初めて聞く独自の作法もさることながら、最後まで読まれる文章の書き方をとても具体的に解説してくれることに驚きを隠せなかった。
 
なんて分かりやすいんだろう。
 
なるほど、文章って、そういう作法と観点で書けば良いんだ!
 
ああ、これならきっと書けるようになるぞ。
 
というか、これって中学とか高校の国語の時間でみっちり教えたら、日本の国力がどれほど上がるんだ?
 
こんな再現性のある方法論と知識体系は、まさに科学ではないか!
 
こんな感じに、毎回の講義は感動の連続であった。
 
そして毎週の課題に取り組むたびに、目に見えて書くスピードが上がってきたし、少しずつ上達している実感も持てるようになってきた。
 
いつも丁寧に読んで講評をしてくださる担当の方々からすると、「おいおい、その程度のレベルで満足するなよ、まだまだ先は長いぞ」と苦笑いされるかもしれない。
 
まだ書くことが娯楽になるほどの領域に達してもいない。
 
しかし、何年かかるか分からないが、この先きっとそうなれると確信が持てたことはとても大きな収穫である。
 
 
 
 
***
 
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2023-10-05 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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