メディアグランプリ

宿題の真の価値、それは「ギフト」である理由


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:かりやコージ(ライティング・ゼミ10月コース)
 
 
宿題と聞くと夏休みの宿題を真っ先に思い出す。そして「宿題」という言葉は自分の中にさまざまな感情を沸き起こさせる。
 
あなたにとって「宿題」という言葉はどんな感情を沸き起こすだろうか? 僕にとっては宿題は重荷であり、避けられない義務であり「気が重い」「やりたくない」「面倒」などの感情をもたらす。宿題はない方が嬉しい。楽しいことだけをしていたい。
 
でも、大人になり学び場においても宿題という名の課題は避けて通れないものだ。今参加している「ライティング・ゼミ」でも、最初から宿題の話である。しかも、毎週実施で16回もある。
 
それを聞いただけで気が重たくなった。そして、脳は便利なことにすぐに言い訳を考え始めてくれる。仕事が忙しいから毎週は難しい。半分の8回くらいなら出来そう。うん、それならいい! と思った。
 
なお、僕の仕事は創業期の経営者のコンサルタントであり、日々セミナーやコンサルティングを実施している。つい先日も8回連続のセミナーの第1回目の講義があった。
 
その場で、1回目の講義の最後に
「2週間後の第2回講義までの楽しい宿題だよ!」
と宿題を出している自分がいた。
 
何とも矛盾しているではないか。自分は宿題が嫌なのに、宿題を出しているのだ。
 
では、自分はなぜ宿題を出しているのか?
 
それは、知識だけでは不十分だからだ。受講生は全員、起業したばかりの経営者たちだ。彼ら彼女にとって重要なことは経営やマーケティングに関する知識を得ることだけではない。得た知識をそれぞれの事業で実践し、お客様に価値を提供し、価値の対価として売上を上げ、事業を持続可能にしていくことだ。
 
そのためには、知識を実際に使ってもらう必要がある。もちろん、うまくいくこともあれば、うまくいかないこともある。でも、それでいいのである。宿題で実践してみてうまくいった時は「こうすればうまくいく」という経験が積み重なり、うまくいかなかった時は、僕からそれはなぜなのか? 次はどうすればいいのか? についてフィードバックをもらうことで次のステップにつなげることができるからだ。
 
そして、こうしたアクションを通して得た知識がひとりひとりの血肉となり身についていくのである。経営においては、知識を得たら、それを実際に使ってみる。そのために実践を促す宿題は必要不可欠なのである。
 
そうなのである。
大人が望む結果を得るために学ぶ時に重要なのは、知識を得るだけではなく実践することである。さらに、実践した結果をプロの目からみてフィードバックをもらう。なぜうまく行ったのか、なぜうまく行かなかったのか。
 
例えば、ある三ツ星レストランのシェフが開催する料理教室。毎回の宿題は、その日の料理教室で学んだ料理を自分なりにアレンジして次回持ってくることだ。
 
そして、持ってきたものを三ツ星レストランのシェフが味見してアドバイスしてくれる。ちょっとした塩加減やスパイスの調整、作る過程でひと手間加えることなどを教えてくれるのだ。そのアドバイスを実際にやってみると、格段と美味しくなる。
 
プロが自分が望む結果のためにどうすればいいかを教えてくれる。こんないいことはない。「ライティング・ゼミ」の宿題もそうだ。自分が書いた文章をプロが添削し改善点を教えてくれるのである。
 
そういえば、僕にこのゼミを紹介してくれた人が
「このゼミは文章を何度も添削してくれるからすごくいい!」
と言っていたのを思い出した。
彼女は「宿題が16回もある」という言い方はしていなかった。
 
言葉というのは便利でもあり難しいものだと思う。世の中には便利な言葉がたくさんある。それひとつで何を意味するかががわかる。「宿題」もそのひとつだ。
 
でも、便利な言葉というのは、人それぞれの解釈やイメージが伴う。「宿題」については僕の場合は、気が重い、やりたくない、面倒などだ。そして、脳は気が重い、やりたくない、面倒なことは、やる気をそぎ、出来ない理由、やらない理由を考えだす。
 
厄介なものである。そして、僕と同じような人も多いのではないかと思う。
しかし、大人になってからの学び場における宿題は、本来そうではないのである。自分が得たい目的のために必要なものであり、さらにはその学び場の講師などプロが個別にサポートしてくれる。これは嬉しく、ありがたいことだ。なぜなら、それは自分にとって必要なこと、得たいものにつながっているからだ。
 
「宿題」という言葉の持つ重さは、僕らの心に無意識の抵抗を生み出す。そして、僕は考えた。もし、この宿題を「ギフト」と呼ぶのだとしたら、どうだろうか? ギフトは、喜びと期待をもたらし、僕らの心を軽くする。
 
そう、ライティングゼミの宿題も、ゼミからのギフトと捉えることができるのだ。プロからの助言を受け取るチャンス、それは真に価値あるギフトであり、僕らにとって貴重な機会となる。僕のサービスに置いても同じだ。
 
もちろん、お題をだし、期限までに行うものとして「宿題」というのはわかりやすい。だから僕自身、自分のセミナーやコンサルティングにおいても今後も「次回までの宿題」という伝え方はするだろう。ただ、これまではそれで終わっていたが、今後はそれで終わらせずに宿題の真の意味、真の価値はみんなにとっての「ギフト」になるのだということを伝えて行こうと思う。
 
言葉ひとつが時には目の前の人の未来を変えるきっかけになることもある。これまでは言葉を安易に使っていたのかもしれないということも気づかされた。ひとつひとつの言葉を安易に使わずに大切にしていこうと思う。
 
なお、人とは現金なものである。ギフトと言われるともらわないともったいないと思う。このライティングゼミの宿題も、ゼミからのギフトと考えたら全部もらわないともったいない! と思えるようになった。
 
おかげで無事2回目の宿題も書くことが出来たのである。この課題に対するどんなギフトが届くか楽しみだ。そして、あと14回のギフトも、もれなく受け取っていこうと思う。
 
そして、僕自身もこれからも自分の受講生、クライアントたちへギフトを届け続けてこうと思う。ひとりひとりの望む未来のために。
 
 
 
 
***
 
この記事は、天狼院書店の大人気講座・人生を変えるライティング教室「ライティング・ゼミ」を受講した方が書いたものです。ライティング・ゼミにご参加いただくと記事を投稿いただき、編集部のフィードバックが得られます。チェックをし、Web天狼院書店に掲載レベルを満たしている場合は、Web天狼院書店にアップされます。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

お問い合わせ


■メールでのお問い合わせ:お問い合せフォーム

■各店舗へのお問い合わせ
*天狼院公式Facebookページでは様々な情報を配信しております。下のボックス内で「いいね!」をしていただくだけでイベント情報や記事更新の情報、Facebookページオリジナルコンテンツがご覧いただけるようになります。


■天狼院書店「東京天狼院」

〒171-0022 東京都豊島区南池袋3-24-16 2F
TEL:03-6914-3618/FAX:03-6914-0168
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00
*定休日:木曜日(イベント時臨時営業)


■天狼院書店「福岡天狼院」

〒810-0021 福岡県福岡市中央区今泉1-9-12 ハイツ三笠2階
TEL:092-518-7435/FAX:092-518-4149
営業時間:
平日 12:00〜22:00/土日祝 10:00〜22:00


■天狼院書店「京都天狼院」

〒605-0805 京都府京都市東山区博多町112-5
TEL:075-708-3930/FAX:075-708-3931
営業時間:10:00〜22:00


■天狼院書店「Esola池袋店 STYLE for Biz」

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋2F
営業時間:10:30〜21:30
TEL:03-6914-0167/FAX:03-6914-0168


■天狼院書店「プレイアトレ土浦店」

〒300-0035 茨城県土浦市有明町1-30 プレイアトレ土浦2F
営業時間:9:00~22:00
TEL:029-897-3325



2023-11-02 | Posted in メディアグランプリ, 記事

関連記事