メディアグランプリ

誤字脱字は誰にも解けない呪い


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:上山竜太(ライティング・ゼミ10月コース)
 
 
「文章」を仕事でもプライベートでも取り扱う人にとって避けて通れない誤字脱字。まるで祓っても祓っても降りかかる誰も解けない呪いのような存在。
本来とは違う文字を入力してしまう「誤字」、必要な文字が抜けてしまう「脱字」。誤字脱字をしたくてしたい人などいないとは思うが、一体、どうすれば自分の文章から誤字脱字を完全に取り除くことができるのだろうか。あなたの文章に誤字脱字はありませんか?
 
現代のコミュニケーションは文字の果たす役割は大きい。仕事のようなしっかりした文章だけではなく、LINE等のSNSでも文字を使ったコミュニケーションが行われる。老若男女、生きていく上で文字は避けられないものだが、文字があればそこに誤字脱字が存在する可能性がある。
 
令和の時代に生きる人であれば、仕事で作成する書類や、コンテンツの文章については、おそらく多くの人がパソコンやスマホで作成するであろう。
仕事で書類を作成する際、パソコンで作った書類はどんなにディスプレイとにらめっこしても、誤字脱字はなくならない。なくならないというより、すべてを見つけきることができない。ChatGPT等の今話題の生成AIに文章の添削をお願いしても、単純な脱字を指摘してもらえるケースは多いが、誤字については指摘してくれないケースもある。最終的には人の目で誤字脱字をチェックするしかないのだが、自分でどれだけ確認し、「これでもう完璧だ!」と思っていても、やはりそこに誤字脱字は存在する。
 
自分なりに誤字脱字を無くすために工夫はした。一番効果的だと感じているのは、紙に印刷し音読することである。とにかく、一字一字を見逃さないようにしなければならないと考えた。目と耳と口で確認をする。紙に文章を印刷すると、不思議なほど自然にスッと誤字脱字が浮かんでくることがある。
 
不思議なものだ、あれだけディスプレイとにらめっこしても見つからなかったのに。もちろん、書いている間は当然ながら、誤字脱字なんかないように書いている。自分が正しいと思っている前提があるため、誤字脱字をチェックしようにも、「間違いはない」という前提でチェックをしてしまうのだ。そうすると、余計に誤字脱字など見つけることができない。
 
「紙に印刷すると誤字脱字がすぐわかる」
これは自分だけの感覚なのかな?と思った。しかし、「紙に印刷しないと誤字脱字見つからないよ!」とSNSに投稿してみたところ、複数の人から「自分も印刷しないと誤字脱字が見つからない」という反応があった。なんだ、意外とみんなそうなんだな。なぜ、ディスプレイを見ても誤字脱字が見つからないのに、紙で見るとすぐに誤字脱字が見つかるのかはわからない。呪いのほうから祓ってほしくなっているのだろうか。とにかく、今でも紙に印刷して確認することは必須である。
 
仕事で書類を作成し、作成した書類の内容を確認してもらう時、誤字脱字に関して大変厳しく指摘いただくことがいるが、個人的にはすごく苦手である。本来ならミスはミスなので確認してもらう前に自分ですべて見つけ、修正しておかなければいけないのだが……ライティングを学んでいる身分でこんなこと言っても良いのかとは思うが、いい加減な性格なので「ちょっとくらい違っても伝わればいいじゃん」と思ってしまう。多少の誤字脱字くらい見逃してくれよと思う。
 
もちろん、誤字脱字の結果、意味合いが変わってくる場合の話は別である。誤字脱字をした方も、決してわざとやっているわけでも、したくてしているわけでもない。ただ、中にはたった一文字欠けただけでも漢字の変換誤りがあっても意味は十分伝わるのに……と自分のような人間は思ってしまう。厳しい指摘があると、指摘されることが怖くなり、文章や資料の作成が嫌になってしまうケースも聞く。
 
ライティング・ゼミのような場であれば、「文章を作成しない」ということは非常にもったいないし、ありえない。せっかく、作成した文章を添削してもらえるのだから使わない手はない。
それに、添削してもらった結果、天狼院独自の「鼻毛ルール」についてや、ゼミで学んだことが活用できているかどうかという指摘はあるものの、誤字脱字に関する指摘はない。本当にないのか、優しいのでそこには触れてくれないのかはわからない。
 
もちろん、「ちょっとくらい違っても伝わればいいじゃん」なんて甘えた考えは捨てたほうがいいし、捨てたい。今書いているこの文章だって、自分が書いて満足するだけではなく、一応は人様の目に触れてもいいように書いている。そんな中に誤字脱字があれば読んでいる方もがっかりであろう。
 
それにしても、世の中の出版物については、「誤字脱字が一切ない」に近いレベルで存在しない。どういうことなのであろう。数年前にドラマでもあったが、校閲という仕事のすごさに他ならないのである。しかも、校閲の仕事は誤字脱字を見つけるだけではなく、内容や不適切な表現等、ありとあらゆる文章の確認を行っている。いったいそこにはどのような技術や技が存在するのか。内容の確認をしながら誤字脱字をヌケモレなく発見するというのは、どのような経験を積み重ねることでたどり着けるのだろうか。私のような人間からすると、信じられない、たどり着けない世界のように感じる。まるで校閲を仕事にする人は呪いを祓うエクソシストではないか。
 
探しても探してもなくならない誤字脱字。自分の文章から誤字脱字を完全に排除してくれる仕組みがあれば、私は喜んで課金をするだろう。校閲の極意を学んでみたいと思う。しかし、その前に「ちょっとくらい違っても伝わればいいじゃん」なんていう気持ちを捨てるほうが先なのかもしれない。
 
 
 
 
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2023-11-15 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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