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アップデートVer.『強くて賢くて美しい女性』

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*この記事は、「絶対麗度ライティング」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

絶対麗度ビューティー・レコーディング・ラボ

記事:春紀 沙和(絶対麗度ライティング)
 
 
暗い部屋の窓から少しこぼれる光。その光の方向に向ける表情は肩の力が抜けていて穏やか。でも静かなる芯の強さも感じる。
 
最近の秘めフォトの中で一番のお気に入りの写真。こんな表情もできるようになったんだ。
 
「私は強くて賢くて美しい女性になる。」
 
初回に提出した絶対麗度ライティングでこう書いた私。絶対麗度が始まって半年が経った今、読み返して率直に思ったのは、「本当の自分を見せていない。格好つけて何かを隠そうとしているし、なんでそんなに強がってるの?」だった。
 
これまでずっと「美しくあり続けるためには、強く賢くあり続けなければならない。」と信じていた。
体型維持のためのトレーニングや食事管理を続けるには、正しい知識や意志の強さが必要。辛いことや腹立たしいことがあった時でも美しく笑うためには、感情をコントロールする賢さと強さがマスト。
 
でも、半年前の私は分かっていなかった。
 
「本当に美しくなるためには、自分の醜さと弱さと向き合って受け入れることが必要。そして、痛みが伴ったとしても、自分の中で変えていくものと変えなくてもよいものを見極めて行動し続けることが大切。」ということを。
 
この半年間、自分のイケてないところやダメなところを何度も何度も突きつけられた。
 
悩み苦しんでいる友達を助けることができず、自分の無力さを思い知らされた。仕事では納得のいくような評価がもらえず、上司の言動に何度も腹を立てた。恋愛のことでは悩みに悩み、夜眠れない日々が続いた。撮影の前に怪我をしたこともあって、自分の鈍臭さを痛感した。しかもトラブルや事件は、撮影の数日前に起きることが多かった。
秘めフォトは楽しい感情しか生まれないイベントだから、1年間撮影に通い続けるのは容易いことだと思っていた。でも、撮影をキャンセルしよう……。と思うことが何度もあった。
自分の思い通りに行かないことが立て続けに起こり、周りに怒りをぶつけて、大事な人を傷つけたこともあった。とにかく自分の感情がついていかず、1人でたくさん泣いた。
目は腫れぼったくなり、満足のいく睡眠時間は取れず、吹き出物もできて、仕事に行くのにメイクを疎かにする日もあった。
そんな日に鏡で見た自分の顔は、本当に醜かった。
笑ってしまう程、「強くて賢くて美しい女性」からは程遠くなるばかり。感情に任せて怒りや悲しみをぶつけて泣くなんて、私が思う美しい人とは真逆なのに。
「私って弱くて賢くない人間だなぁ。あ、そもそも私は強くないし、そんなに賢くもなかった。」と痛感する日々。弱くて醜い姿を隠して強がる余裕すらもなくなった。
それでも、半年間続けてきたことが2つある。
一つは、毎日のジャーナリング。ありがとうと思ったこと、楽しいと思えたこと、面白いと思ったこと、人から言われて嬉しかったことを1日最低1つ以上書く。良いことなんか何にもなさそうな日でも、無理くり探して苦し紛れに書いていた。
そんな日は決まって、「ご飯がおいしかった、ありがとう。」と書いていた。
今までは嫌なことが続いて精神的に追いつめられると、食欲がなくなり体調不良になっていたのに、この半年間は、どんなに辛いことや腹立たしいことがあっても、ご飯は毎日食べていた。そして、美味しかったと毎日感謝の気持ちを表していた。
日々の小さな良いことや褒められたこと、ありがとうの気持ちを少しずつ積み重ねていくことで、弱くて愚かで醜い部分の自分も受け入れられる余裕が、徐々にできてきたのかもしれない。ネガティブな自分も認めて受け入れる。
すると、前と比べてメンタル面で凹まなくなってきた。ダメでイケてない部分もそれはそれで私。そう思えるようになった。そして、そんな自分を周囲にさらけ出せるようになってきた。
相変わらず弱くて未熟な私だけれど、きっと良い方向に少しずつ変わってきている。
もう一つは、毎月の撮影に参加すること。なんとか1年間絶対麗度を続けたい。絶対麗度に参加しなければ絶対に出会うことのできなかった自分の姿を見たい。どんな姿でも撮ってもらおう。続けることで、私は良い意味できっと変われるだろうし、得られるものがきっとあるはず。
 
毎月の秘めフォトの撮影をお守りのように思っていた。
改めて、半年間撮り続けていただいた、たくさんの写真を見てみる。
写真では、楽しそうだったり、自信に溢れた表情をしていたり、力強い眼差しを向けていたり、穏やかな笑顔を浮かべていたりする。
どんなコンディションの時だって。
悩み、怒り、泣き続けていたって、写真の中の私は、嘘みたいに良い感じ。カメラマンの三浦さんやアシスタントの松下さんや鳥井さん、周りの参加者のみなさんのおかげなのは言うまでもない。でも、辛い時でもイライラが止まらない時でも、撮影では切り替えられる。自信にもなった気がする。
顔や身体には傷があるし、大きな顔と鼻に太いふくらはぎ。色白とは言えない肌の色。なかなか理想通りではない。毎月写真を撮ってもらっている以上、コンプレックスを改善できるように努力はしていきたい。 
 
それでも、今の自分は美しい。きっとそう、絶対にそう。
 
自分のコンプレックスやウィークポイントは写真に表れる。でも、コンプレックスやウィークポイントの数だけ、いや、その数以上にストロングポイントもあり美しい。
「人は、常に強くて賢くいられる訳なんかない。でも、弱くて愚かなところがあるからこそ人間であり、そして美しい。」ということにようやく気づく。
 
それなら私は、半年前に掲げた「強くて賢い美しい女性」に本当になりたいのか?
 
今でも「強くて賢くて美しい女性」になりたいと思っている。
 
でも、自分の弱さや脆さを隠すために強がったり小賢しくいるのではなく、肩の力を抜いて、少しずつでもコツコツと着実に前進できるようになりたい。
 
残り半年間に向けて、改めて目標設定をする。
 
私は、自分の弱くて愚かで醜い部分も認めて愛せる「強くて賢くて美しい女性」になりたい。
そして、私の愛しい大切な人をもっともっと愛したい。愛しい人の良いところもそうでないところも全部愛せる、全てを包み込める優しさのある女性になりたい。
自分の弱さや愚かさ、醜さを優しく受け入れながら、少しばかりの光を手繰り寄せる。穏やかな希望に満ち溢れた眼差しを向けて、そして輝く。お気に入りの写真の中の私のように。
これは妄想でもファンタジーでもなく、リアルな話。
理想の「強くて賢くて美しい女性」、アップデート開始。
 
 
 
 
***

この記事は、天狼院書店の「絶対麗度ライティング」にご参加の方が書いたものです。

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2024-08-24 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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