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セカンドキャリアは終わりの始まり

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*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

上所祥子(ライティング・ゼミ6月コース)

 
 

バリバリ働いているあなたへ
 

セカンドキャリアについて、考えたこと、ありますか?
 
 
おっと、いきなり言われても、困るかな。いまや、日本人の平均寿命は、男性81歳、女性87歳、しかも毎年伸びている。他人事と思っているかもしれないが、誰しもいつかはやってくる。セカンドキャリアは「第二の人生における職業」という意味の和製英語だ。もともとは、プロスポーツ選手の引退後のキャリアチェンジを指していたが、いまや、定年退職後や、転職など、幅広くつかわれている。
 

人生100年時代といわれる中、定年退職後の60歳からの第二の人生について、考えてみよう。
 

生まれてから、学校教育のあと、仕事をして、定年退職して、年金もらってのんびり過ごす。悠々自適、かつては、それが当たり前の生き方だった。しかし、いま、60歳になった時、人生をどのようにとらえたらいいのだろうか。
 

アメリカの心理学者のウィリアム・ブリッジス(William Bridges)は、キャリアの転機を3段階に分けて乗り越えようと提唱した
 

何かが終わった時
中立期
何かが始まった時
 

第一の人生は、何かが終わったとき。60歳までは、食べてくための仕事をした。家族を養うため、子供の教育のために仕事をし、やりきった。だから、これからは、やりたいことをやりたい!
 

一つのステージを終えたあと、中立期にエネルギーを養い、次の新しいステージに昇るイメージだ。中立期をどう過ごすかで、次に始まるセカンドキャリアが変わりそうだ。
 

第二の人生は、自分が本当にやりたいことをやれるチャンスだ。では、自分がやりたいことって何? 心から打ち込めることは何だろう?
わたしは、短大を卒業して一般企業に入社した。誰もが名前を知っている一流企業だ。良い会社だったし、仕事も色々な経験をさせてもらった。若い頃は仕事以外のクラブ活動や、社内行事にも参加し、楽しい思い出も沢山ある。社内外のさまざまな人たちと関わり、仕事が私を成長させてくれた。この会社での40年間が、今のわたしをつくってくれたし、だから、今のわたしがある。そう思っている。そして、会社を定年退職して、私の中の第一の人生が終わった。やり残したことはないし、やりきった。一片の悔いもない。
 

わたしは現在、定年前に資格を取得していたキャリアコンサルタントの仕事をしている。やりたかった仕事なので、いまはとてもハッピーだ。正直なところ、定年退職を決めた時は、何も決まっていなかった。しかし、なんとかなるだろう、という、根拠のない自信があった。
 

いまは中立期だと思っている。なりたかったキャリアコンサルタタントの仕事についているのだが、本当は、キャリアを教える講師になりたい。仕事仲間には、講師業の人も多いのだが、わたしは実務経験がないので、トライできないのだ。そのため、上位資格にチャレンジしている。昨年の試験は、初受験で、まるで歯が立たなかったのだが。
 

なぜ、資格を目指すかというと、キャリアコンサルタントの資格が、今の仕事の扉を開いてくれたからだ。次のステージにいくためには、さらに上位資格が必要というのは、わたしの勘である。きっと、資格が、次の扉を開いてくれるに違いない。
 

思えば、キャリアコンサルタントの仕事も、何もないところから始めた。今、仕事ができていることが不思議といえば不思議だ。前の会社に在職中に、資格を取得した。当時は副業が許されなかったため、キャリアではなかったが、電話ボランティアを始めた。そして、5年ほどで、定年を迎えた。再雇用の道もあったのだが、迷いに迷った末に、退職を決意した。
 

思えば、叶う! 叶うように、努力する!
 

では、やりたいことがなかった場合はどうしよう?
 

セカンドキャリアの選択肢は、多数考えられる。定年後は、家でのんびりすごす、という人もいる。自由気ままに、お庭やベランダで花や野菜を育てる。友人たちとランチをしたり、趣味のテニスで家族や友人たちと楽しく過ごすのだという。それも楽しそうだ。
 

また、コロナ禍で、行けなかった旅行に行くという友人もいる。母親といく、友人同士でいく。これも楽しそうだ。
 

仕事を選ぶにしても、のんびりを選ぶにしても、第二の人生で、大切なものがある。
 

それは、お金と健康だ。
 

お金。第二の人生で、本当に自分のやりたいことをやるには、人生100年時代を見据えるなら、100歳まで生きても生活できる、お金の計画が必要だ。公的年金は、若い人ほど、目減りする。しかも、支給開始年齢も、どんどん延びている。今のうち、若い間に計画し、60歳以降は、収入がなくても、生活できるくらいの生活設計ができてはじめて、やりたいことができる。なぜなら、やりたいことをやれたとしても、生活できるほどのお金が稼げるかどうかは、わからないためだ。
 

だから、精神的にリッチに暮らしたいなら、若いうちから資金計画をしておこう。
 

そして健康は、何よりも大切だといっていいだろう。
 

第二の人生で、セカンドキャリアを成功させる秘訣は、やりたいことができる環境を整えておくことだ。
 

そうすれば、何かがはじまる、いや、何かをはじめるのだ。
 

 
 
 
 

***

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2024-09-18 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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