「へそ」は、パワーアップの秘密のボタン!
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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜
記事:松本尚美(ライティング・ゼミ)
□運動音痴な体育教師
私は保健体育の教師をしていた。体を動かすことは好きなのだが、運動はカラキシしだめ。道具を持ってボールを追いかけるなんて無理。リズム感もない。ダンスをしたら1人だけ反対回りをしてしまう。
しかし体育教師であることに誇りを持っていた。
先輩の体育教師から「どの教科よりも医者に近い仕事だ」と言われ、なるほど! と感銘を受けたからだ。
医者の世界でも 「病気を治す医者より、病気にならないようにする医者の方がもっと上級」と言う話があるという。
学校で体や心の管理の仕方を学び、健康な一生を送る土台を作る。これが体育教師の役割だと思うと、気合が入った。
□スポーツは体を壊す。
私が40代に入ってからは体がボロボロ、腰が痛い。膝が痛い。腕が痛い。
私の周りの体育教師の間では「スポーツは体を壊す」と密かに語られていた。
私は、下手くそながらも中学高校6年間バレーボールをしていた。レシーブの練習の時に何度も床に膝を打ち付けた。膝に水が溜まり、腫れたこともある。
整形外科医に診てもらった。「無理するな。今は大丈夫でも中年になってから必ず出てくる。安静にしろ」と注意された。
医者の言う通りだった。40過ぎると。知り合いの体育教師も「肩が痛い」「腰が痛い」あちこちに不調を抱えていた。
□いろいろな健康法を試してみる。
調子が悪くなったとき、初めはずっと整形外科に通っていた。
患者が多く、一回の通院に2時間は待たされる。大変な思いをして5年間通ったが、改善しなかった。そして「加齢によるものだから」と見放されてしまった。
「西洋医学と東洋医学の両方を学んでおくと、どちらかに答えが見つかる」と言うのを聞いて東洋医学に関心を持つようになった。
□東洋医学の一つのツボ、「へそ」の神秘
ある時、「へそほぐし」なるものを体験してみた。
へそをほぐすと、腸からセロトニンが放出される。セロトニンは「幸せホルモン」で知られるが、痛みを軽減する効果もあるそうだ。
「へそをほぐして痛みが軽減するなんてありえるのか?」半信半疑だった。
ある日の仕事帰り、痛みで一歩も歩けなくなった。家まで徒歩15分ぐらいの距離がある。藁にもすがる思いでおへそほぐしを試してみた。
すると不思議な事が起こった。歩けた。痛みが完全になくなったわけではないが、家まで歩いて帰り着くことができた。家についてまもなく激痛がぶり返したので、効果があったのは20分ぐらい。「へそほぐしすごい。けど、そんな程度」リアルな面白い体験だった。
同じ頃、へそほぐしを試してみた高校生から。「へそほぐしすごいよ!」
「腕立て伏せ100回を目指して毎日練習している。へそほぐしをした後体がビックリするほど軽くなって楽に達成できた」
早速試してみたら、ロボットスーツ装着とまでとは行かないが、自分ではないようなパワーが出る。
普通のガソリンからハイオクのガソリンに変えた位はパフォーマンスの違いがあるかもしれない。
□実験してみた。
中学、高校生や70代の女性。大学生。京都の鴨川沿いの広場でサッカーコーチをしている男性に声をかけたりしながら、ある実験をしてもらった。
1分間腕立て伏せをする→ 5分間へそほぐしをする→ 1分間腕立て伏せをする
こうしてビフォーアフターを比べる。
体力のない人は1分間の腕立て伏せが「きつい」というのがわかったので、そのような場合は30秒とか20秒に減らしてみた。20秒では変化がわかりにくいのがわかったので、30秒位が適当だ。
9割方の人は、へそほぐしをした後の腕立て伏せ回数が増えた。1~2回増えた人から、ほとんど倍近く増えた人までいた。
後の1割は変わらず、か、体力がなく疲れてしまい2回目の方が減った。
□「へそ学」があるらしい
ある人が「私は京都でへそ学というのを広めている人を知っている。また紹介してあげるよ」へそを通じて人類が皆つながっていること。体内に受精した時から、地球上に生まれた生命の進化を一通り経て1人の人として生まれてくると言うような教えがあるそうだ。
へそ学の人とはまだ会う事はできていないが、会ってみたいものだ。
□父の臨終の際ハートレイトが上がった。
父が入院している病院から電話。「呼吸が変わった。意識もない」早朝に母、弟、私の3人で駆けつけた。
ベテランのさんからは「今日かもしれないですよ!」と言われた。
家族が見守る中、父のハートレート(心拍数の)のモニター数値が急に下がる。「23」かなり低い数字を示していた。
中国ではおへそを「神闕(しんけつ)のつぼ呼んでいる。気付けに使うらしい。そのようなことを思い出した。
「何とか回復してくれ」と必死になって父のおへその上に手を置いて撫でてみた。すると驚いたことに23から46まで数値が突然上昇した。
臨終の瀬戸際に写真を撮るなんて気分にはなれなかった。が、後になってみると写真に撮っておけば証拠が残ったのに、と少し残念。
「おへそ」の威力はすごい! ビックリ体験だった。
□懸垂が突然10回できた!
直近のことだ。
2ヶ月前からハマっているのが懸垂。
はじめは1回もできなかった。
コツコツ毎日努力をしていると、絶対無理、無理!と思っていた回数を、一進一退ながらも増やすことができている。
先日8回もできてびっくりした。
そしてその翌日のことだ。しっかり準備運動して、最後におへそほぐしを5分間ほどしてから懸垂に臨んだ。
なんと、突然10回もできてしまった。
□へそは、パワーアップの秘密のボタンだ!
血流が良くなり、体温が上がり、おへそからセロトニンやドーパミンなどの快楽ホルモンが出てきてパフォーマンスが上がる。
オリンピックでドーピングが禁止されているが、おへそをほぐすことによって体内から出てくる物質は、ドーピングには引っかからない。
へそほぐしをスポーツに使わない手は無いじゃないか?!
お金もかからないから、誰でもがもっと活用したらいい。
怪我を体験しておへそほぐしパワーで元気になった私としては、ぜひみんなに知って活用して欲しいと思っている。
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