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仕事で家にいないパパ、愛情は一緒にいる時間の長さに比例するのか?


*この記事は、「ライティング・ゼミ」にご参加のお客様に書いていただいたものです。

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記事:曽布川 洋平(ライティング・ゼミ9月コース)
 
 

 世の中には「家に帰ってこないパパ」という人たちがいます。残業でいつも帰りが遅い、会食や出張が多い、あるいは単身赴任している人たちで、別居しているわけではありません。
 
 私自身、出張が非常に多い時期があり、育児を妻にほぼ丸投げしていたのでわかりますが、一緒にいる時間が短くなるほど、夫婦間の関係は不安定に感じられることが多くなります。
 出る側からすると、家にいる時間が短いからと言って家族に対する愛情が薄いということはないと言いたいところですが、一緒にいるから親愛の情が湧くのも否定できません。
 
 私も妻のことを愛していますので、不安にさせないようにどうすればいいか、ということを常に考えていました。
 その数年間の経験から「愛情は時間に比例しない!」を実践するための方法を書いてみたいと思います。なお、男女について「家にいない夫」「家にいる妻」で書きますが、気になる方は逆転して読んでください。
 
 最初に結論を言えば、私がやっていたことは、
 
「愛情を形や行動で示す」
 
ということに尽きると思います。
 
 何に愛情を感じるかは、その人の価値観や環境によって異なりますが、常に有効なのは「プレゼント」です。
 私は女性へのプレゼントを選ぶのがそれほど得意ではないので、とにかくお花を送っていました。誕生日、結婚記念日、母の日には必ず、大きめのフラワーアレンジメントを、知り合いの花屋さんに届けてもらっていました。生花は意外ともらう機会がなく、もらって嬉しくない人はあまりいないものの一つです。
 
 愛情の示し方はプレゼントだけではありません。妻の希望に応えることも大切です。
 例えば、私の妻はお祭りが大好きなので、とにかく地元のお祭りの期間(3日間)は予定を入れず、子どもたちの世話は全部引き受け、完全サポート体制で送り出していました。彼女が望んでいることなので、これは普段いないことによるマイナスポイントを帳消しにするインパクトがあります。
 人によって望むことは異なりますので、必ずこうすればいい、はありません。妻が望むのは、話を聞いてほしい、一緒にライブに行きたい、たまには子どもたちを預けて遊びに行きたい、などかもしれません。妻が大事にしたいことに応える(叶える、してあげる、などと考えるのはおこがましい。一緒にするのです)ことが、愛情を行動で示すことです。
 
 そして、愛情の示し方としてさらに重要と考えていたのが、
 
「説明責任を果たす」
 
ことです。
 
 唐突な話ですが、私は経営者なので、出張の多い夫と妻の関係が、経営者と株主の関係に見えてしまいます。
 どういうことかというと、経営者という人たちは、株主という会社のオーナーに選ばれ会社を経営します。株主は経営を任せますが、そこには信頼が必要です。
 そこで経営者に求められるのが「説明責任」です。具体的には、
 
・どうやってお金を使うのか
・どのくらい儲かる予定なのか
・今後、どのように事業を進めていくのか
 
などを説明し、株主に理解を求めます。
 
 配偶者は株主ではありませんが、同じように「きちんと説明する」ことが信頼関係を作るのではないかと考えていました。
 人によって、どこまで仕事の話を聞きたいかは様々でしょうが、人間は「いつ、誰と、何をしているか」がわかると安心するものです。
 
 具体的には、何はともあれスケジュールを共有することが必須です。今であれば、自分のスマホのカレンダーを共有設定にするのがベストです。実際、妻は私のスケジュールを全て知っています。不在がちだとしても、スケジュールを把握していることは安心感につながります。
 逆にスケジュールがわからないと、いつ帰ってくるのか、食事はどうするのか、朝早いのか、となり自分や家族の予定も立てられないことになります。これは大きなストレスになるとともに、何をしているのか、疑いが生まれる土壌になります。
 
 また、誰といるのか、も重要な点です。
 相手の顔が見えるだけで安心感が違います。それが妻の知っている人であればなおさらです。
 大半は会社の人や、仕事関係の人でしょうから、一度くらいは会う機会を作ったり、写真を見せたりしながら誰と会っているかを知って、夫は誰といることが多いのか、それはどんな人か、を伝えることも説明責任の一つです。
 
 そして、何をしているか、は仕事の細かい部分だったり、機密情報があったりするでしょうから、話せない、聞いてもわからない、があるかもしれません。おおまかなことが伝われば十分だと思います。
 ちょっと微妙かもしれないのは、会食(の二次会)で女性のいるお店に行く時などです。もちろん自分で望んで行くわけではなくても、毎回どこのキャバクラに行ったとか、そんなことは聞きたくない妻が多いでしょうから、聞きたくないことは黙っておきます。
 
 とにかく説明責任を果たす、つまり説明できないことはしない、ということが、信頼関係を築き、長い目で見た「愛情を示す」ことだと私は考えてきました。
 
 「家にいないパパ」も、好きで家にいないわけではありません。普段いないからこそ、休みの日には愛情をたっぷり注ぐことができる、という側面もあります。
 よければ私の経験を参考にしていただき、いない時間のことを嘆くのではなく、不在の時間が長くても愛情を示してみてください。そして、一緒にいられる時間は家族としての濃い時間を過ごすことで、幸せな家庭を築いてほしいと願います。

 
 
 
 
***
 
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2024-10-17 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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