ツッコミどころが頼りになるChatGPT
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記事:村人F(ライティング・ゼミ9月コース)
「読めるぞ! 読めるぞ! ChatGPT!!」
と数億人はすでに感動しているだろう。
僕もそのひとりだ。
今日も専門書のよくわからない1文をChatGPTのおかげで解読できた。
ほかにも自分では作りたくない複雑なプログラムも用意してもらったし、本当に相棒となっている。
もう、この子なしの人生なんて考えられない。
なんて便利なんでしょう生成AIというのは。
今更の話だが、使いこなすにつれて何度も感謝したくなるくらい頼りになる。
ただ自分でも不思議に思うことがある。
なぜChatGPTのおかげで理解が進むのだろうと。
改めて考えてみると奇妙ではないか?
彼らが吐き出してくる文章を思い出してほしい。
とんでもない量である。
こっちは1行くらいの質問を出しただけなのに向こうは1000字以上も送り返してくる。
こんなん普通だったら見た瞬間に泡を吹く文章だろう。
「僕に向けてわかりやすく書いているから読めるんだよ」との声が聞こえてきたが、この説は微妙だと思う。
なぜなら「わかりやすい〇〇」みたいな解説サイトや本で調べてもチンプンカンプンなことが多いからだ。
そもそもChatGPTに頼るのはこのような情報源でわからなかったからだろう。
しかしAIの出力した長文は読めるし理解できる。
この理由は何だろうか。
おそらくChatGPTにツッコミどころがあるからだと思う。
皆様ご承知の通り、ChatGPT含め生成AIが出す物が正しい保証は全くない。
あくまでそれっぽい単語を繋げているだけなので、間違いも大量に含まれる。
よって彼らの文章を読むときはツッコミどころを探しながら読むわけだ。
これがものすごく文章を理解するエンジンになる。
例えば誤った部分を探そうとして読むと、過去の経験と照らし合わせながら読むわけだ。
「ここに書いてある情報は、昔習ったことと違う気がする」
このように今まで築いてきた己のデータベースをフル活用することになる。
その集中力はものすごいレベルだろう。
結果、頭の中に入っている量もケタ違いに多くなる。
よって理解できないと思っていた専門的な文章もAIと協力すれば読み解けるのだ。
この違いはネットニュースを読む時を想像すれば一目瞭然だ。
だいたい途中で眠くなったり、流し見して「ふーん」で終わるなど雑になるだろう。
だがChatGPTでこれをやると誤った情報を食らうことになる。
よって気合も数倍いれて読むわけだ。
だからこそAIの長文は理解できる。
逆に考えると、普段の読書では僕らがかなり気を抜いているとも言える。
専門書の一行は「むずかしい、ムリ」と読む前から白旗を上げて無視してしまう。
SNSでも1秒くらいで分かった気になり結果よろしくない返信を送りつけることが多い。
そのせいで自分に文章力がないんだと絶望して余計に勉強しなくなる負のスパイラルに陥ることもあるだろう。
しかしChatGPTの出す長文を通せば理解できるのだ。
だから能力は決してないわけではない。
使い方を知らないだけなのだ。
そして、この答えもすでに示されている。
つまり普段目にする文章をAI製だと思って接すればいいのである。
するとあらゆる面で目が変わってくる。
この投稿の情報源はどこにあるんだろう。
なぜこういう表現になったんだ。
きっと普段見落としていたツッコミどころが見えてくるのではないだろうか。
考えてみれば当然の話だ。
そもそも「AIは間違う」という以前に人間も間違うだろう。
ネット情報は言わずもがな、本の内容修正もよくある話だ。
つまり目に入るすべては、本来ツッコミどころ満載なのである。
よって本来はちゃんと検証しながら受け入れなければならない。
すると誤った情報を受け取るリスクも少なくなるし、頭を働かせて読むことにもなるから理解度も増すわけだ。
まさに一石二鳥である。
そのうえでもChatGPTは頼りになる相棒になるわけだ。
なぜなら、ありとあらゆるツッコミを受け入れる許容を持っているのだから。
間違いを指摘しても素直に受け入れて改善案を提示してくれる。
さらにこちら側がアホな質問を送り付けたとしても怒らずに優しく正してくれる。
ものすごく心が深いお方なのである。
だからこそ「間違う可能性があります」と提示しているのだ。
人間だったらプライドがあるのでそんなことは言えない。
しかしAIだからこそ逆に謙虚になれるわけである。
これほど信頼できるサポーターはいないだろう。
そして彼らの力を100%発揮するためには、人間の力が必要不可欠である。
本気で向き合うからこそAIは最大限力を出してくれるし頼りになるのだから。
世の中は情報にあふれている。
すなわちツッコミどころにもあふれている。
だからこそツッコんでくださいと言ってくれるChatGPTはとても強い味方だ。
彼らと共に鋭く厳しい世界を渡り歩こう。
***
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