スケジュールを教えない夫よ、それはモラハラです
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記事:曽布川 洋平(ライティング・ゼミ9月コース)
妻「この日はあいてる?」
夫「空いてない」
妻「この日は?」
夫「わかんない」
妻「じゃあ、この日は?」
夫「んー、まだわかんない」
妻「いつになったらわかるの?」
夫「わかんない」
妻「じゃあ、いつなら都合いいのよ!!」
こんなやりとりが想像できるように、どうも世の中には、
「自分の予定を、妻に教えない夫」
という人種がいるらしいです。
ある知り合い(女性)は、
・日曜日に当日、夫が家にいるのか、仕事なのかがわからず予定を入れることができない
・急に「今日は休みだから出かけよう!」と言い出す
・予定が入れてあると不機嫌になる
というパートナーのことを教えてくれました。
タイトルにある通り、こんな風にスケジュールを教えない夫はモラハラ、というのが今回の結論です。そこで、相手に自分のスケジュールを教えるかどうかは、単に情報を共有しているかどうかにとどまらない、関係性の問題だということを、書いていきたいと思います。
なお、スケジュールを教えないことをここでは「スケジュール・ハラスメント」、略してスケハラと呼びましょう。また、夫、と書いていますが、妻と入れ替えても構いません。
今回、この文章を書くにあたり、いろいろな人に聞いてみましたが、スケジュールを教えないことが、相手にどんな影響を与えるか、意外と無自覚だったので、もう少し具体的に想像してみます。
例えば我が家の場合、私のスケジュールはカレンダーアプリで妻に全て共有しています。一方で、妻の予定は大きなものは紙のカレンダーに記入していますが、書いていないものも多くあります。
私は時々、自分のスケジュールが空いている日に、
「今日の予定は、何かある?」
「予定あいてるならお昼一緒に食べる?」
と聞きますが、半分くらいは
「今日は友達とランチ行く」
「子どもの用事がある」
などの返事が返ってきます。
妻には何の悪気もありませんが、この時に一緒にお昼に行くかどうかの決定権を握っているのは妻です。私は妻のスケジュールを知らないので、本当に友達とランチに行っているのかもわかりません。もしかしたら予定はないけれど「今日、こいつとご飯行くのはキツイ」と思っているかもしれません(そのようなことはないと信じたいですが)。
これで我が家は何の問題も生じていないので、このまま過ごしているわけですが、例えば私が
「ランチに誘っても断られる」
ことにモヤっとする可能性もあるわけです。
これが、スケジュールを非公開にしている方が決定権を握っている、という意味です。そして、やっている方は全く自覚がありません。
そう、たかが予定の共有、と思うかもしれませんが、スケハラの本質は、
「スケジュールを把握している方が、家族の時間の使い方を決めている」
と言うことです。
では、なぜスケジュールを公開しないのでしょうか? スケハラ夫の言い分(反論)は、こうです。
「たかがスケジュールを教えないだけでモラハラ?」
「細かいことまでいちいち報告してられないよ」
「仕事の都合が直前まで決まらないのだから仕方ないじゃないか!」
たかがスケジュールを教えないだけ、ではないことはすでに書いてきました。また、報告が大変と言いますが、今はカレンダーアプリなど、いろいろなツールがありますので、共有設定をするだけで、手間はありません。
仕事の都合で予定が決まらないことは、時にはあると思います。スケハラ夫は、仕事といえばそれ以上追求されないとわかって言っています。
しかしながら、スケジュールを公開することと、予定が決まらないことは関係がありません。決まらないなら決まらないで、その日は予定が入るかもしれない、と共有すればいいのです。
ちなみに勘違いしやすいかもしれませんが、夫婦のスケジュールにおいて、
「候補日が少ないから相手に合わせる」
と、
「スケジュールがわからないから見通しが立たない」
は全く別もので、前者は、あまり苦にならないが、後者は辛いそうです。
仕事で予定が決まらない日があるのは別に問題ではない、そういう日は仕事と想定しておけばいい。それよりも、そもそもどうなるかわからない日があるのが困るのだ、というわけです。世の中のスケハラ夫どもは参考になさってください。
そして、夫からはこんな心の声が聞こえてきそうです。
「スケジュールが全部バレたら、内緒の用事が入れられないじゃないか」
おっしゃる通りです! ガラス張りだからこそ、パートナーは安心するわけです。それが信用を作るわけです。
「スケジュールを伝えないことがモラハラ?厳しすぎない?」と感じた方は、考えを改めた方がいいかもしれない、というのが今回の結論です。その考えの底には、相手の優位に立ちたいという心理があるのかもしれません。夫婦関係というものが相手を信頼し、お互いに委ねることだとすれば、まずはスケジュールを委ねてみることから始めてはいかがでしょうか。
***
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