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人生を変えるライティング教室「天狼院ライティング・ゼミ」〜なぜ受講生が書いた記事が次々にバズを起こせるのか?賞を取れるのか?プロも通うのか?〜

記事:白峰優梨子(ライティング・ゼミ11月コース)
 
 
コロナで旅行どころではなかった数年間だったが、下火になってきた去年、知り合いのRさんが、奄美大島で3泊4日のリトリートをする企画を立てたとの情報を目にした。
 
「わ〜、奄美大島! 行ってみた〜い。ユタさんがガイドしてくれるなんて素敵!」
 
スケジュール帳を見ると丁度予定の4日間が仕事も無くて空いている。これは行けってことねと早速申し込んだ。
 
当日までワクワクしながら旅の準備をして出発の日を待ち望んでいた。
 
そして、当日。
 
「今日から奄美大島に行くんだもんね〜」出発は14時代だから、朝も余裕で準備して、空港には早めに到着してご飯でも食べて、とルンルンしていた。
 
で、朝家族に出発時間を伝えようとパソコンで確認メールを見たら……。
 
「え! うっそ〜! やだ〜!!!! マジか!」
 
12時羽田出発、とある。
 
「なんで間違って14時って思ってた? 夕べちゃんと確認しなかった自分が悪い、も〜ホントに間に合わなかったら、行かれないじゃない。そんなのヤダ〜!!!」
 
今は10時。
 
なんだと〜!!!! 浦和から羽田までは1時間ちょっとかかるし、乗り換えとか上手くできなかったら、下手したら間に合わない。いきなり頭がフル回転し始めた。
慌ててパソコンを閉じて、スーツケースを閉めて、荷物を持って家を出た。
 
「は〜、荷造りだけはしておいて良かった〜」
 
泣きそうになりながら通りに出たらバスが来た!
 
「やった〜! ラッキー!」と乗車して駅に到着して電車に乗ったら、人身事故で電車が遅延だとアナウンスがあった。
 
「なんですと〜!!!」
 
鼻息荒い状態で主催のRさんへ「間に合わないかもしれません。でも向かいます!」と連絡。
 
電車が動いても途中数分止まったりするので、イライラして気が気じゃなくて、心臓はバクバク状態。
 
「あ〜、今日明日は奄美大島が雨だって予報だったから、私はずーっと文句を言い続けてたな。雨だったら何にもできないじゃん、せっかく行くのになんだよホントに〜とか、不満タラタラだったな」
 
「あ〜、ホントにごめんなさい。雨でも大丈夫です。私行きたいんです! お願いします。行かせてください。」
 
「飛行機、遅れろ!」
 
とかもう頭の中はゴチャゴチャな考えが飛び交って、ひたすら間に合って飛行機に乗れるようにと願うしかありませんでした。
 
そんな私にRさんからは、「取り敢えず、口角上げて笑っちゃお」と連絡が来たのでやってみるものの、あまりの衝撃の状況に上げた口角はすぐに下がってしまい「うー」と言う返信しか返せない。
 
「もうなるようにしかならない、でも乗りたいよ〜!」と思いながら、心はのたうち回っていました。
 
かなり進んだところで浜松町到着時間と羽田空港到着時間をRさんに連絡したら「間に合うよ」との返信。
 
「いやいや、ぬか喜びは禁物。確実に間に合うことが分かるまでは、気を抜かずに行くのだ」と私。
 
そこへ「5分出発が伸びたよ」との連絡。
 
「やった〜!」と私。
 
いざ空港に到着したのは良かったのだが、バーコードの読み取り器にバーコードをかざしても「お取り扱いできません」と無情な表示。
 
「ちょっと〜、ここにきてどう言うこと?」と焦る私。
 
慌ててインフォメーションのお姉さんに伝えたら、JALの係に聞くように言われ、誘導されるが、荷物検査のところでもバーコードが読み取れず。
 
「飛行機、もうすぐ出発なんです」と泣きそうなりながら訴えました。
 
冷静なスタッフさんの対応で予約の確認が出来たので、紙の搭乗券を発券してもらい、スーツケースは機内に持ち込めると言われて、そのままダッシュ。
 
ゲートまでなりふり構わず必死で走って走って走りました〜。
 
そしてついに皆さんが集合しているところへ無事到着!
 
「は〜、間に合った〜。良かった〜」
 
皆さん、良かったね〜とニコニコと迎えてくれて一安心。
 
じつはその後、飛行機の出発は更に遅れたので、結局落ち着いて搭乗できて、奄美大島に行くことができました。
 
そして現地でユタさんが参加者の皆さん、それぞれに呼ばれている土地があるから、そこにお連れしますと言われて、一番始めに私が呼ばれている場所に全員で行くことになりました。
 
そこは樹齢400年のガジュマルの木があったところ。私は木に縁があって、森に生えてくる小さな木が成長する絵本を音楽劇にして上演し続けていることもあって、その場所に呼ばれたなんて感動でした。
 
もしも飛行機に乗り遅れていたら、この木に出会うことも無かったんだなと思うと、感慨もひとしおでした。
 
 
 
 
***

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2024-11-14 | Posted in メディアグランプリ, 記事

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