「氷川きよしのファンじゃないのに魅力を知ってしまった」
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記事:阪本 沙衣(ライティング・ゼミ9月コース)
氷川きよしのファンじゃなかったのに、コンサートへ行ったら、その魅力を知ってしまったんです。
コンサートへ行くきっかけになったのは、名古屋にある御園座という劇場の友の会に入会しているため、御園座でミュージカルや劇、コンサートなどあったら、先行予約できるというお得な会員に私は入っていた。
実は、2年前もそのご縁で活動休止前の氷川きよしの劇とコンサートの二部作を観劇したことがあった。
そこで、今度は氷川きよし25周年コンサートが開催されるという情報をいただき、母は演歌が好きだし、特別氷川きよしのファンってわけではなかったが、活動休止前の舞台も見たなら、活動休止後の復活コンサートも気になるということで応募することになった。すると、見事当選。
氷川きよし活動休止前は、美しいマリーアントワネットのような衣装を身に纏っていた劇が印象的だった。だから、今度はどっちの雰囲気で現れるのだろうと、好奇心が優先されていたのかもしれない。
しかし、実際当日をむかえると、私は衝撃をうけた。
始まりのブザーが鳴り、音楽から始まるのかとおもいきや、幕が上がるとど真ん中に、袴をきて座り時代劇の様に両手をつき頭を下げている姿から始まった。
そして、時代劇でも映えそうな太くて素敵な声で、ファンの方々へ感謝とご挨拶をはっきりと最後までしっかり語ってくれたのだ。
まさに、演歌界の貴公子!
そこから、私でも知っている紅白でも聞いたことある曲やアルバムの曲というファンなら嬉しいマニアックな曲まで幅広く披露してくれていた。
そして、何が一番の氷川きよしの魅力かというと、ファンの方々そのものだ。
正直、会場の70%は杖をついているのではというくらい、杖率が高かった。いろんなコンサートに行ったことある私は、まず、そこで衝撃を受けた。
次に、席に着くと、なんとそのおばあ様たちは最大5本のペンライトを光らせ、会場で流れている氷川きよしの曲に合わせてもうペンライトを振り始めていた。
本人まだいないのに、しかも、杖ついていたのに、5本も一気に触れるとか、アイドル好きな若者と全く同じ現象が起こっていたのだ。
その時、ファンという心意気は年齢もジャンルも関係なく、応援の象徴、ペンライトの数でのマウントはどの世界でも存在するのだと知った。
合いの手と呼ばれるコールも、某男性アイドルをみて歓声を上げる声と全く同じ。あの甲高い声もいくつになっても出るのだと、初めて知った。
ちなみに、私は年々声が低くなってきている気がする。ときめきが足りないせいかもしれない。
そして、3回目のお色直し後の登場は会場からだった。間奏で氷川きよし自身もファンの方に話しかけたりしていた。そして、本当に長いファンの方なのだろう。
「よく県外から来てくれましたね。覚えてますよ。元気よくいつも話しかけてくるから」
と、ファンの一人に話しかけていた。
きっと、他のファンの方もそれをみて、私も認知されたいと熱望するファンの方が増えたに違いない。
認知されるほど、ずっと愛情をもって応援してくれるファンがいる氷川きよしってやっぱり魅力的なのだろ。
愛知から山形までかなり遠い。なのに、杖をつくほど足腰も弱っているはずなのに、氷川きよしのためならどこにでも会いに行く。その元気の源は間違いなく、氷川きよしという存在なのだ。
もしかしたら、日本の女性の寿命が長いのって、氷川きよしのファンが多いのも影響しているのかもしれない。
分からないけどね。
そして、トークの時は素を見せてくれているかのように、オープニングの男らしい図太い声ではなく、中性的な感じの話し方で可愛い面もみせる。
どんな氷川きよしだって、ファンたちは構わないのだ。氷川きよしの歌が好き、存在そのものが好きでずっとファンでいる方々がたくさんいる。どんなに元気がないときも、体が辛くても、氷川きよしに会えるなら、なんのそのって、行動派にもなる。
氷川きよしとファンの方々の関係性がとても微笑ましい。
氷川きよしの魅力を語るうえで、一番重要なのは、ファンとの良好な関係性だ。氷川きよしに魔法でもかけられているのかもしれない。そう思えるくらい、コンサート中はみんないきいきしていた。
これは、ファンじゃなくても、ファンになってしまうほど、会場全体が温かい気持ちにしてくれる素敵な空間だった。
きっと、私はまた、御園座に氷川きよしの情報が届いたら、応募してしまうだろう。
そして、今はまだ気づいていないけれど、氷川きよしの沼にはまっていくのかもしれない。
***
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